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2007.02.02

国会のジャイアンたち

「オレの物はオレの物、都民の物もオレの物」って言う、まるでジャイアンみたいな男、石原慎太郎が、都民から巻き上げた税金を好きなだけ使いまくり、自分の家族や身内を引き連れて豪遊して、高級料亭などで7年間に1200万円も飲み食いしてた問題の裁判で、30日、東京地裁は、一部の支出を違法と判断して、石原慎太郎とその取り巻きの子分2人に、飲み食いしたお金を返還をするように命じた。当たり前っちゃ当たり前の結果なんだけど、厚顔無恥な石原慎太郎は、こともあろうに、この命令を不服として、控訴するってんだから呆れちゃう。どこまで腐りきったコソドロ野郎なんだろう。サスガ、自分の愛人を妊娠させたクセに、その子供を認知しないで逃げ回ってたようなヒキョー者は、やることなすこと最低最悪だね。

女性が「子供を産む機械」だって言うんなら、お前なんか、DNAに異常のある不良品の精子を無責任に撒き散らしてただけの「欠陥スプリンクラー」じゃん!‥‥なんてことを言ってみつつも、あと数ヶ月で、都知事の座から引きずり下ろされるようなポンコツオヤジなんか、もうどうでもいい。それよりも、もっともっと重要なのは、この前日の29日に、東京高裁で出た、NHKに対する判決だ。で、どんな裁判だったのかって言うと、2001年1月30日に、NHKの教育テレビで放送された「従軍慰安婦」に関する番組で、放送前にNHKに対して政治的圧力があり、NHKは、番組の内容を改変して放送した。それで、NHKが、放送内容を意図的に改変したことによって、真実がねじ曲げられて放送され、それによって精神的に苦痛を受けたっていう主催団体が、NHKと番組制作会社を相手に損害賠償を求めていた裁判だ。

それで、この裁判のポイントは、「NHKに対して政治的圧力があったのかどうか」って点だったんだけど、東京高裁の南敏文裁判長は、「NHK幹部が相手(政治家)の発言を必要以上に重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)して、当たり障りのない番組にすることを考え、改変が行われた」って断定して、NHKと番組制作会社に総額200万円の支払いを命じた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、判決としては、NHK側が敗訴したワケだけど、それは何でかって言ったら、訴えられてたのがNHKだったからだ。だけど、良く考えてみたら、NHKだって被害者なのだ。NHKは、ある大物政治家から「番組の内容を変えろ!」って圧力があって、その命令にそむくことができなくて、仕方なく.「当たり障りのない」内容に変更せざるをえなかったんだから、何よりも悪いのは、圧力を掛けたその政治家だ。そして、その政治家が誰なのかって言うと、皆さんのご想像通り、この国の言論の自由を封じるために大活躍中の「アベシンゾー」だったってワケだ。

この番組は、「戦争をどう裁くか」ってタイトルの全4回のシリーズの第2回のぶんで、2000年12月に東京で行なわれた「女性国際戦犯法廷」を取り上げて、従軍慰安婦の問題についてマトメた44分の番組だった。制作サイドとしては、事前に右翼団体などから抗議があったために、「より客観的な編集をして、偏った内容にならないように注意した」そうだ。そして、その内容を確認したNHK教養番組部長も、「問題なし」として、放送を承認した。それなのに、放送予定日の前日、2001年1月29日の午後になって、当然、当時の自民党幹事長代理のアベシンゾーが、NHKの放送総局長の松尾武(後にNHK出版社長、現在は退職)やNHKの国会対策担当局長の野島直樹(現理事)たちを呼びつけたのだ。そして、NHKサイドの人たちが議員会館に面会に行くと、そこには、険しい表情のアベシンゾーの他に、酔っぱらうと何をしでかすか分からない年金未納の恥知らず男、中川昭一までもが待ち構えてた。

この、悪質極まりない自民党議員2人は、NHKサイドに対して、「一方的な放送はするな!」「内容を変更しろ!」って命令口調で脅した上に、中川昭一に至っては、「内容を変更できないのなら、放送なんかやめちまえ!」と恫喝したのだ。この場にいたNHKの幹部の1人は、「教養番組で事前に呼び出されたのは初めてです。(安倍氏と中川氏の)話し方や内容にとても圧力と感じました」って証言してる。だけど、アベシンゾーは、NHKサイドと面談したことは仕方なく認めたけど、その内容に関しては、「圧力なんか掛けていない」って大ウソをついている。でも、いくら大ウソをついても、この2人の自民党議員から脅されて、その結果、出来上がってた番組の内容を急きょ、当たり障りのない内容に差し替えて、翌日、放送したことは事実なのだ。

何よりも見え見えなのは、アベシンゾーに呼びつけられたうちの1人、野島直樹が、NHKの国会対策担当局長、つまり、毎年の予算をもらう立場だったってことだ。つまり、予算をあげる立場の与党の議員が、予算をもらう立場のNHKの担当者を呼びつけたんだから、その意味は一目瞭然だろう。ようするに、「言うことを聞かないと来期の予算を削るぞ!」って言う無言の圧力ってワケだ。やっぱり、悪質なホニャララ団とベッタリ癒着してるアベシンゾーや中川昭一だから、こういった脅しは得意中の得意なんだろう。

そして、何よりもビックル一気飲みなのは、自分からNHKの幹部たちを呼びつけたクセに、アベシンゾーったら、ものすごい大ウソを炸裂させたのだ。ナナナナナント! この木魚みたいな空洞頭の大バカは、「私の方からは呼んでいない。NHKの方から『来期の予算の説明を行ないたい』と言うので面会した」ってノタマッたのだ!サスガのあたしも、このバレバレの大ウソには、トノサマガエル、アマガエル、モリアオガエル、アキレカエルって感じだ。

さらに、アベシンゾーは、「どうして放送前の番組の内容を事前に知ったのか?」って質問に対して、「心ある関係者から事前に情報が寄せられた」とか抜かして、誰から聞いたのかは最後まで言わなかった。誰から聞いたのかを言わなくたって、ようするに、NHKの内部に自民党のスパイがいるってワケで、少しでも自民党に都合の悪い番組が放送されそうになると、こういうふうに、事前にNHKの幹部を呼び出して、圧力を掛けて、番組の内容をムリヤリに変えさせてたってワケだ。だって、さっきのNHKの幹部の言葉、「教養番組で事前に呼び出されたのは初めてです。(安倍氏と中川氏の)話し方や内容にとても圧力と感じました」ってのを良く読めば、「教養番組」では「初めて」って言ってるんだから、「教養番組以外の番組」なら、過去に何度も呼び出されてたってことが分かるだろう。

‥‥そんなワケで、とにかく、アベシンゾーがいくら大ウソをつこうとも、東京高裁の判決で、アベシンゾーと中川昭一による「政治的圧力」があり、それによって、NHKは番組の内容を改変させられたって判断されたんだから、もうイイワケはできないだろう。それにしても、テレビ局に圧力を掛けて、翌日に放送する予定の番組を自分の都合のいいように作り直させちゃうなんて、まるで、北朝鮮のバカ将軍様みたいな恐怖政治だよね。だから、アベシンゾーの後援会、「安晋会」の副会長の会社が、ヒューザーの何百倍もの規模の耐震偽装事件を起こしたっていうのに、ほとんどのテレビ局は、続報を取り上げないんだよね。

ヒューザーの時なんか、各局がワレ先にと各地のマンションに取材に行って、これでもか!これでもか!って住民たちにマイクを突きつけて、品性下劣な芸能レポーターみたいに報道合戦してたのに、今回は、それを遥かにしのぐ大規模な耐震偽装事件なのにも関わらず、まるで電車の車内でタバコをふかすヤクザを見て見ぬフリしてる人たちみたく、どのテレビ局も神経をピリピリさせて、みんなで「アパ」って言葉に触れないようにしてやんの(笑) 今、全国のアパの分譲マンションで、住民たちと管理会社との間でどんなことが起こってるのか、知らないハズないのに‥‥。それどころか、新聞に至っては、数え切れないほどの国民の命に関わる前代未聞の大事件だってのに、いっさいスルーしちゃって、一面のトップにどんな記事を持って来たのかと思えば、「あるある大事典でレタスも捏造」だってさ(笑)

ここまれで来ると、もう笑いが止まらないね。いくらマスコミが腐りきってるって言っても、すでに発覚しちゃった事件ですら、政治家からの圧力があると報道できなくなるなんて、あまりにもヘタレすぎるよ。アベシンゾーなんて、もう消えてくだけのローソク男なんだし、森喜朗なんて、単なる下品な性犯罪者なのに、あんなヤツラを何でそんなに恐がってんの? こんな売国奴どもに脅されたくらいで、真実を報道することもできないような腰抜けばっかなら、マスコミなんかいらないよね。それよりも、ここまで権力者の飼い犬に成り下がるんなら、イッソのこと、みのもんたやテリー伊藤みたく、どんなに世の中の笑い者にされても、「アパも被害者です!」とか、「素晴らしい謝罪会見でした!」とか、「悪いのは水落建築士1人です!」とかって、新聞の一面に大きく書いてみれば? きっと、アベシンゾーに頭を撫でてもらえるよ(笑)

‥‥そんなワケで、情けないマスコミなんかに文句を言っても何の意味もないから、話をクルリンパとアベシンゾーに戻すけど、この学歴詐称のオチョボグチ男は、とにかく、裏に手を回して情報操作して、国民を騙すことが大好きみたいで、1月30日にも、トンデモないイカサマをしてたことが発覚した。今、話題の「政治家の事務所費問題」に関して、国会で野党からツッコミを入れられると困るからって、わざわざ事前に「想定問答集」を作り、事務所費の内訳を聞かれた場合には、「個々の支出を積み上げてきちんと報告書を作成しており、適切に報告している」って答えるようにと、すべての与党議員に指示をしてたのだ。

国会での質疑に関して、事前に質疑内容を想定して準備しておくことは普通だし、そうしなかったら、ムダな時間が掛かっちゃう。相手からの質問を想定して、すぐにきちんと答えられるように、回答を用意しとくのはいいことだ。だけど、それは、「本当のこと」に限る。誰1人、事務所費の詳細なんて帳簿につけてるワケないし、領収書がいらないお金だからこそ、どの政治家も好き勝手に使いまくってるってのに、何が「個々の支出を積み上げてきちんと報告書を作成しており、適切に報告している」だよ? それなら、全員のその報告書を見せてみろよ?‥‥って言うか、アベシンゾーは、議員1人1人と面談して、事務所費の処理をどうしてるのか聞いたワケじゃなくて、とにかく、全員に、野党から事務所費の内訳について質問されたら、みんな口をそろえて、このセリフを言ってゴマかせって、一方的に指示を出してたのだ。

国会って、たった1日開催するだけで、約1億円も掛かってるんだよ。時間当たりにすると、1時間で約1200万円だから、1分間で20万円だ。頭がカラッポのアベシンゾーが、「あ~」とか「え~」とか言ってるぶんだけでも、1日に何百万円もの税金がドブに捨てられてるんだよ。そして、こんな大金を使って開催してるのに、野党からの質問に対して、与党の議員たちは、事前にアベシンゾーから配られた紙に書いてあることを棒読みするだけで、それも、事実とは違う大ウソの内容だなんて、国民をバカにするのもタイガイにして欲しい。サスガ、テレビ局に圧力を掛けて、自分の都合に合わせた放送をさせるほどの独裁者は、やることがシビレちゃうね。

それにしても、国民の大切な税金で開催されてる国民のための国会の場で、1日に1億円も使って議論してる内容が、政治家どもの事務所費の不正流用の問題だとか、政治家どもの失言問題だとかって、政治家どもの不祥事ばっかだなんて、あまりにも情けない。これと言うのも、国民の言論を封じて、ひと握りの者たちだけがオイシイ思いのできる「都合の良い美しい国」を作ろうとしてる大バカ総理のオカゲだけど、国会の場で、これほどの茶番劇が平然と繰り広げられてんのは、世界の先進国の中でも、ニポンくらいのもんだろう。

今のニポンに、仕事も無く、食べるものも無く、住む家も無く、寒空の下で暮らしてる人たちがどれくらいいると思ってんだろう。今のニポンに、年金ももらえず、病院にも行けず、孤独死して行くお年寄りがどれくらいいると思ってんだろう。今のニポンに、人間による地球温暖化のセイで、絶滅を迎えてる生き物たちがどれくらいいると思ってんだろう。だけど、自民党のクズ議員どもや、民主党のアホ議員どもが、次から次に不祥事ばっか起こすから、いつまで経っても国民のための議論ができやしない。今すぐに動き出しても手遅れみたいな問題がマウンテンなこの国なのに、重要課題はぜんぶアト回しにして、国民の代表である政治家たちは、小学生のケンカみたいな罵り合い。バカ丸出しの揚げ足の取り合い。

‥‥そんなワケで、国会を開催するのに、1日に1億円、1時間で1200万円、1分間で20万円も掛かってるって言っても、所詮は税金だし、テメエラは痛くも痒くもないから、だから、こんなことをやってられるんだよね。アベシンゾーが、誰かに書いてもらった原稿をダラダラと棒読みしてんのも、シティーボーイズのきたろうみたな顔した大臣が、辞めるの辞めないのってウダウダしてんのも、結局は、どいつもこいつも石原慎太郎とおんなじで、「オレの物はオレの物、国民の物もオレの物」って言う感覚だからできるんだろうね。だけど、いつまでも調子に乗ってると、いつかは、ビートたけしが総理大臣になって、たけし軍団の面々が大臣になって、とんでもない内閣が誕生しちゃうかも知れないよ。なんせ、そのまんま東なんかが県知事になれちゃうほど、有権者たちがヤケクソになっちゃってんだから‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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