棒グラフの罠 (2) ― 2007年01月30日 12時12分56秒
さて,日常化するNHKの捏造棒グラフのグラフ自身の問題の方です.
まずは図1~図4 で紹介されている方.
先の文で引用した ICのblogの1月29日の日記『それは違うかと・・・』より にあるように,
この後に,詐欺っぽい話が出てくるなら非難されてしかたない.だが,繊維業の事業所数が30750から20750になるのは,激減といって間違いではないと思うのだが.
それはそうですね.ただ,グラフの見掛けから感じる減少数の印象と,数字から感じる減少数の印象が違うという可能性もありますね (受け取る人によっては).
この件で私が思うのは以下です.
- このグラフで縦軸の目盛りを書かない目的が分からないです.ここに目盛りや波線を入れない納得できる理由が見当たりません.
- 同じく,高木氏の日記の図4にあるようなグラフにしない目的 (つまり縦軸を 0 から書かずに,15,000 付近から書き,以下を省略すること) が分かりません.別に図 4 のように紹介しても何の問題もないはずです.
- 私の個人的印象ですが,図2 と図4 では,やはり「どれぐらい減少したか」と言う点で受ける印象が違います.おそらく同様な印象を持つ人がそれなりにいるはずです.
- そもそもこのグラフは教育番組で出てきたグラフです.教育番組なのですから,きちっと縦軸を入れたグラフにすべきではないでしょうか.誤解をあたえる可能性が少なくなります.誤解をあたえる可能性を少なくするというのも教育番組では必要ではないでしょうか.
(追記)Yansen 教科情報 BLOGの 2006 年 2 月 4 日の日記 に,グラフ操作に関する資料がありますね.
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