マンけん。 1巻

マンけん。 1巻
加瀬大輝
小学館
文武両道、才色兼備の女子高生漫画家、日笠倖が、タルんだ漫研部員たちを叩き直そうと意気込むが。
学校では、何もかもがパーフェクト、人望も厚い女子高生、
でも、裏では、将来有望な漫画家、日笠さんが、
持ち前のまっすぐ情熱的な性格を
漫研の部長、紀梨乃にたきつけられて
自身の漫画道をまい進したり、
自分の世界しか見ていない部員たちに現実を教えようとしたり
逆にディープな世界を見せられたり、なお話。
彼女の、力強くわが道を突き進んでいく姿の熱さが
グダグダすることの多い漫研もの作品とは一線を画していて
読み応えあるし、
漫画家であることを隠したり
凹んだりいじられたり、良いように誘導されちゃったりするときの
かわいらしい姿とのギャップもなかなか。
生き生きした、元気な女の子は
見ているだけで元気もらえるねえ。
オタクやその手の作品をバカにしたりする輩には容赦なく鉄槌を下す一方、
自分の世界に引きこもっているだけのオタクに対しても容赦なく
現実を見せつけちゃう日笠さん、
格好良すぎる。
最近は、この漫研の部員たちのようにネガティブ系な問題を抱えた子らは
こういうに逃げ込んでくることすらなく引きこもってて、
むしろ自分がオタクであることを無駄に誇ってるような子らが
自分の世界しか見ないまま我が道を突き進んで
厄介ごとを起こしちゃう印象。
だから、日笠さんには、豊崎を
ガンガン鍛えてあげて欲しいところ。