「とりあえずググる」を卒業するための2つの方法
Tech総研の「とりあえずググる」を卒業!TOPエンジニアの検索術の記事を読んで思ったこと。
4人中3人が、検索対象をインターネット上というよりも過去の自分においているのが、実におもしろいですね。おそらく人が情報を探すときの大半は「忘れたこと」なのではないでしょうか。正確には「かつてインプットしたことのある情報」でしょうか。
学生時代に詰め込み教育を受けてきた私にとって、国社数理英どれをとっても覚えるものばかり。テストの直前になるとテスト範囲だけ一気に暗記するけれど「あれなんだっけー」と半分くらい出てきているのに思い出せないようなジレンマを何度も味わいました。
しかし、社会に出ると頭ですべて覚えきるということは不可能になります。2~3ヶ月に覚えたことのテスト範囲ですらなかなか覚えられないのですから、社会に出て定年までのおよそ40年間で身に付けたことすべてを覚えておくなんてとうてい無理です。そのためにはどうしたら良いかとなれば、自分が身に付けたことをすべてデータベースとして残しておけばよいという考えに至るでしょう。自分で見つけた情報をタグを付けて管理したり、メールをすべてgmailに蓄積させておいたり、あるいは覚えたことをそのままブログに書き出すのも良いでしょう。要するに、いかにしてインプットしたものを記憶せず、その情報が必要になったときにいかにして効率的に検索することができるかが重要になってくるのだと思うのです。
これをノウハウ(KnowHow)としての検索術とでも名づけましょうか。そうすると「とりあえずググる」という考え方は、ノウフー(KnowWho)としての検索術になると思うのです。
「とりあえずググる」とは、自分の知りたい情報はネット上にあるだろうという前提でググっていることなのです。要するに、自分はわからない場合、まず誰に聞いたらわかるだろうかと考えた際に、「たいていのことなら Google が知っている」ことを知っている人は、とりあえずググるのです。しかし、ネット上で自分の欲しい情報を見つけるための方法はググるだけではありません。
例えば、Google等の検索サイトはサイトの価値を基準に上位から表示しますが、Ask.jp等のブログ検索ではサイトの価値に関係なく、時系列で上位から表示されるので、ごく最近の情報を入手したいときはブログ検索の方が適しています。また、最近流行ったものならばソーシャルブックマーク検索が非常に適しているし、未来に対してキーワードを設定して情報を拾い上げたいときは、Google アラートやはてなダイアリーキーワードを使うのが良いでしょう。
このように、ノウフーとしての検索能力を上げるためには、どの検索サイトが何を調べるのに適しているかを把握し、調べたいものがあるときにどの検索サイトを使うのが最も効率的かを自分の頭の中に描くことができるかが重要になってくるでしょう。そのためには、多くの検索サイトにおいて、あるキーワードを設定したらどのような検索結果が返ってくるかを把握し、検索サイトのブラックボックス度を下げていく努力が必要だと思います。
<まとめ>
「とりあえずググる」を卒業するには2通りの方法があり、一つは用途に応じて検索サイトを使い分けられるノウフーとしての検索能力を上げること、もう一つは、検索対象をネットの向こう側の誰かから過去の自分へと変え、一度得た知識を自分のノウハウとしてしまうことではないでしょうか。
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毎日コミュニケーションズ (2004/04)
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