私の振り返るツイッター史
Facebook日本のこれまでの大まかな流れのまとめ*ホームページを作る人のネタ帳 を見て、私はツイッター版を。
■2007年
4月に毎日ほってんとりを賑わす大ブーム http://bit.ly/gQZICM により、多くのネットユーザーがはじめた。特に、APIが便利で多くのギーク達がさっそくTwitter対応ツールを公開。4月のうちに、「Twit」「movaTwitter」「buzztter」といった今でも人気高いサービスが登場していたのだからこの速さ恐るべし。
当時は「はてなグループ::ついったー部」の功績が大きく、共通点のあるユーザーをどんどんフォローしていった。そして、フォロワーの全Replyがタイムラインに表示される「ALL @」という仕組みや、他ユーザーのタイムラインも参照可能だったので友達の友達をフォローして話題がどんどん広がっていった。
タイムラインをまとめるために使われていたのはTumblr。Twit等から取得できたSTOT形式をコピペするだけで作れたので。秋ごろにはフォロワーが200人を越え出してタイムラインをすべて追うのに苦労する廃人がちらほら出てきて、まとめサイトの需要が出てきた。ちなみに、2007年秋といえば「Nice boat.」が有名。朝起きたらタイムラインが一面 Nice boart. で何が起こったのか把握するのに大変だった。
11月、「ふぁぼったー」が登場。最初は250人のお気に入りだけを追っていたのに、これでfavの楽しみを覚えてしまった人がツイッターから抜け出せなくなる(初期ふぁぼ廃人といえば、@thomyou @maybowjing @breeziness @yuzupepper @tyoro がBEST5)。が、当初は「圧縮新聞」や「きょうじん君」全盛。人間はBOTに勝てなかった。
流行語「リナカフェなう」は2007年12月から。180人もが集まったツイッター忘年会の集合時に自然発生的にリナカフェ前に集まり、そうつぶやいたことから。そういえば、「なう」っていつからだ?でもまあ、まさか2年後に @kohmi @kazuyo_k がそこに来ることになるとは誰も思わなかったろう。
■2008年
アーリーアダプターはあまり見かけなくなり、むしろ一般人のTwitter有名人が出てきたのがこの時期。2007年各地で開かれた大規模ツイッター忘年会で目立った人を中心に、他のサービス(ブログ等)ではあまり聞かなかった名前を目にするようになった。
2月14日。ツイートに「<3」と投稿するとハートマークが表示されるという謎仕様が登場。そういえば、これなんだったの?夏ごろにはアイコンいじる人も多かった。せんとくんのつのや、ぐぬぬアイコンブームもあったね!
4月、Twitterが日本語化。新年会あたりから@twjがアメリカ横断クイズの帽子かぶって全国飛び回ってた記憶が。携帯百景もこのころ登場。
8月、mixiエコー登場。すぐ落ちることで有名なTwitter、対抗サービスとしてWassrががんばっていたけれど、ここで大手登場。でも、全然ユーザー層が違ってツイッターのようにつぶやいたらマイミク解除されたという報告もちらほら。
10月はアニメ「とらドラ!」がはじまった時期。今やテレビを見ながらつぶやく人は多かれど、当時は一部の深夜アニメクラスタだけ。今ではニチアサを中心として名台詞を一緒に叫ぶ人が多いが、なぜかとらドラでは番組後に番組について深く語り合う人たちが人気に。当時、赤ふぁぼ(5fav)が珍しいご時世にもかかわらずとらドラの感想ツイートは10favを超える深い考察がぞろぞろと。それでアニメを知った人も多いのか、番組内のキャラのマグカップにツイッターのくじらの絵が描かれるという、テレビアニメに初めてツイッターが登場した瞬間でもあった。
ツイッターがテレビで紹介されるようになったのもこの頃で、WBSや深夜のNHKなどで紹介された。ツイッターで世界を知ることができる!みたいな怪しいキャッチコピーだったような。朝の情報番組で紹介されるようになったのは2009年以降のはず。
この頃、ふぁぼったー1位は30~50favでときどき「これが○favいったら女装する」というふぁぼ乞食が100favをぎりぎり超える程度の中、群を抜いてfavを稼いだのは「たまごスープ」と「はてな取締役であるという立場を離れて言う」だった。
オバマさんがツイッター等を使って当選したのも11月でしたね。その後の日本で耳にタコができるほど「オバマ大統領も選挙で利用した」と宣伝されたが、本人は「知らない」と言ってしまう失言なんかもまた一年後に登場する話w
■2009年
「tsudaる」の初出が5月でしたが、ふぁぼったーでは1月からずっと津田さん無双。キャズムキャズムって言ってた。秋ごろからTwitter本出版ブームが始まり、アーリーアダプター達が「ツイッター使える」と気づいたのかぞろぞろ戻ってきて、有用なリンクだけ垂れ流したり、イベント開催したりしてました。
私自身も、ツイッターのまとめさいと「さまざまなめりっと」を2008年10月から始めていたこともあって、夏からASCII.jp:まなめの「週刊Twitterなう!」という連載をはじめることになったり、ブームにのっかって「本書きませんか?」と依頼来たり(断った)、イベントに登壇して話をしたりしました。
顕著だったのは、ツイッター政治家が大量に出てきたことで、一時期政治色が濃すぎるなーと思ってました。自民から民主に変わったのも、この夏の総選挙ですね。他にも、@asahi @GachapinBlog @kohmi @kazuyo_k @hirasawa @shuzo_matsuoka @masason ら有名人がツイッターで話題を独占。キーワードは「ヒウィッヒヒー」「粒谷区」「followme祭り」あたり。
総じて、有名人に持って行かれた感の強い一年で、アニメアイコン実写アイコンのクラスタの隔たりがものすごく広がった感じ。一方で、個人が自分のタイムラインをまとめて話題を共有することのできる「togetter」が9月に登場するなどもしました。
■2010年
元旦にツイッターを開始した鳩山由紀夫首相(当時)やハマコー氏ら政治家や、野口聡一(@Astro_Soichi)はやぶさ(@Hayabusa_JAXA)ら宇宙関係に注目が集まった一年。しかし、2009年から始めた有名人は息切れする人が多く、次第に一般人のネタクラスタがふぁぼられ上位を独占するように。毎日100fav以上とかすごい人たちがぞろぞろ…
ツイッター割引が登場したのも2010年以降がほとんどで、1月「すごろくや」でフォロワー数に応じた割引をしたのをきっかけに、「すし処 さいしょ」など、口コミを利用したさまざまなツイ割が登場。
公式のリツイートが登場したのは1月。確か、RT表記が最初に登場したのは2009年6月くらいだったと思うので、半年ほどユーザー間で使われてきたものと似て非なる機能に最初は反対派も多くとまどったものの、非公式RTを使う人も当時30%から一年たった2011年1月には約20%まで減ってきている。
そして4月。ツイッタードラマと名を打って始まった「素直になれなくて」でしたが、中身は私の知っているツイッターではありませんでした。しかし、これでツイッターを知った人は非常に多く、ユーザー数以上に知名度がグンとあがりました。おかげで、6月のワールドカップでは、世界中で中継されていたにもかかわらず、瞬間最大風速で最もつぶやきの多かった試合が日本戦という記録まで樹立。一方で、ネットリテラシーが高くない人も多く集まってきたことから、togetterで多くの事件が可視化されたり、誤報に振り回されたり、トラブルも多く発生するようになりました。
9月にツイッターはデザインを大幅に変更・・・しましたが、私はまだ旧デザインのままです。シンプルで安定したツイッターが好みなんだけどなぁと思いつつ、2011年からは新ツイッターが普通になるのでしょう。
■2011年、これから。
私がツイッターを知ってから5年。偏った目線でまとめてみました。「ネット民→ギーク→政治家→有名人→ネタクラスタ」と人気が移ってきたけれど、今はもうユーザーの母数が大きすぎて話題を作るのはほぼ無理に近く、ばずったーマーケティングができたら相当のものです。中心のない世界。衆愚化。そうだね、もう全体は衆愚化した。全体に個性はなくなった。しかし、個々を探せば欲しいものは必ずどこかにある。そんな世界になっていると思う。ロングテール。だから、これからは余計にユーザーごとに見る世界は全く別のものになっていくのではないでしょうか。
こんな長文を書いちゃった私をフォローしませんか?
→ まなめ (maname) on Twitter
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント