2025年1月16日 (木)

寺之内通を歩く その11 大宮通から智恵光院通

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Anl_6191a
※写真は全てクリックで拡大します。

一昨日の記事の続きで、寺之内通を大宮通から西に歩きます。上は交差点の北西角にある「(有)西川太兵衛商店」、家具店だそうですが詳しくは分かりません。

その北隣はイタリアレストランの「OASI(オアジ)」、店内はシンプルでおしゃれな雰囲気、カウンター席とテーブル席を合わせて24席あります。

Anl_6192a

このレストランでは、大原の無農薬野菜を使った軽やかなイタリア料理が楽しめます。モーニング、ランチ、ディナーと幅広く利用でき、特に前菜盛り合わせやパスタが人気です。

Amg250116a

交差点の南西角は「(株)日の出や」、和装小物や呉服のお店です。寺之内通の北側に、

Anl_6189a

「やまひろ工藝」 西陣織で箔を用いた帯の老舗です。昔からの箔糸の技法により、金や銀の糸とは違い、角度によっては光沢がないように見えたり、角度によっては革のような控えめな光沢を出したりと、箔独特の和の光沢の表現が特徴だそうです。

Anl_6206a

ちなみに、箔糸は大きな金や銀の箔を何枚も重ね合わせ、それを糸の細さに裁断する高度な技法です。下は「山口歯科医院」、昭和3年(1928)に開院、診療科目は一般歯科、口腔外科、矯正歯科、小児歯科、審美歯科、予防歯科です。

Anl_6208a

「洛翠」 西陣織の呉服の卸会社です。

Anl_6209a

「西陣 イノクマカフェ」 ペット同伴OKで、テラス席もあります。ランチやディナーもあり、人気メニューにはおそうざいランチや2Daysランチだそうです。外観が可愛い。

Anl_6215a

「PERSONAL SALOON Nishi_Jin(パーソナルサルーンニシジン)」 築2021年、4階建、30戸、1K~1LDKのマンションです。前が駐車場「Pドライブ大猪熊町パーク」になっています。

Anl_6217a

「奥村運送」 昭和38年(1963)に設立された運送会社で、主に鋼材の運搬など一般貨物自動車運送事業を行っています。これは普通の運送業のことですが、かっては新規参入が厳しく平成15年(2003)に規制緩和されてこの名称となりました。

Anl_6218a

「ジョイフル長澤」 築1996年、3階建、14戸、1Kのマンションで、オートロックや防犯カメラ、駐輪場、無料インターネット、バストイレ別、室内洗濯機置場、エアコンなどを備えています。

Anl_6220a

「TERRACE HOUSE OKUMURA」 築2021年12月、木造2階建、全4戸のテラスハウスです。各住戸は、1階に広めのテラスがあり、2階は勾配屋根を活用したロフト付き、めずらしい無垢フローリングを採用して自然の質感を感じる仕上げとなっています。

Anl_6222a

「國定織物株式会社」 創業昭和23年(1948)の西陣織の帯の製造・卸の会社。祇園をはじめとした京都の花街で、多くの芸舞妓さんが使い、大手百貨店でも取り扱っています。また、帯と同じ生地を使った小物も製作しています。

Anl_6223a

「ぽえむ西陣館」 工事中ですが、築1989年、5階建、16戸、1Kの学生マンションです。ところで、この辺りは上京区の「大猪熊町」で、町名には由来があります。東の猪熊通丸太町下ルにあった猪熊町が、元禄16年(1703)京都所司代の用地に接収され、

Anl_6224a

替地としてこのあたりの真如堂の跡地に移転して開かれた町だそうです。かっては町民が集団で移転させられた場合に、新しい土地にも同じ町名や通りの名称が付けられる場合がありました。「株式会社 カット」 設備工事業の会社です。

Anl_6228a

「西陣織工芸美術館 松翠閣」 昭和初期の町家を改装した趣ある館内で、西陣織の技術による美術工芸品を展示しています。日々の暮らしの中に取り込む作品、偉大な芸術作品、世界的に有名なアーティストの絵画を西陣織として鑑賞できます。

Anl_6230a

二条城の北から来た「智恵光院通」(手前)が交わり、T字路になっています。この辺りは東行一方通行のようです。

Anl_6239a

「西陣カフェ シュシュファボ(chou chou favori)」 築200年あまりの町家を改装した隠れ家的カフェです。 

Anl_6244a

店内は、落ち着いた雰囲気で、カウンター席やソファー席もあります。洋食をベースにしたこだわりのごはんやデザートが楽しめます。

Amg250116c

ランチは11:30~15:00、15:00~18:00はケーキ、ドリンクのみ、ディナーは18:00~22:00(L.O 20:45)です。人気メニューには熱っ!!あつ鉄板ハンバーグやデザートプレートなどだそうです。

Amg250116b

「Felimo(フェリモ)京都西陣」 築2024年2月、4階建、8戸、1LDKのマンションです。オートロック、宅配ボックス、防犯カメラ、インターネットなどの設備が整っています。

Anl_6245a

「ウェルスクエア京都西陣」 築2021年、4階建、30戸、1K~1LDKのマンスリーマンションです。オートロックや防犯カメラ、宅配ボックス無料インターネットなどの他に、独立洗面化粧台や浴室乾燥機、温水洗浄便座などが備わっています。

Anl_6247a

南からきた智恵光院通は西にずれ、下の写真から大徳寺の門前まで続きます。お帰りの際には、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Anl_6254a

| | コメント (0)

2025年1月15日 (水)

金攫八幡宮 衣笠小北山の産土神

過去の全記事  2006年1月27日から毎日更新しています。

Anl_8043a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は西大路通から一条通に行ってきました。先日から記事にしている寺之内通はもう少し続きますが、その西端近くに当たります。 西大路通のわら天神のバス停前に、小さな神社があります。

Anl_8044a

「金攫(きんかく)八幡宮」は、江戸時代の貞享2年(1685)正月に山城国石清水八幡宮から分霊し、この地山城国葛野郡衣笠村字小北山(おぎたやま)に祀ったのが始まりです。

Anl_8046a

当初は小北山八幡宮とも呼ばれ、この地域の産土神(うぶすながみ)として人々に崇敬、加護されて今日に至っています。小北山は西陣の端にあるこの辺りの旧地名で、現在ここは北区平野桜木町と名称が変わっています。

Anl_8048a

西大路通に面している鳥居の横に「皇太子殿下御成婚 記念事業完成」の石碑があります。数年前に訪れたときにはまだ工事中でしたが境内の整備が完了したようです。

Anl_8133a

ところで、神社名にある難しい漢字は、「攫(さら)う」と書いて「残らず自分のものにする」という意味だそうです。一攫千金の熟語にも使われ、当時の人々の素朴な願望が神社名になったようです。 「手水舎」

Anl_8053a

長方形の境内の北に、拝殿と幣殿を兼ねた社殿があり、中の「本殿」には祭神として応神天皇が祀られています。

Anl_8056a

小さい神社ながら、狛犬は均整が取れた姿で迫力があります。

Anl_8062a

応神天皇は、仲哀(ちゅうあい)天皇と神功(じんぐう)皇后の皇子として生まれ、諱(いみな)も含めて大鞆和気命(おおともわけのみこと)、誉田別尊(ほんだわけのみこと)、胎中天皇(たいちゅうてんのう)など様々な呼び名があります。

Anl_8063a

応神天皇は、全国に4万以上あるといわれる八幡宮の祭神(八幡神)として祀られ、国家鎮護、勝運招来、殖産興業、延命長寿の神として崇敬されてきました。本殿は、昭和42年(1967)の秋に桧皮葺屋根から銅葺屋根に改修されたそうです。

Anl_8058a

本殿の右に「稲荷社」があります。

Anl_8069a

本殿の左には祭器庫と思われる建物があります。可愛いニャンコがいました。境内には数か所にクロガネモチが植えられています。

Anl_8079a

境内の東には大木があり、北区の区民の誇りの木になっています。クロガネモチは「黄金(こがね)持ち」に通じるとして、縁起のよい木とされています。 枝一杯に赤い実をつけていました。

Anl_8051a

神社が創建されたころは、田畑の中に人家が点在するような土地で、この八幡宮が人々が集まる場所だったことが想像できます。現在は大通りやビルに囲まれてしまいました。(境内の周囲は神社の建物が囲っています。)

Anl_8061a

それでも、十月下旬には秋祭りが行われ、宵宮では境内に灯りがつき、神輿が氏子地域を巡行し、子供神輿もでるそうです。現在でも地域の人々のより所になっているようです。(本殿の前から西大路通の一筋西の通りに出ることができます。)

Anl_8118a

この八幡宮は令和4年(2022)京都市から京都市市民憲章推進者として表彰されました。(前の通りは昨年の記事に何度も登場した鷹ヶ峰から始まる鏡石通です。)

Anl_8087a

京都市市民憲章は昭和31年(1956)に市民により制定され、永年にわたり熱意と志を持って、地域の諸活動や文化伝統の継承に取り組んできた方を表彰します。こちらから入ると、先ほどのクロガネモの大木が正面に見えます。

Anl_8115a

このあと、わら天神に向かいました。お帰りの際には、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Anl_8129a

| | コメント (1)

«寺之内通を歩く その10 妙蓮寺から大宮通まで