2008.03.08 (Sat)
(http://www.bunshun.co.jp/umeda_web/umeda_link_teiri02.htm)Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。
Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したがる。── シリコンバレーの格言
A-level people want to work with A-level people. B-level people tend to hire C-level people.──Silicon Valley proverb
「Aクラス理論」:Aクラスの奴はNoを言わない上に褒めるのが上手い。を読んで、
なるほどそれはAクラスだと思ったが、
自分の場合は、Bクラスの人のことのほうがよくわかるなと思った。
私には、Bクラスの人がCクラスの人を採用したがる理由は痛いほどわかる。
自分もやはり、そういうBクラスの人間であったからだ
(今それを抜け出せているかどうかもわからないが)。
一言でいえば、Bクラスとは、「お山の大将」のことを言うのだろう。
自分が大将でありたいがために、自分より優秀なAクラスの人間はもちろんのこと、
自分と同等のBクラスの人間すら組織に居て欲しくないと考えるのだ。
自分以外が皆Cクラスの人間のみの環境で、
あの人は仕事ができる人だ、
あの人は部下の面倒見が良い人だと
ちやほやされながら働ける職場を心地よく感じるのである。
そういうBクラスの人間が同じ組織に2人いるとどうなるか。
仮にこのBクラスの2人を、B夫、B朗とする。
2人とも、相手がCクラスでいてくれることを望むから、
B夫はB朗が自分より能力の低い人間であることを望むし、
B朗はB夫が自分より能力の低い人間であることを望む。
B夫は、B朗が仕事でミスをしそうになっていることに気がついたとき、
あるいはB朗が抱える問題の良い解決策を知っているとき、
それをB朗に教えるだろうか。
普通、教えない。
B夫にとってはB朗が大きなミスをしてくれたほうが嬉しいからだ。
では仮に、B夫がそれを教えた場合、B朗はその指摘を受け入れるだろうか。
普通、受け入れない。
B夫の指摘を受け入れて事態が改善された場合、
B夫のほうが能力が上だということになってしまうからである。
このように、自意識を満たそうとすることが、プロジェクト全体のパフォーマンスを確実に低下させる。
まさにこのことが、自分の小さな「箱」から脱出する方法に書いてある。
Aクラスの人に見えて、Bクラスの人に見えないもの。
それは、より広い世界での自分の評価である。
プロジェクト内での自分の地位にこだわったばかりに、
プロジェクト自体のパフォーマンスを低下させてしまえば、
プロジェクト内のメンバーからの評価が得られたとしても、
そのプロジェクトを外から見る人の高評価は得られない。
プロジェクトの全員が成果に集中し、プロジェクト自体が成功を収めれば、
それに携わっていた人間は、そのプロジェクトの外からの評価を得ることができる。
だからAクラスの人間は、純粋にプロジェクトの成果を上げることに集中するため、
当然Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。
Bクラスの人は、プロジェクト内での自分の地位を脅かすことのない、
Cクラスの人を採用したがる。
これを勝手に「Bクラス理論」と呼ぶことにします。
関連エントリー:
『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』に学ぶ
2007年、最もタイトルの悪かった本
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
生産性はモチベーションに大きく関わってきます。もちろん個人の知識や技術や理解力など、能力にも左右されてきますが、出来る人と出来ない人の決定的な差はモチベーションのように思います。稀に能力不足な人もいますけど、本当に能力が足りてないとCクラスどころかDクラス
2008/03/10(月) 18:52:51 | route246