我らがパラダイス ネタバレと感想 1〜3話 現実は笑えない
林真理子さん原作の【我らがパラダイス】を見始めました。この副題には「私たちを笑顔にさせない世の中なんて、変えなきゃだめ!」と書かれていて、それはそれで大いに共感できるのですが・・・😓。以下1話から3話までのあっさりネタバレと感想です。
金が全ての世の中か
主人公の田代朝子(木村佳乃〜片山雛子@相棒)は、超高級高齢者施設セブンスタータウンで看護師長として働いていました。入居費用は8千万というセブンスタータウンでは、富裕層の老人たちが、その財に物を言わせて優雅な毎日を送っています。3度の食事も三つ星レストラン並みの豪華さで、夫婦で入居するケースもあれば、一人で晩年を送る老人もおりました。
が、どんなに裕福であろうとも「病や死」は避けられるものではなく、ここでも病に倒れるケースは決して少なくありません。そのためにあるのが「6F」です。6Fはいわゆる介護施設で病室のような作りになっており、看護師が常駐していました。医師が必要な場合は、提携先の医師がすぐに飛んできます。そこで治療をして治ればまた戻ってきて普通の生活ができますが、治らなかった場合(要介護)は、最期までこの6Fで面倒を見てもらうことになるというシステムです。もはやそうなると、面会に来る家族はほとんどいなかったそう😨。
朝子が働いていたのがこの6Fでした。給料や待遇も良く、仕事そのものに不満はありませんでしたが、朝子には、自分も介護が必要な母=チヅ(木野花〜初恵@婚姻届に判を捺しただけですが)がいたのです。働き者のチヅは助産師をしながら女手一つで朝子とその弟の慎一(近藤公園〜名越公平@エルピス〜希望、あるいは災い)を大学まで出すかたわら小さなマンションも購入したそうですが、子供たちが成人した後ようやくこれから悠々自適という時になって、友達と温泉に出かけた先で、くも膜下出血で下半身が麻痺してしまったのだそうです😭。
当時病院で働いていた朝子はその病院を辞め、母の介護に専念することにしました。チヅのもらう毎月6万の年金とその貯金で、なんとか暮らせていたそうなのに、そこへ別居していた弟の慎一が、リストラを機に転がり込んできます😈。この慎一がまたとんでもないろくでなしで、親にたかることしか考えていませんでした。またチヅも慎一が可愛いらしく、朝子が生活費を入れろ!というのを可哀想だと止めてしまいます😔。
家計はすぐに赤字に転じました。それで朝子は仕方なく、セブンスタータウンで働き始めます。チヅの世話は慎一に任せることにしたのですが、コイツは口ばっかりでさっぱり当てになりません👎。そればかりか、マッチングアプリで知り合った50女と共謀?し、朝子を追い出す算段をし始めました😨。
朝子はかんかんに怒って慎一を追い出します👊。が、チヅは、そんな「不仲な姉弟」を見るぐらいなら自分が施設に入る、と言い出しました。それは慎一が出て行ってからも同様で、朝子は頭を抱えました。チヅの年金と貯金で賄える介護施設は「安かろう悪かろう」としか思えなかったからです。これまで苦労して育ててくれた母を「あんなところ」に預けてしまってよいものだろうか?😥
そんな時に朝子はあることを思い付きます。誰からも顧みられなくなった入居者とチヅを入れ替えることにしたのです😵!?同じ6Fで働いていて、やはり介護問題に直面しつつある同僚を抱き込み、まんまと作戦を決行しました😎。セブンスターの事務長=福田(橋本じゅん〜立石正嗣@ファイトソング)は銀行からの出向で細かくてうるさい人間ですが、6Fにはほとんど関心がないのです。あるとすれば、寝たきりの入居者の家族が「寄付」を弾んでくれるかどうかだけ👻。
体は動かなくても頭はしっかりしているチヅには、なんとか上手いことを言ってごまかしました。いや〜気づかんふりをしているだけでしょ😓。
皆で渡れば怖くない?
朝子は、セブンスター・タウンで受付をしている細川邦子(堀内敬子〜岸文子@和田家の男たち)が、父の介護問題で眠れぬ日々を送っていると知ると、早速、彼女にも「入れ替え」を進めました😈。「ちょうどいい相手♂」が見つかったから尚更です😓。先の同僚のケースは母親なのです。
最初は迷っていた邦子も、父親の滋(岡本信人〜千葉常胤@鎌倉殿の13人)がエロボケで同居中の兄嫁の体に触るとか、兄と兄嫁が(たぶん)父に内緒で勝手にその貯金の1千万を「生前贈与」させ、自分と娘の二世帯住宅を建てていたこと知るともう我慢ができなくなりました😡。早速、滋を引き取ってセブンスターに入居させます。多少の罪悪感を抱いている兄夫婦は、詳しいことはまったく知ろうとしませんでした🙉。
が、困ったことに滋はかなりボケてしまっているので「言われた通りに大人しく」などしていません😓。あれではバレるのも時間の問題?かと思われますが?
平和な時は過ぎて
ダイニング担当の丹羽さつき(高岡早紀〜麗子@二月の勝者)は独身で両親と暮らしていました。その両親も、ある時までは「結婚しろ」とうるさく言っていたそうですが、そのうちに何も言わなくなり、今ではその話題に触れることもないそうです💦。さつきからこの話を聞いた朝子は、もう今となってはこのまま同居を続けて「介護してもらおう👻」と思っているのよ、と指摘しました。(息子や息子の嫁じゃなくて、血を分けた娘でよかったわ😈)
さつきは、さすがにちょっと不快だったものの、朝子の事情を考えれば理解もできると黙っていました。いいの、私は今のこの気楽な暮らしが気に入っているから🤗。
が、そんな呑気なことは言ってられなくなりました。父の貢(魁三太郎)が膵臓がんになってしまったのです。貢は、今さらジタバタしてさつきに残してある貯金(800万)を使いたくないと言い張りますが、さつきは、自分の貯金と合わせれば1千万となり、それなりの治療は受けられるはずだと豪語し、元看護婦の朝子に相談して、良い医者を紹介してもらうことにしました。
このまま何もしないで死なせたら、私、一生後悔するから!
その医者=安川(遠山俊也〜藤巻@元彼の遺言状)というのが、どうやら朝子の不倫相手らしく??😵
まとめ
金のある人間は施設に入ることができるけれど、無い人間は、子供が介護するしか無い💀〜朝子はそう言い切りました。世知辛い話ですが、費用面のみならず、精神的にも「親を施設に預けるなんて」というジレンマは切実ですよね。自分も5年前、母が末期癌で主治医から見捨てられた時、在宅介護の選択肢しか浮かびませんでした😔。
でも今回、今度は父が転倒して「介護」が目前に迫った時、果たして自分ひとりで面倒を見られるだろうか?と大いに気を揉んだことは否めません💦。幸いなことに父は今、自分のことはなんでもできるまでに回復しましたが(このストレスで)自分も持病が悪化した今、またいつ「その時」が来ないとも限りません。
私たちを笑顔にさせない世の中、変だよ!💢
将来を憂えて今暗い顔をしているのは愚かだとは思うけれど、でもやっぱり、この問題を「コメディ」(フィクション)で終わらせてほしくないというのが本音ですね。とりあえずは、親のこともだけど、自分もできるだけ元気でいられるようにしなくちゃね。