日本テレビの裏側
日本テレビの最近の不祥事と言えば、炭谷宗佑アナの盗撮事件と、その後の局側の不誠実な対応の問題が記憶に新しいけど、あの事件は、ようするに、1人のアナウンサーが起こした事件であり、日本テレビにすべての責任があるとは言えない。だけど、日本テレビが制作して、日本テレビが放送してる番組において、あまりにもメチャクチャな不正が行なわれていたとしたら、これは、完全に、日本テレビの責任てことになる。
まあ、日本テレビに限らず、どの局だって、ある程度の「ヤラセ」や「シコミ」はやってるし、視聴者だって、そんなことくらい分かって見てると思うけど、今回の日本テレビの不正だけは、絶対に許せない。それは、毎週火曜日の23時25分から23時55分まで放送してる、「恋愛部活(ラブカツ)」って番組だ。この番組は、青木さやかがメインMCで、あと、田丸麻紀と若槻千夏もレギュラーなんだけど、一般から応募した男女5人ずつの高校生に、色んなステップを踏ませて、最終的に、男の子が女の子に告白して、うまく行ったらカップルが成立するって言う、視聴者参加型の番組だ。
だけど、その実態は、ナナナナナント! 高校生は高校生でも、一般から応募して来た高校生じゃなくて、番組がギャラを払って用意したタレントが混じってたのだ。たとえば、6月13日と20日に放送されるぶんでは、男の子のほうの5人は、ホントの一般の高校生なのに、女の子のほうには、ちゃんと事務所に所属して、ずっと前からCMや雑誌などでタレント活動をしてる女子高生が、今、分かってるだけでも、2人も混じっていたのだ。1人は「タンバリンアーティスツ」って事務所に所属してる「原田百合果(ゆりか)」で、もう1人は「西村風由子(ふゆこ)」、2人とも、番組が下請け会社にオーディションをさせて用意した女子高生タレントなんだけど、男の子のほうは、そんなことはまったく知らされずに、自分たちの相手は一般の女子高生だと騙されて参加してた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、すべてのヤラセやシコミを否定してるワケじゃない。バラエティーに限定して言えば、番組の進行上、どうしてもジンジャエールなヤラセだってある。だけど、今回の場合は、あまりにも酷すぎる。男の子たちは、何も知らされずに、ホントに彼女が欲しくて、必死になって自己アピールしたり、一生懸命に撮影に参加して、最後の最後に、一番気に入った女の子に、自分のケータイの番号を渡す。それで、その女の子から電話が掛かってくれば、カップル成立ってことになる。だから、男の子たちは、告白するまでも必死だけど、告白してからも、ずっとドキドキしながら待ってたワケだ。
それなのに、自分が告白した相手が、最初っからカップルが成立する確率がゼロの、番組が用意した女子高生タレントだったなんて、これほど酷いシコミは前代未聞だ。「あいのり」みたいに、いい年こいた大人がやってるヤラセだったらまだ許せるけど、高校生を騙すなんて、あたしは、絶対に許せない。
それも、今回の場合は、自分のほうから番組に応募して来た男の子たちじゃないのだ。出演者の応募が少なくてなかなか集まらないから、番組のほうから目をつけた高校へオファーを入れて、学校側に番組の主旨を話して、番組に出てもいいって言う男の子を集めて、その中から番組の都合に合わせて選んだ5人なのだ。そして、この時点で、「女の子の中にはシコミのタレントも混じってる」ってことを伝えるのが普通なのに、そんなことはまったく無しだったから、選ばれた5人の男の子たちは、みんな、「カレシを欲しがってる一般の女子高生が5人来る」って信じたのだ。
今回の撮影は、山梨県にあるN高校のキャンパス内で行われたんだけど、撮影は3日間で、5月20日、5月26日、5月29日だった。それで、初日の5月20日は、進行役の田丸麻紀が来て、男の子5人と女の子5人が初顔合わせをして、自己紹介をしてから、番組の進行に合わせて、「出会い」、「第一印象」、「席替え」、「校内デート」、「告白」って流れで撮って行った。当然、タレントである原田百合果も西村風由子も、自分がタレントだなんてことは言うハズもなく、ごく普通の女子高生をミゴトに演じてたし、男の子たちはマンマと騙されてた。だけど、初めてのテレビ出演と、女の子への告白で、緊張しまくってる男の子たちとは対照的に、テレビ慣れ、撮影慣れしてるプロの女の子たちは、みんな、堂々としたもんだった。
そして、5月26日の撮影は、1組目の告白の結果の撮影だったんだけど、1人の女の子に対して2人の男の子が告白して、2人ともシナリオ通りにアッサリとフラレた。なんでかって言うと、この女の子が、タレントの原田百合果だったからだ。最初っからカレシを見つけるために来てるんじゃなくて、ギャラをもらって仕事として来てるんだから、そりゃ当然だろう。
それから、最後の5月29日は、1人の女の子に対して2人の男の子が告白するのと、1人の女の子に対して1人の男の子が告白するのと、2組の撮影をしたんだけど、両方ともダメだった。この、1人の男の子から告白されたほうが、タレントの西村風由子だった。
‥‥そんなワケで、今回の件が、どうして発覚したのかって言うと、タレントの原田百合果が、所属事務所に言われて書かされてる自分のブログに、「仕事で番組に出た」ってことがハッキリと分かる記述をしていたからだ。該当する記事は、5月19日と20日の2日間のもので、19日には、「ホテルこわい」ってタイトルで、「明日の仕事の入りが早いから、ホテルに前泊してる」って内容が、そのホテルで撮った画像を添えてアップされてた。そして、20日は、「あと3日」ってタイトルで、「(早朝からの仕事のために)今日は4時起きした」ってことと、「今日は仕事で心が疲れた」ってことが書かれてた。なんで、「書かれてた」って過去形なのかって言うと、この問題が発覚したトタンに、この2日間の日記だけが、ブログからソッコーで削除されたからだ。もちろん、あたしの手元には、この2日間の日記を画像ごとコピーしてあるから、いつでも誰にでも見せることができる。
で、この、「出演者の中にタレントが混じってた」って件に関して、「ラブカツ」の担当の福島伸次郎ディレクターは、最初は、「出演者の中にタレントが混じっていたなんて、まったく知らなかった。何かの間違いじゃないか?」って言ってトボケてた。それで、出演した原田百合果のブログの該当ページを見せられると、さっきまでは「まったく知らなかった」って言ってたクセに、今度は、「素人じゃないのは知っていたが、あえて伝えなかった。純粋に恋愛したいという子だったから、仕事ではなく出演してもらっただけだ。決してヤラセなんかじゃない」と来たもんだ。それで、原田百合果のブログに、ハッキリと「仕事」って書いてあるってことを指摘されると、今度は、「タレントなんだから、『彼氏を作るために』とは書けないが、仕事上、ブログはどうしても書かなければならなかったから、『仕事』としておいたのだろう」だなんて、思いっきり狼狽しながら、何言ってんだか意味不明なイイワケ。まるで、オウムの上祐もビックル一気飲みしちゃうような、「ああ言えばこう言う」の典型が炸裂した。
そして、原田百合果のところには、番組からソッコーで連絡が行ったみたいで、この日のうちに、5月19日と20日の2日間の日記だけが、アトカタもなく削除されたのだ。ヤラセじゃない、シコミじゃないって言うんなら、なんで日記を削除させたんだろう? 堂々と、そのままにしてればいいのに‥‥なんてことも言ってみつつ、この福島伸次郎ディレクターは、断固としてヤラセを認めずに、「こちらとしては、番組のHPの応募フォームに、メールで応募してきた子の中から選抜しているだけだ。中には素人じゃない子もいるだろうが、こちらから事務所や外部へ出演の依頼は決してしていない」って言い張ってた。
だけど、これが大嘘だってことは、アッと言う間にバレちゃった。タレントの某オーディションサイトを調べてみたら、女の子限定で、「恋愛部活(ラブカツ)オーディション」ていうのが見つかった。条件は、「現役の女子高生であること」なんだけど、これは、「出演者の募集」じゃなくて、あくまでも、ギャラの発生する仕事として、プロアマ問わずに女子高生を募集してたのだ。そして、募集して来た女子高生たちをオーディションして、オーディションに通った女の子にギャラを払って出演してもらうってワケだ。番組のホームページでは、いかにも、一般の男の子や女の子を募集してるようなフリをしときながら、結局は、ギャラを払って女の子を集めてたなんて、いくらなんでもやりすぎだろう。そして、この、「恋愛部活(ラブカツ)オーディション」の告知も、原田百合果のブログと同じように、ソッコーで削除された。
‥‥そんなワケで、この「恋愛部活(ラブカツ)」って番組は、4月からスタートしたんだけど、初回の4月4日と11日の放送は、1組だけカップルが成立して、あとは、4月18日と25日の放送も、5月2日と9日の放送も、5月16日と23日の放送も、5月30日と6月6日の放送も、ぜんぶ2組ずつカップルが成立してる。だけど、今回の福島伸次郎ディレクターの狼狽ぶりが、あまりにも怪しいと思ったあたしは、過去の出演者をすべて調べてみた。そしたら、ナナナナナント! 次から次に何人も、芸能事務所に所属してる女子高生タレントが見つかった上に、カップル成立までが、ヤラセのパターンが発覚したのだ!
たとえば、5月の某放送を見てみると、出演した女子高生の5人が、全員、タレントなのだ。その5人は、滝村えれな、羽賀安里、小野寺薫、佐々木梓、加藤愛乃で、羽賀安里以外の4人はタレント事務所に所属して芸能活動をしてるし、羽賀安里にしても、自分のブログに、「某テレビ番組に素人として出演させてもらった」ってことと、その番組が「日本テレビの恋愛部活」だってことをハッキリと書いてる。「素人として出演させてもらった」って、何だよ、いったい‥‥。
そして、他の女子高生タレントはと言えば、たとえば、小野寺薫って子は、渋谷の「P.B.B」って事務所に所属してて、本人のブログを見ると、4月11日には、日テレで番組のオーディションがあったこと、4月17日には、オーディションに通ったので、番組の撮影のために、14日の金曜日から泊まりで岡山県まで行って来たことなどが書かれてる。そして、放送は5月2日だと言うことや、ロケが楽しかったことなどが書かれている。また、他の日を見ると、いつもお世話になってる事務所のマネージャーに差し入れをしたことや、撮影のヘアメークのことなども書かれていて、誰がどう見ても、仕事としてタレント活動をしているアイドルのブログにしか見えない。
そして、小野寺薫の「ラブカツ」の放送日、5月2日のブログを見てみようと思ったら、5月1日と3日のブログは書かれてたけど、放送日の5月2日だけが無かった。事務所に所属してて、タレントとして活動してる子なんだから、自分がテレビに出た日のことを書かないのは変だな?って思って、翌日の5月3日のコメント欄を見てみたら、ある人からのコメントで、「あれ、下のブログにコメントしたのに消えてる・・・どうしてかな?」って書かれてた。つまり、5月2日のブログは存在してたワケで、今回の原田百合果と同様に、タレントが仕事として出演したことが読み取れるような内容だったために、番組側から連絡があって、削除させられたんだろう。
他にも、佐々木梓って子のブログを見ると、「学校終わってから宣材写真を見に事務所に行きました」とかって感じで、芸能活動をしていることがハッキリと書かれている上に、ブログのコメント欄を見ると、友達との間で、こんなやり取りが書かれていた。
友達 「そういえば、今日のラブカツの滝村えれなって子は、梓ちゃんの時もいなかった?」
佐々木梓 「えれな、いたよ。ちなみに家近いし同じ事務所なんだ」
友達 「2回出るとか意味不明なんだけど」
佐々木梓 「前回告白されなかったからリベンジって形ででたんだよ」
友達 「いつも告白の時何人かカットされてるもんねぇ(笑)」
佐々木梓 「一日撮影だけど番組は30分しか放送しないもんね」
このやり取りを見ただけでも、タレント事務所に所属してる女子高生たちを雇って、日本テレビがヤラセ番組が制作してることは、一目瞭然だろう。そして、ここに挙げたのはホンの一部で、他にも、出演した女子高生のほとんどが、どこかの事務所に所属してるタレントか、それに準じてる立場の子ばかりだった。もちろん、この子たちは、ホントにカレシが欲しくて正規に番組に応募してるワケはなく、番組が複数の下請けプロダクションに依頼して行なってるオーディションに、仕事として応募して、そして、選ばれたタレントたちなのだ。
福島伸次郎ディレクターは、今回の原田百合果の件に関して、「中には素人じゃない子もいるだろうが、こちらから事務所や外部へ出演の依頼は決してしていない」って言ってたけど、このように、女の子5人全員がタレントの回もあった。この事実を突きつけられても、どっかの盗作画家みたいに、オトボケを続けるつもりなんだろうか? 今回の撮影にしたって、「今のとこ分かってるタレントが2人」ってだけで、あとの3人がシロートなんかタレントなのかは、まだ調べてないだけだ。そして、さらに驚くことに、過去の放送ぶんの中には、男の子の中にもタレントが混じってた上に、タレント同士の完全にヤラセとしか思えないような「カップル成立」までが演出されてたのだ。
‥‥そんなワケで、高校生であろうと中学生であろうと、事務所に所属してる以上は、どんな番組であれ、オーディションを受けるためには事務所の許可が必要だし、事務所に内緒でオーディションなんか受けたら、ソッコーでクビになる。そして、事務所の許可を得てオーディションを受ける以上は、それは「所属タレント」として受けるワケだし、合格して番組に出演することになれば、テレビ局側から事務所へのギャラが発生するのは当然だ。つまり、これは、誰がどう見たって、完全に「仕事」なのだ。今回、発覚した、原田百合果のブログは、事務所の指示によって、事務所の監修の下に期間限定で書かされてたものであり、そこに、「仕事として出演した」ってことが書かれてたんだから、日本テレビから所属事務所へのギャラが発生しなかったなんて、絶対にアリエナイザーだ。
また、番組が下請け会社に発注してる各オーディションの応募資格を見てみると、「女子高校生(通信・定時制含)」、「彼氏がいない」、「制服で出演ができる」としか書かれていない上に、備考欄にはハッキリと、「あなたの芸能活動をバックアップいたします」って書かれてる。ようするに、「カレシが欲しい一般の女子高生」を募集してるんじゃなくて、現在、どこかの事務所に所属して、すでにタレント活動をしている女子高生か、タレントを目指してる女子高生たちを集めて、あくまでも「番組に出演する仕事」として、募集してることは明白なのだ。
ようするに、担当の福島伸次郎ディレクターが言ってた、「出演者の中にタレントが混じっていたなんて、まったく知らなかった。何かの間違いじゃないか?」ってセリフが大嘘なのは当然として、「素人じゃないのは知っていたが、あえて伝えなかった。純粋に恋愛したいという子だったから、仕事ではなく出演してもらっただけだ。決してヤラセなんかじゃない」ってセリフも、完全なる大嘘だったってワケだ。番組がスタートした当初から、複数の下請けプロダクションに出演タレントのオーディションをさせて、可愛い女子高生タレントを番組側で用意してたのだ。そして、何も知らない男の子たちは、マンマと騙されて、ホントに「カレシを募集してる一般の女子高生たち」だって信じ込んで、心ないテレビ局の視聴率のために利用されてたのだ。
さらには、「純粋に恋愛したいという子だったから、仕事ではなく出演してもらっただけだ。」って言われても、これまでに出演した女子高生タレントの中で、今、分かってるだけでも、少なくとも4人には、もともと「カレシ」がいることまで分かった。カレシのいる女子高生タレントが、ギャラをもらって仕事として出演してんのに、こんなイイワケが通用するか!
いくら、ヤラセやシコミは当たり前のバラエティーだとは言え、一般の視聴者、それも、高校生を参加させる番組なのに、これはやりすぎなんじゃないだろうか? あたしは、最初にも書いたように、バラエティーにおけるヤラセやシコミを全面的に否定する気はない。たとえば、今回の場合なら、一般の男の子たちのほうにも、事前にホントのことをすべて説明して、あくまでもフィクションとして制作するんなら、何も文句はない。そうすれば、騙されるのは視聴者だけなんだから、「キスイヤ」や「あいのり」と何も変わらない。「キスイヤ」に出て来るカップルとか、ファミレスで話し合う三角関係とかがヤラセなのは、すでに周知の事実だし、見てるほうも、そんなこと分かりきって、フィクションとして楽しんでるんだから、ぜんぜん問題はない。だけど、一般の男子高校生たちを騙して、視聴率のために利用するのは、あまりにも酷すぎる。こんなに酷いことを平然とできる日本テレビは、ヤラセやシコミのやりすぎで、神経がマヒしてるとしか思えない。
‥‥そんなワケで、6月13日と20日の放送ぶんに、騙されて出演させられた男の子たちに話を聞いてみたら、「夜も寝れないほど緊張して、撮影中も足が震えるくらいのプレッシャーがあったのに、がんばればカノジョができるかも知れないって思って、誠心誠意に対応したのに‥‥」って言って、気の毒なくらいに落ち込んでた。純粋な高校生の気持ちをもてあそび、踏みにじり、ボロボロにした日本テレビは、今後も、この大嘘番組を続けて行くつもりなんだろうか?‥‥なんてことも言ってみつつ、とりあえず、あたしは、6月13日と20日の放送を見て、シロートに成りすまして「仕事」として出演した女子高生タレントたちの演技力でも、ジックリと観察してみようと思う今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがと~♪
★ 視聴者だけでなく、一般の出演者までを騙し続ける日本テレビはサイテーだと思う人は、クリックお願いしま~す!
↓ ↓
人気blogランキング
| 固定リンク