大型二輪⑩(第二段階)

とうとう見きわめです。


普通二輪見きわめの男性と、大型二輪見きわめの若い男性と同じグループとなりました。
ウォーミングアップ走行後、それぞれ本番のつもりでコース走行するよう指示をされました。


コース走行は問題ないのです。
教官からも、確認動作とか方向指示のタイミングとかきれいにできているといわれました。


やはり問題は「タイム系」。
後半は一本橋、ある程度安定してきたらスラロームを集中的に練習してよいといわれました。


一本橋は、何とか10秒ギリギリくらいのタイムが続けて出せるようになったのですが、これで時間切れとなり、スラロームはほとんど練習できずに終わってしまいました。


ただし、この日はあらかじめ2時間連続で教習が入っていたので、私も教官もこの時間で見きわめがもらえる(出せる)とは思っていなかったところもあります。

ほかの二人は「問題ありませんね」といわれ、無事見きわめをもらって終了でした。


続いての教習は、以前「修行ですよ!」とスラロームを教えてくれたよくしゃべる教官です。
若い教官は、「基準タイムがありますからね」と、なかなかに厳しいのですが、この教官は「ある程度できてたらこの時間で見きわめしちゃいますから」と軽いノリです。


この時間は、普通二輪第一段階後半の若い男性と、普通二輪第二段階前半の男性と私、という進捗状況がバラバラなメンバーのグループとなりました。


ウォーミングアップ後、私の後ろに教官が追随する形でコース走行です。
やはりコース走行には問題ないといわれ、後半は一本橋とスラロームを集中的に行いました。


前の時間のことがあり、できるだけスラローム中心に回っていきます。
しかし、パイロンに接触したり、後半でギアがニュートラルに入ってしまったり、結局一度も基準タイムをクリアできず終了になってしまいました。


ところが、すでに途中で見きわめということになっており、卒検の予約も教官側で済んでいました。
「いいんですか、こんなスラロームで?!」

「だってもうOK出しちゃったし、倒れない触らない落ちないエンストしないができれば合格できますよ!タイムなんか気にせず。」


スラロームが全くできる気がしないまま教習を終えることになってしまいました。


確かに、スラロームで時間関係なく完走できれば、多分卒検の合格ラインはクリアできるとは思うのですが、こんな私が大型免許を取れてしまったりして、いいのでしょうか…。