軒下倉庫続夏目友人帳　第１３話

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続夏目友人帳　第１３話

2009.04.02 *Thu

花の宴。

最終回だからといって特別なことがあるわけではなかったけど、いい終わり方だったと思います。それにカイ＝竹内さんが本当に良かったですね。また会えるといいなぁ。

寂しい妖怪が人間的には害になるようなことをしてしまう、という話もあまりやりすぎると薄っぺらく感じてしまうようで、実際カイの話を聞いたときもまた「寂しかったから」かぁ、と思ってしまいました。

けど夏目が裏切ったと思ったときのカイの叫びは本当に悲しげだった気がして、そういうひねくれた感情を忘れさせてくれました。夏目が寂しい妖をほっとけないのはそこに自分を重ねてしまうからだろうけど、寂しい妖だから助けたいという想いは確かに偽善的とも言えるのかも。

夏目はカイが妖怪だと知った後も態度を変えないようにしてたと思いますが、守りたいとさえ思っていたカイの正体を知ったとたんに、どこかでカイを怖ろしく感じた自分にも気付いていたようでした。

人も妖もどっちも切り捨てたくないという夏目の意思を貫くには、どうしても避けて通れないものがたくさんあるんですよね。名取はそれを分かってるからこそ自分が悪者になろうとしてました。妖怪も惹きつけられてしまう夏目の危うい優しさを守るために。

神様と呼ばれていたくらい強力な妖怪であるカイでも、１人になるのは寂しいし、仲良くしてくれた子供達や夏目やタキのこともそう簡単に切り捨てられません。こういう気持ちって夏目が思ってることとそんなに違いはないはずなんですけどね。

自分をかばって気を失った夏目を見て複雑な感情が入り乱れるカイはとても切なかったです。夏目がこういう立場だったらどうだったんだろうとか思ってしまったからかな・・・。それだけにこの後の夏目にはもう少しカイと心がすれ違ってしまったことを悔やんでいてほしかった気もしました。

けどただ悔やむことで終わるのではなくて、今回はすれ違ってしまったけれどまたカイに会いにいこう、と前向きに考えられるようになったところも夏目の成長した部分なんでしょうね。

最後はみんなで花見しながら終演へ。レイコさんっぽい人が窓際に腰掛けてた画がとても様になってました。今期もしみじみ見れて楽しかったです。やっぱり夏目は好きな作品です。お疲れ様でした！！

CATEGORY : 続夏目友人帳（終）
DATE : 2009/04/02 （木） 00:35:33