男子の魔女 1巻
男子の魔女 1巻
安原いちる
講談社
魔女となってしまった亞乱のパートナーは、好きだった子ではなく無粋で音痴な先輩。
ある日突然「魔女」になってしまった少年が、
魔女同士の烙印をめぐる戦いに巻き込まれるお話。
主人公、芥川が
魔女として、パートナーの女の子と戦い続けていくことになるのだけれど、
パートナーといっても、魔女になったその日に偶然出会ったばかりの
音痴で自分勝手なミサ。
当然、ミサに振り回される訳だけど、
そこが、好きな女の子を追い掛け回してばかりの芥川と
凸凹コンビっぽくて良い感じ。
戦いそのものは、なかなか派手でスピーディだし、
魔女の存在の背景にある悲哀も
なかなかシリアスだけど、
芥川とミサのの軽いところが
そんなことをかき消すくらいで
楽しく読める。
最初の敵、司馬先生と
そのパートナーのリカとのエピソードなんて
良い話なはずなんだけどな。