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マッツ/モルガン

ここでは、「マッツ/モルガン」 に関する記事を紹介しています。
今日はジャンゴ・ベイツに続き、日本であまり知られていないけど日本人ならこのテの音楽は好きだろうと思うミュージシャンの紹介を。

 まだまだ世界には面白いバンドがいる!そう思わせてくれたスウェーデンの2人組、マッツ・エイベリー(vo,key,harmonica)とモルガン・オーギュレン(ds,etc.)の奏でるサウンドはとにかくハチャメチャで摩訶不思議。また卓越した演奏技術でこれでもか!って位の勢いで聴く者を圧倒させるのですが、それは例えば…もしエイフェックス・ツインの様なメチャクチャな音楽を生演奏で表現しようとすると、相当な演奏技術を要すると思うんですよ。それと一緒で彼らの演奏は彼らの摩訶不思議な楽曲を表現するために必要な技術なわけであって、ただ演奏の技術の高さを見せ付けるだけの自己満足モノのとはわけが違います。(この辺は日本のティポグラフィカにも同じ事が言えます)
matsmorgan.jpg

 マッツのもつポップ性(と言ってもひとクセ、ふたクセあるヒネクレたポップ)と、モルガンのもつマニアック性(と言っても重々しく難解なものではなく思わず「ニヤッ」ってしてしまいたくなる様な愉快な音が散りばめられた聞き手になじみ易さを与えてくれる音)がうまい具合に溶け込み合い、表現豊かな幅の広い音楽になっていて聴く側を飽きさせません。
また彼らの様に演奏技術をもったミュージシャンだと大概毛嫌いするであろうプログラミング系の無機的な音も抵抗なく積極的に取り入れるなど、テクノ、ブルース、メタル、民族音楽等、自分達の音を表現するために必要ならば何でも吸収するという柔軟性をも持ち合わせています。そこにも彼らの持つ音の幅の広さを感じさせます。

 自分はレコメン系は好きなのですが、いわゆる“プログレ”は小難しさが鼻についてあまり好きでは有りません。このマッツ/モルガンも変拍子が多い事も有りプログレにカテゴライズされる事が多いのですが、プログレ好きだけでなく、それ以外の、面白い音楽を求める多くの人達にもっと聴いてもらいたいです。
あとよく彼らの音楽を「ザッパ系」とも言われる事が有るのですが、「ああ、あんな感じなのね」ってそこでイメージを固定されてしまいがちなので、本当はあんまりこの言葉は使いたく有りませんでしたが、これも一応言っておきます。

 2003年に来日もしてまして、自分は吉祥寺のスターパインズカフェのライヴに観に行きました。ド肝を抜かれました。でも実の所を言うと、音で聴くとあれだけ凄まじいのに演奏は割とスマートにこなしていたんですよね。特にモルガンのドラムが。いやそれでも確かに凄かったですよ。でももっともっと凄い演奏を観に行く前に頭の中で想像していたから、ちょと拍子抜けしてしまいました。決して物足りなさは感じませんでしたが。この辺はディラン・グループを観に行った時のアダム・ピアースのドラムと逆の印象を受けましたね。

>>マッツ/モルガン・バンドの「サンクス・フォー・フライング・ウィズ・アス」を購入

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コメント
この記事へのコメント
古い記事にコメント失礼します。m(_ _)m

彼らについて記事書きましたので
こちらのサイトのリンク貼らせて
いただきました。よろしくお願いします。
2007/09/21(金) 07:32 | URL | Tommy #-[ 編集]
Tommyさん

はじめまして。

MATS/MORGANのことで当方にリンクしていただいて光栄です。

古い記事でもコメントいただけるのはとてもありがたいです。

プログレ/ザッパ好きのごく一部にしかこのアーティストが知られていないというのはもったいないですよね。
ですからこうしてM/Mを知ってもらうためにも、伝える側同士でリンクしていくことはとてもいい方法だと思います。

どうもありがとうございました。

Tommyさんはプログレにお詳しそうですね。
2007/09/21(金) 23:08 | URL | loosecube #-[ 編集]
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ジェネスシさんお薦めの、「まっつ・アーンド・もるがん」聴きました。このジャケットと偉く内容違くない?ど~見ても、ブルータル・デスメタルの世界だよな?な?(笑)マッツDISCと、モルガンDISCに分かれてるみ
2007/09/21(金) | With Latimer!