Think with Googleに掲載されていた、伊藤穣一さん(MITメディアラボ・ディレクター)のインタビュー記事が面白かったのでご紹介。
氏が考える2013年の4つのトレンドが書かれた記事でしたが、今回はそのうち1つ目に挙げられたハードウェア分野における革新の部分をピックアップしてみました。(その他も興味深いので是非原文をお薦めします。)
早速以下より。
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新たなソフトウェアとしてのハードウェア
伊藤氏は今年大きな動きが見られる潮流として、”ものづくりに関するコストやリスクが劇的に低下し、以前の時代にみられたIT(ソフトウェア)スタートアップのように(意欲的な)ハードウェアスタートアップでみられるようになるだろう。”と説明する。
その実例として挙げた3つのMITメディアラボ発のプロジェクトはどれもインターネットの世界と現実世界をうまく結びつけたものであり、遊び心のある外見とは裏腹に非常に意欲的な意思をもっている。
例えば、
LittleBitsは磁石で組み合わせて遊ぶオープンソース型の電子玩具ですが、LOGOが建築の面白さを伝えたような形で電子工作の面白さを伝えることを目指している。また、高品質かつ安価な3Dプリンター、"The Form 1"を販売する
Formlabsはまさに自身がものづくりのあり方は変える存在である。一方、
Twineは様々なオブジェクトをインターネットに接続させ、コミュニケーションがとれるようにするデバイスである。
ハードウェアは、当然ながらまだまだソフトウェアに比べ制作が難しいことに変わらないものの、それでも難易度は下がっており、そのことが新たな可能性を広げている。それを指して伊藤氏は”ハードウェアのエコシステム全体が生存能力を高めている”と述べている。
(参考.1) LittleBits設立者、Ayah Bdeirによるスピーチ
(参考.2) FormLabsの紹介動画
(参考.3) FormLabsの紹介動画
Twine - Listen to your world, talk to the Internet from
Supermechanical on
Vimeo.
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その他のトレンドとしては、遺伝子印刷技術、生涯学習、俊敏な変化への対応、が挙げられていました。
日本でも
WHILLのようなハードウェアスタートアップが生まれてきていますし、今後どのように変化が起こっていくのか注目していきたいと思います。
【参考】
Joi Ito's Trends to Watch in 2013 | Think with Google
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