スイーツ男に鳥肌全開
いつから言うようになったのかはハッキリと分かんないけど、ここ1年くらいでずいぶん一般的になって来た言葉で、「スイーツ」ってのがある。ケーキだの何だのの甘いもののことを総称してる言葉だけど、あたしは、この言葉が大っ嫌いだ。耳にするたび、目にするたびに、何とも言えない悪寒が背中を走る。だから、自分ではできるだけ使わないようにしてるんだけど、何がムカツクって、男が「スイーツ」って言ってるとこを見ることだ。若い女の子が「スイーツ」って言ってんのは、まだ何とかガマンできるけど、男のクセに「スイーツ」だなんて、もう、全身で小さい鳥肌実が演説を始めちゃうくらいサムケが走る。女性のファッションだのブランドだの流行だのにヤタラと詳しい男って、ソコハカとなくキモイけど、そんなもん比べ物になんないほど、あたしは、「スイーツ」って言葉を使う男がキモくてたまんない。
たとえば、女の子のほうが、「今度オープンした○○のスイーツを食べに行きたいね」って言ったとしても、それ対する男のほうは、「ケーキなんか食いたくねえよ!それよりも地酒の美味い居酒屋がオープンしたから、そっちへ行こうぜ!」って言って欲しい。これが、あたしの考える最低の合格ラインだ。それなのに、女の子に合わせて「スイーツ」「スイーツ」って連発してるだけでもキモイのに、男のほうから「今度オープンした○○のスイーツを食べに行こうよ」なんて言い出しちゃった日にゃあ、まったくのアカの他人でも、後頭部を金属バットでぶん殴りたくなる。
もちろん、いくら男が「スイーツ」「スイーツ」って連呼しても、別に法律にも触れないし、別に差別用語を使ってるワケでもないし、何の問題もない。だけど、あたしは、喩えようもないくらい‥‥って言いつつも、喩えるのが好きなあたしとしては、喩えてみないと気分的におさまらないから、結局は何かに喩えちゃうワケだけど、パソコンが入ってた箱の中の発泡スチロールを2個取り出して、それを耳元でキューキューと擦り合わせられたのとおんなじくらい、全身にサムケが走っちゃう。ちにみに、「サムケ」ってカタカナで書いてるのは、漢字で「寒気」って書くと、時季が時季だけに「かんき」って読まれちゃいそうな気がしたからで、それ以上の意味もそれ以下の意味もない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしのこの感覚、ようするに、男のクセに「スイーツ」って言葉を使うヤツに対して感じる「ムシズが走る感覚」って、どっかで似たような感覚があったな‥‥って、ずっと考えてたんだけど、ようやく思い出した。それは、男のクセにグラタンを注文するヤツを見た時に感じる「ムシズが走る感覚」と一緒だった。古い話でナシモトだけど、あたしは、2004年10月25日の日記、「グラタンを食べる男」で、自宅で食べるのはいいとしても、レストランとかで平然とグラタンを注文する男がどれほどキモイかってことを書いた。そして、それは、清水ミチコさんが、「男のクセにグラタンなんか食べんな~!って思うよ、普通は」って発言したことによって、あたしも書いてみたってワケだ。
あたしは、レストランとかで、男のクセにグラタンを注文するヤツを見るたびに、常に全身に悪寒が走り、「なんてキモイ男なんだろう!」とか「お前は冬彦か?」って思い続けて来た。だけど、あたしのこの感覚って、ものすごく特殊で、こんなこと感じてる人なんか他にいないと思ってたから、あたしは、誰にも言わないで生きて来た。でも、この3年前の日記に書いたように、テレビで、清水ミチコさんが、「男のクセにグラタンなんか食べんな~!って思うよ、普通は」って発言したことによって、「おおっ!あたしの他にもおんなじこと思ってた人がいたんだ!」ってことになったのだ。
まず、第一に、あたしの大好きな清水ミチコさんの発言だってことも嬉しかったけど、何よりも嬉しかったのは、単に「男のクセにグラタンなんか食べんな~!」って言っただけじゃなくて、そのあとに「って思うよ、普通は」って言葉がくっついてたことだ。つまり、清水ミチコさんの感覚だと、女性が、「男のクセにグラタンなんか食べてんのはキモイ」って感じることは「普通」だってことなのだ。だから、それまで、あたしが誰にも言えずに、1人でずっとガマンしてたヘンテコな感覚に対して、清水ミチコさんが、それは極めて「普通」で「一般的」な感覚なのよってお墨付きをあたえてくれたワケで、あたしは精神的にものすごく救われた。
‥‥そんなワケで、11月15日にボジョレーヌーボーが解禁になったように、あたしの中では、この清水ミチコさんの「神の言葉」によって、「男のクセにグラタンなんか食べるな!」ってセリフが解禁になった。だから、それからは、サスガに見ず知らずの人には言わないけど、一緒に食事に行ったグループの中に、男のクセにグラタンを注文するようなフトドキモノがいた場合には、あたしは、「えっ?男のクセにグラタンなんか食べるの?キモ~イ!」ってハッキリと言わせてもらってる。そして、今までずっとガマンして来たから、このセリフを言えるようになったことで、ずいぶんと気がラクになったし、グラタンを食べる男に対しての耐性もできて来た。
それなのに、ようやくグラタンを食べる男のキモさに耐えられるようになって来たと思ったら、今度は、人前で何のタメライもなく「スイーツ」「スイーツ」って連発する男が増殖して来たんだから、こっちとしては、たまったもんじゃない。あたしの感覚だと、男のクセに甘いものが好きってだけでもキモイのに、それを平然と人前で言える神経が信じらんないし、さらには「スイーツ」だなんて、お願いだから今すぐに死んで欲しい。
男のクセに甘いものが好きだなんて、普通に考えたらヒジョ~に恥かしいことなんだから、どんなに甘いものが好きでも、男だったら、人前では「男がケーキなんか食えるかよ!」って見栄を張ってて欲しい。そして、どうしてもケーキが食べたくなったら、深夜、自宅から離れたコンビニに変装してって、コッソリとケーキを買って来て、部屋のドアに鍵をかけて、窓のカーテンも閉めて、絶対に誰にも見られないようにして、それで食べて欲しい。そして、次の日には、ゆうべケーキを食べたことなんてミジンも感じさせないように、男らしく振舞って欲しい。
これが普通の感覚なのに、いつの間にか男性の女性化が進んじゃって、男のクセに甘いものが好きなことを恥かしいと思わないような軟体動物が増えて来ちゃった。それどころか、とてもニポン男児が口にすべき言葉とは思えない「スイーツ」なんていう気持ち悪い言葉を人前で平然と連発できるなんて、いったいどんな神経をしてんだろう? もう、気持ち悪いったりゃありゃしない。
あたしの感覚だと、男が人前で食べてもいい甘いものは、かき氷やガリガリ君までだと思ってる。それも、真夏の暑い日に、海の家とかで、「甘いものを食べたい」って理由じゃなくて、「暑いから冷たいものを食べたい」って理由によってだ。それなら、ギリギリ許容できる。それなのに、大の男が、女性よりも甘いものに詳しくて、ガイドブックまで買っちゃって、「スイーツ」「スイーツ」って連発しながら、わざわざ遠くまで人気のケーキを食べに行くだなんて、想像しただけで完全に鳥肌もんだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、甘いものも辛いものも何でも好きだけど、甘いものだけが特別に好きなワケじゃなくて、時々、食べたくなるレベルだ。人間て、自分の味覚を「普通」って思ってるハズだから、あたしも自分の味覚を平均として考えるしかないんだけど、あたしの場合は、1回ケーキを食べたら、2~3日は食べたくなくなる。だけど、ものすごく疲れてる時とかなら、2日続けて食べたくなる時もあるし、おんなじケーキを続けて食べるのは厳しくても、ケーキを食べた次の日に、渋いお茶に和菓子が添えられてたら、それはそれで美味しくいただける。
もちろん、ホテルのケーキのバイキングみたいなとこに行って、一度に5個も6個もケーキを食べるなんてことは絶対に無理で、いくら違う種類のケーキでも、2個が限界だと思う。たとえば、「5個食べたら1万円くれる」とかって賞金があって、すごくお金に困ってる時だったら、死ぬ気で食べると思うけど、胸焼けしない程度に、あくまでも「美味しくいただく」ってことを前提にすれば、あたしの場合は、ケーキは1個で十分だし、2個が限界だ。これだって、食べるのがケーキなら濃いめのブラックコーヒー、食べるのが和菓子なら濃いめの渋いお茶が必要で、甘いジュースを飲みながら甘いケーキを何個も食べるなんて、想像しただけで胸焼けしちゃう。そして、これが、あたしは「普通」だと思ってる。
だから、あたしの感覚だと、女性でもこんな感じなのに、男のクセに甘いものが好きで、何個もケーキを食べるなんて、言語道断なワケだし、ニポン男児として、もっとも恥ずべきことなのだ。だけど、甘いものが好きとか辛いものが好きっていう個人の嗜好は仕方ないことなんだから、甘いものが好きなこと自体に関しては、あたしは何も言及するつもりはない。あたしが言いたいのは、「男のクセに甘いものが好きだってことは、ものすごく恥かしいことなんだって自覚しろ!」ってことなのだ。
‥‥そんなワケで、レストランでグラタンを注文することが恥かしいことだって感じてないような鈍感な男には、何を言ってもムダだと思うけど、あたしとしては、1日も早く、清水ミチコさんが、「男のクセに甘いもんなんか食べるな!」とか、「男のクセにスイーツなんて言葉を使うな!」って言ってくれないかって期待してる。テレビで言うのがムリだとしても、せめて、「テレビブロス」の「私のテレビ日記」に、ビシッ!っと書いて欲しいと思ってる。とにかく、どんなにマイノリティーな感覚でも、清水ミチコさんが断言してくれれば、それだけで市民権を得ることができるからだ。もちろん、それは、「あたし的な市民権」だから、一般にはまったく通用しないけど、あたしの感覚で生きてるあたしにとっては、それで十分だと思う今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す!
↓ ↓
人気blogランキング
| 固定リンク