放電ボルト??
久しぶりの記事投稿です。
最近「静電気」というワードが車やバイクパーツ関係で流行ってきております。
静電気とは何かの説明は
総合工業製品メーカーのKEYENCE(キーエンス)さんのところで詳しく説明していますのでそちらをご参考にしてください。
簡単にいうと動くもの摩擦が起こるところには電気が発生してしまい、これを静電気といいます。セーターや服を脱ぐとき身体と服との摩擦「抵抗」で静電気が起きてしまい、それらが帯電したときに「パチ」っと放電して痛い思いをするのです。
車バイクはもちろん走ることを前提にしていますから「空気抵抗」があり、また燃料を使用しますので「流体抵抗」といった「抵抗」にあふれています。
ここで重要になってくるのが「静電気」は「電気」であるということなのです。
当たり前なのですが、これがとても厄介なのです。
電気は「力」や「磁場」を発生させてしまうからです。小学校でならった「フレミングの法則」というやつです。
例えば空気抵抗、ボディの形や塗膜などで空気抵抗を減らす努力をメーカーは頑張っています。しかしそのボディの形を台無しにしてしまうのが「静電気」の「磁場」です。空気にはホコリがありその小さな小さなホコリが「空気抵抗」によって作られたごくごく微弱な「静電気」によって作られた「磁場」の影響を受けてごく小さな竜巻が起きてしまい空気がきれいに流れなくなり結果「空気抵抗」が「理想値」よりずれてしまう。
似たような現象がエアクリーナーボックス内や「流体抵抗」ですが燃料噴射装置「インジェクター」や「キャブレター」などでも起き得ます。
ではどうするか?どうすれば「理想値」に近づけれるか・・・・
その「静電気」をアースにながして「帯電」させなければいいのです。
車やバイクの場合だとバッテリーのマイナス側にその「静電気」を流してやればいいのです。
もともと車やバイクはボディがバッテリーのマイナスとつながっており各所でいらなくなった電力をボディやアース線を伝ってバッテリーのマイナスにつながるように設計されています。
しかしながら電気は横着ものです。楽な方楽な方へ向かう性質があるので「帯電」と「マイナス側へ流れる」と比べた時に「帯電」の方が楽な場合があります。それはプラスチックゴム類など電気を通しにくい場所で発生した「静電気」たちです。
人間でいうと泥沼に足を取られている状況です。動きたくないんです。
しかし外装やエアクリーナーボックスなどはプラスチックやFRP、ガスケットにはゴムを使用しています。「帯電」してしまいます。
その「帯電」を除去するのにTOYOTAも純正採用しているアルミテープを外装裏にはったりします。
つまり、効果はあります。
これを踏まえたうえで、「流体抵抗」の多いそしてOリングなどのゴムパッキンも多いキャブレター、ましてやエアインテーク側エンジンインテーク側が両方ゴムの場合は特に「静電気」により「帯電」していると考えれます。
そのため題名にあるような「放電ボルト」なる商品がでてきました。
写真は寺田モータースさんのインジェクターチューニングボルトです。(HPより拝借)
https://teradamotors.com/wp/products/injectortuningbolt/
「放電」を促すことによって「帯電」をさせないようにしている商品です。
このように「帯電」させないことにより「理想値」に近づくことはできると考えています。
ですのでこのような静電気パーツはすべてではないですがある一定の「効果」はあります。
では、それを体感できるかと言うと正直「ん~・・・・・・」です。
まず一つ、
現在のバイク車の開発にあたり「静電気」を含め「電気の流れ」については研究されており、現在純正でそれを使っていないということは「誤差」の範囲であるということ。
2つ目
本当に効果を期待するのであれば「放電」よりも「アース」できっちりとバッテリーのマイナスにつなげること。
3つ目
配線のねじれや切れかけ、コネクター類の見直しのほうが電気の流れている量が格段にちがうので効果的なこと。
4つ目
バッテリーの端子やボディにつながっているところの錆など抵抗になるものを除去したほうが効果的なこと。
5つ目
燃費を謳うならタイヤの空気圧チェックや必要ならば交換、ホイールのきっちりとしたバランス取りのほうが効果的なこと。
つまりこの「放電ボルト」を使うまでにすることはたくさんあり、尚且つ効果的である。博物館などにきれいに展示し年間それなりの値段を使いメンテナンスをしているならいざ知らず、普通につかっていて色々劣化しているバイクや車でこれを付けたからと言われても「よかったですね」としか言いようがありません。
ただ「アーシング」もこの「放電ボルト」も効果はないとは言っていません。
上の5つのうちの一つ目でも書いた逆で現在最新のバイクではなく旧車古いバイクでは現在ほど研究も進んでいなかったので効果はあります。それは驚くほどにと言っても過言ではありません。
ですので適切に「アーシング」し「帯電」が起こらないように考え設置し、最後の一押しでこの「放電ボルト」を使ってみるのは一興かもしれませんね。
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