IRデータと継続スタンプの整合性について

プレミアム会員の伸びは2年前から減っている で不整合なところがあると締めたが、それを検証するも一般式化できずこのまま長引いても仕方ないのでひとまずのまとめ。

どのデータの整合性かと言うとIRのプレミアム会員と、継続プレミアムスタンプ(以下スタンプ)を比較するとスタンプのほうが1年遅れているとは言え、取得者が多すぎるのではないかという点と、スタンプlv1から翌年のスタンプlv2の取得者が多いところがある点である。
スタンプ取得者とはどのような会員かというと、取得した時から1年前にプレミアム会員になり、そこから1年間継続したアカウントである。スタンプをもらえる時期は何日にプレミアム会員になったかで月が前後し、プレミアム会員継続とスタンプと動画容量の間 より、未確認だが7日を境としていると仮定する。他の日の候補はプレミアム会員が始まった 2007年6月18日 に因んで18日。

7日を境としてよい。
「継続プレミアム」スタンプの継続条件 | ニコニコヘルプ

例えば、1月1日にプレミアム会員になると前月の12月7日にスタンプが貰える。7日区切りなので12月7日にスタンプが貰える人は12月8日から1月7日までにプレミアム会員になっている人が対象になる。

スタンプ取得者は累計なのでlv1をもらって解約してもlv1取得者数は減らないし、lv2取得者にもならない。一方のIRはその時のプレミアム会員なので解約者が多ければそれだけプレミアム会員は増えない。それらを踏まえてまとめるとこのようになる。

  1. 一時的に継続が途切れても 継続要件 を満たしていること
  2. スタンプ取得者(当該アカウント)は1年間プレミアム会員を継続している
    例外:スタンプ配布日に別アカウントに変えていても元のアカウントから1年間継続していれば、別アカウントにスタンプが配布される
  3. スタンプ配布日にプレミアム会員になっている人にスタンプが配布される
    例外:スタンプが始まった 2010年10月29日 時点で1年以上継続したことがあるものの、その時にプレミアム会員でなくても配布される
  4. 前年のIRから翌年のIRのプレミアム会員の増加数がそのまま1年未満のプレミアム会員増加数ではなく、1年以上のプレミアム会員の解約者分をプラスしたものになる
  5. 前年のIRと翌年のIRのプレミアム会員の増加とスタンプ取得者の増加は、解約分を差し引かれているIRのほうが少なくなる
  6. スタンプlv1から翌年のスタンプlv2の取得者のほうが多いところについて、おそらく本来の集計日に集計していなく別の日に集計していて、集計期間が一定ではないから。翌月のデータと平均すれば平常になる
  7. クレジットカード支払いを基本としているので90日チケットのプレミアム会員による継続中断を考慮していない。というかデータがないので考慮できない

不整合についての解は5と6にある通りだが、実際に解約数を計算する方法がよくわからなかった。

90日チケットのプレミアム会員について未成年者がクレジットカードを持ってなかったり、携帯電話の料金として払う方法があるが、グリー、未成年者に超過課金 「後手の対応」の背景  :日本経済新聞 で、ニコニコでもそれくらいの確率なのではと参考になった。

グリーでは、「クレジットカード決済は未成年者では1%程度であり、影響は限定的」と判断。



IRとスタンプが不整合かどうかを調べるには継続1年未満のプレミアム会員の解約者がどれくらいなのかを知る必要があり、その計算がうまく行かなかった。今後は個別の時期のプレミアム会員の増減についても再度調べてみる予定。

参考となるデータを Google Docs(IRデータスタンプデータ)で公開しているので計算方法がわかった人は是非コメントを下さい。

ありらいおんさん(@myrmecoleon)のtweetが興味深かったので引用

ああ,ZeroWatch関係ないや。2012年だよあれ。だと2011年頃にもプレミアム会員が辞めるような動きがあったということか。
https://twitter.com/myrmecoleon/status/290508833183367168

@myrmecoleon 2011年だと震災がらみでプレミア継続やめたって事は?
https://twitter.com/xlittlegrayx/status/290509859051421696

@xlittlegrayx あー それはあるかも。
https://twitter.com/myrmecoleon/status/290510119094071298

グラフ直した。丸一年分ずれてる箇所があったせいだったらしい; ごめんなさい。2009年8月に劇的に増えたあたりを除けば特別2009-2010が辞める率が高いとかはなさそう。 pic.twitter.com/17XtYC7V
https://twitter.com/myrmecoleon/status/290503002823983105



以下 前回記事 のコメント返し

一般会員の幽霊会員についてはアカウント数とニコニコ動画全体月間平均訪問者数を比較することでどれくらいのアカウントが活動しているかわかりますが、アカウントの伸びに対して訪問者はそれほど増えていないです。最新のデータではアカウントの30%程度の人しか月に1度以上ログインしていません。

525円の価値については人それぞれだけど、食事ならおにぎり4つから5つくらい。タバコなら2箱買えない。職場や学校までの電車代なら片道くらいなどいろいろな尺度がありますが、ネットで遊べる定額サービスで525円は高くもないし安くもない妥当な値段だと思っています。

視聴専門の特典が弱いについては同意です。一昔前のエコノミー動画と違って画質が良くなった点と、再生が読み込みに追いつくようなことが少なくなったので、動画を途中からではなく最初から最後まで見るのならそれほど苦痛ではなくなっています。なのでニコ生を見ない人には一般会員で十分なのです。

公式生放送がプレミアム会員で入れない放送は人数を限定してる放送でない限り今はないです。去年ゆるゆりのチャンネル生放送が放送開始と同時にプレミアム会員が殺到して入れなくなる障害が多発したが、その後、公式枠となって座席に余裕ができた。エコノミー動画はエコノミー回避動画に比べて100Kbpsほどビットレートが少ない動画。一般会員は600Kbpsまでの動画をアップできるので逆に少なくすれば運営としてはそれほど帯域を増やす結果になっています。現在は動画を再生される動画とされない動画の2極化が激しいのでエコノミー動画を投稿した程度で結果として帯域の消費を増やすのは限定的です。個人的な感想だけど古参ユーザーは昔ほど動画も生放送も見ていなくて会員が増えても増えた分だけ昔のように帯域を消費していないと思います。

【ニコ動】 新しいエコノミー画質の仕様を調べてみた

エコノミー動画については2009年のデータでありらいおんさんが調べていますが、エコノミー回避動画が多いかというと結構多いです。
http://myrmecoleon.sytes.net/nicodatahandbook_v0.pdf

昔から動画再生にスペックが必要になるような動画は一部の動画に限られるので、それほど要求されるスペック高くなっていないと思うが、ネット回線は動画も生放送もビットレートが高いほど必要になるのでこちらの要求は昔より高くなっていると思う。

ニコポ売上についてはIRに棒グラフがあってプレミアム会員収入と同様に年々増えています。

生放送のビットレートは2時から19時半までに開始した枠なら480kbpsまで上げられますが、ビットレートを上げるにはこの時間帯制限がなくなってそれからでしょうね。ニコファーレなどで2Mbpsで配信されていますが、PCやモバイル環境もあってそれでは視聴できない人もいるので複数のビットレートが用意されています。個人的にはチャンネル生放送はユーザー生放送と差別化してビットレート制限を上げて欲しいですね。
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