地デジのCMはバカ丸出し
今日は、お仕事から帰って来てから、録画しといた今日の「釣りロマンを求めて」を観た。今日の放送は、永井裕策さんと永浜いりあちゃんの「永永コンビ」が、神奈川県の小坪港から出船して、珍しい「深海魚釣り」にチャレンジしてた。いりあちゃんは、高級魚のオニカサゴだの初めて見るクロシビカマスだのを釣り上げて、いつもの「遠慮気味にハシャぐ」っていう得意ワザが全開で、とっても可愛かった。で、釣りが終わってから、2人は、港の近くの料理屋さんで釣って来たお魚をお料理してもらったんだけど、テーブルに並んだ美味しそうなお料理を前にして、今日の釣りの話をしてた2人が、突然、それまでと脈絡のない会話を始めたのだ。
永井 「目にも美味しそうな料理ですね~地デジだから、より美味しそうに映ってますね~」
永浜 「ところで、2011年の7月になると、今のアナログ放送は観られなくなり、テレビは地上デジタル放送に切り替わりますね」
永井 「そうですね~」
おいおいおいおいおーーーーい! 釣りの話から、突然、地デジの宣伝かい!それも釣りの番組中に!‥‥ってなワケで、NHKから民放各局に至るまで、朝から晩から深夜まで、もうノイローゼになるくらい地デジの告知を繰り返してて、ほとほと嫌気がさしてるのに、マサカ、あたしのフェイバリット番組である「釣りロマンを求めて」の中でまで、それも、可愛い永浜いりあちゃんにこんなセリフを言わせるなんて、いくら上から突っつかれてるからって、少しは視聴者のことも考えて欲しいと思う今日この頃、皆さん、ストーカー並みにしつこい地デジの宣伝には、もうお腹いっぱいじゃありませんか?
‥‥そんなワケで、1月20日の日記、「ニポンをここまで酷くした最大の戦犯」の中でも書いたけど、今回のニポンのテレビの地デジ化ってのは、すべてアメリカから押しつけられたものなのだ。そして、それを独断で決めたのは、もちろん、ブッシュの飼い犬のコイズミだった。詳しくは1月20日の日記を読んでもらうとして、ここでは簡単に繰り返すけど、ニポンにはNHKが開発した「アナログハイビジョン」ていう素晴らしい技術があった。そして、この技術なら、現在のアナログ放送のままで映像を美しくできたから、テレビを買い替える必要がなかったのだ。
正確に言えば、より美しい映像を観たい人は、ハイビジョン対応のテレビに買い替える必要があった。だけど、今までのテレビでも今まで通りの映像を観ることができたのだ。つまり、必要な人だけテレビを買い替えれば良かったってワケだ。だけど、こんな技術を世に出されたら、世界中のシェアをニポンに独占されちゃう。それで、大慌てしたブッシュがコイズミを呼びつけて、すでに完成してたNHKの「アナログハイビジョン」の計画を白紙に戻させて、アメリカが主導権を持ってる「地上デジタル放送」を押しつけて来たってワケなのだ。
もちろん、何でもブッシュの言いなりのコイズミのことだから、「アメリカのための郵政民営化」や「アメリカのためのイラクへの自衛隊派遣」や「アメリカのための狂牛肉の輸入再開」や「アメリカのためのクローン牛の早期認可」とおんなじに、言われたその場で「ワン!」と鳴いてシッポを振った。そして、莫大な予算と時間とを使って開発した自国の「アナログハイビジョン」を白紙に戻させて、強引にアメリカの「地上デジタル放送」の導入を勝手に決めたのだ。そのオカゲで、あたしたちは、まだ使えるテレビを買い替えたり、何万円もするチューナーを買ったりしないと、テレビを観ることができなくなっちゃったのだ。
‥‥そんなワケで、1月20日の日記で紹介した世論調査では、76%もの国民から「日本をここまで酷くした最大の戦犯」だと思われてるコイズミだけど、そのコイズミが政権の座を去ってから、もう3人も総理大臣が変わったっていうのに、世の中は酷くなる一方だ。それは、コイズミがアメリカのために作った莫大な借金の他にも、数えきれないほどの「負の遺産」を遺したことによる。今になって、ようやく「かんぽの宿」の問題が浮上して来て、コイズミと竹中平蔵が描いてた「国民の財産をアメリカへ上納するためのシステム」の一部が見えて来たけど、コレにしたって、全容が明らかになる前にコイズミは政界を引退しちゃう。
そして、コイズミが強引に推し進めて来た、こうしたアメリカのための売国政策のために、そのツジツマ合わせとして自民ナンミョ~が「数の暴力」で強行採決して来たのが、「障害者自立支援法」や「リハビリ打ち切り制度」や「後期高齢者医療制度」を始めとした数々の弱者切り捨て法案なのだ。ようするに、自国の医療や福祉を切り捨てて、そのぶんをアメリカへ上納して来たってワケだ。ま、こんなことは、すでに全国民が知ってることだから、ここでは掘り下げないけど、今の「地デジへの移行」でのドタバタ劇までがコイズミの「負の遺産」の1つだってことは、あんまり知られてない。その上、1日中ずっと垂れ流されてる例のスマップのヘタレがやってる「ボク、つよし~」っていうアホみたいなCMの莫大な放送料に、あたしたちの税金が使われてるってことも、あんまり知られてない。
ちなみに、総務省が発表した21年度の「地デジ」に関する予算は、総額で600億円にも上る。そして、この莫大な予算の財源の内分けをザックリと説明すると、400億円ちょいが「電波利用料」で、200億円弱が「一般財源」なのだ。「電波利用料」ってのは、テレビ局とかから徴収してるもので、これは税金とは違う。そして、総務省が徴収してる「電波利用料」は、年間で約650億円ほどだ。ようするに、総務省が得てる「電波利用料」が年間で約650億円なのに、それとほぼ同額の600億円を「地デジ」に関する予算として計上してるってワケだ。
そして、「地デジ」に関する予算の600億円をすべて「電波利用料」から捻出したら、50億円しか残らなくて、電波に関する他の予算が組めなくなっちゃう。それで、総務省は、「電波利用料」からは400億円ちょいを捻出して、足りない200億円弱は、「一般財源」、つまり、あたしたちの税金を割り当ててるのだ。だから、朝から晩まで垂れ流してる、あのバカバカしい「ボク、つよし~」っていうCMに掛かる莫大な費用にも、あたしたちの税金が使われてるってことなのだ。
‥‥そんなワケで、ここで1つのアイデアがある。それは、テレビのCMなんかやめちゃって、マスゾエちゃんがやってる「年金ナントカ便」みたいに、全国の家庭に郵便で「地デジ」のことを通知すればいいじゃん‥‥ってアイデアだ。そうすれば、来る日も来る日もおんなじCMを垂れ流す必要もないし、1つの世帯に1通で済む。で、ニポン全国の世帯数は約4700万なんだから、郵便代も含めて1通100円で計算すれば、たった47億円でニポン中の人たちに通知することができる。
それなのに、総務省は、ムダな予算を使い続けて、あんなアホみたいなCMを垂れ流し続けてる。ちなみに、現在までに使われた「地デジ」のCMに関する予算は、すでに1000億円を超えてるとも言われてて、このまま2011年まで続けば、総額で2000億円を超えるとも言われてる。そして、このうちの約3分の1は「一般財源」なんだから、あたしたちの税金が700億円も、あんなくだらないCMを垂れ流すために使われるってことになるのだ。皆さん、どう思う?
で、何で総務省がこんなムダなことを続けてるのかって言えば、それは、テレビ局との「持ちつ持たれつの関係」のためなのだ。テレビでCMを流すってことは、スポンサーがそのテレビ局へCM放送料を支払うワケで、この場合、スポンサーは総務省、その財源があたしたちの税金てワケだ。そして、各テレビ局は、莫大な「電波利用料」を総務省へ支払ってるんだから、これが「持ちつ持たれつの関係」ってことになる。
ちなみに、テレビでCMを流すためにスポンサーがテレビ局へ支払う放送料は、1番組で30秒買えば、1クール(13週)で1億5000万円になる。ようするに、その番組の放送中に、30秒のCMなら1回、15秒のCMなら2回流すことができて、それが13週間で合計1億5000万円てことだ。だから、30秒のCMなら13回で1億5000万円、15秒のCMなら26回で1億5000万円てワケで、これを割り算すれば、15秒のCMを1回流すのに約570万円かかるってことになる。
ま、これは、番組の終わりに「提供は○○でした」なんていうナレーションやクレジットが入ったり、番組中でのプレゼントにそのスポンサーの商品が使われたりと、いろんなプラスアルファのメリットがあっての契約で、こうした「クール買い」とは別の、単発のCMなら、1回200万円ほどで流すこともできる。そして、サッカーのワールドカップみたいな単発の放送でも高い視聴率が約束されてる番組なら、15秒のCMを1本流すのに1000万円以上かかるケースもある。だから、すべてをイッショクタにして「1回いくら」とは言えないけど、分かりやすく考えるためには、「最低でも1回200万円」てふうに考えとけば間違いない。
だから、あたしたちがテレビを観てて、スマップのヘタレがやってる「ボク、つよし~」っていうアホみたいなCMが流れるたびに、あたしたちの税金が、最低でも200万円ずつ、ドブに捨てられてると思えばいいってワケだ。そして、これほどムダなことを続けてる裏には、テレビ局から法外な「電波利用料」を搾取し続けてる総務省の、テレビ局に対する「ハカライ」があるってワケだ。つまり、「あんまり取り過ぎちゃってて悪いから、少しはお返ししましょう」ってワケで、それをあたしたちの税金でやってるんだからシャレになんない。
‥‥そんなワケで、ニポンよりも早く全国の「地デジ化」を宣言したアメリカは、最初の予定では今月の2月までに完全移行を計画してたけど、ぜんぜん進まなくて、結局、4ヶ月の先送りを発表した。それも、アメリカの場合は、国が地デジのチューナーを買うための補助券を発行してて、国民はわずか1000円の出費で地デジのチューナーが買えるのに、それでもお金がなくて移行できない人がマウンテンだったのだ。それで、このまま最初の計画通りにアナログ放送をやめちゃったら、多くの国民がテレビを観ることができなくなっちゃうからって、政府は大慌てで計画を変更して、とりあえず、4ヶ月の先送りをしたってワケだ。でも、わずか4ヶ月くらい先送りしたとこで、ダンナは会社をクビになり、自宅はローンが払えずに取り上げられ、こんな状況でテレビの心配なんてしてる余裕なんかない人たちがいっぱいいるんだから、4ヶ月経ったら、また何ヶ月か先送りするのが見え見えだ。
そして、ニポンの場合は、アメリカみたいに補助券なんて出ないんだから、全額を自腹で払わなきゃなんない。今のところ、聞いたことのない怪しいメーカーの一番安いチューナーでも8500円前後で、ちゃんとしたメーカーのチューナーだと10000円から30000円、平均すると1万5000円くらいだ。そして、1万5000円も払ってチューナーを買ったとしても、今までと何も変わらないのだ。ただ、地デジに変わっても今までとおんなじにテレビが観られるってだけで、画質も何もまったく変わらない。キレイな映像が観られるのは、何十万円も払って最新型のテレビを買った人だけなのだ。
たとえば、1万5000円払ってチューナーを買えば、今までよりもキレイな映像が観られるっていうんなら、少しは理解できる。だけど、別にテレビが壊れたワケでもないのに、1万5000円払ってチューナーを買わなきゃテレビが観られなくなるだなんて、あまりにもふざけてる。それも、コイズミが勝手に約束したことなのに、何でそのツケがあたしたち国民のとこに回って来るワケ?あたしたち国民は、 医療制度や福祉制度の破綻から年金制度の破綻に至るまで、食の安全の崩壊から職の安心の崩壊に至るまで、コイズミが遺した数えきれないほどの「負の遺産」で苦しみ続けてるってのに、さらにアメリカの言いなりになって地デジのチューナーまで買わないとテレビが観られなくなっちゃうなんて、ホントに、いい加減にして欲しい。
‥‥そんなワケで、総務省が2月17日に発表した調査結果によると、地デジ対応のテレビやチューナーを保有してる世帯は全体の49.1%だけで、「2008年までに60%の普及」を目指してた当初の計画が、大幅に遅れてることが分かった。だから、このまま行けば、「2011年7月」の予定も大幅に先送りされることは火を見るよりも明らかだ。たった1000円でチューナーが買えるアメリカでも4ヶ月も先送りされたんだから、莫大な予算をドブに捨ててバカバカしいCMを垂れ流し続けてるだけのニポンの場合は、ヘタしたら1年も2年も先送りされちゃうだろう。そして、今回の総務省の調査では、「2011年に地デジに移行することを知っている」って答えた人が78%もいた。つまり、それでも地デジの対応をしてる人が5割にも満たないってことは、「広報は十分だけど、何らかの理由があってチューナーを買わない人がほとんど」ってことで、これ以上、あのバカバカしいCMを垂れ流して税金をドブに捨てるのは、今すぐにやめて欲しいと思う今日この頃なのだ。
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