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第12回:ショートメールとは
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大和 哲 1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら。 (イラスト : 高橋哲史) |
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ショートメールサービスは、NTTドコモの携帯電話で使える文字メッセージサービスです。漢字・ひらがな・カタカナ・英数字・記号、最大50文字(全角文字では25文字)以内の文字メッセージをショートメールサービス(またはiモード)契約をすれば、NTTドコモの携帯電話203シリーズ(漢字対応は206シリーズ)以降の機種に送ることができます。このメッセージはNTTドコモの携帯電話からだけでなく、携帯電話や一般の加入電話、公衆電話、PHSなどからも送ることが可能です。
このショートメールサービスは、電話と電話が直接メッセージをやりとりするのではなく、「NTTドコモショートメールセンター」が間に入って、メッセージの中継や一時保管をします。メッセージを送りたい相手の携帯電話が、電波の届かない所にいるときや電源を切っているときでも、このショートメールセンターが文字メッセージを一時預かってくれるので、相手が電話に出られるかどうかを心配する必要はありません。 ショートメールセンターは1電話番号あたり、最大20件のメッセージを最大72時間メッセージを保管してくれます。
なお、このショートメールサービスは、iモードメールと違ってインターネットを使ったEメールサービスではありません。ですので、インターネットアドレスにメールを送ることはできません。また、送信者の電話番号などはEメールと違って送られませんので、電話番号などを伝えたいときには「電話ください 090-xxxx-xxxx」というように自分でメッセージの中に電話番号を入れて送らなければなりません。
■ ショートメールでメッセージを送るには
ショートメールを使ってメッセージを送る場合、NTTドコモと契約している携帯電話とそれ以外の電話(ドコモのPHSも含みます)から送る場合とで少し方法が違います。
・NTTドコモの携帯電話を使ってショートメールを送るには
NTTドコモの携帯電話でもiモード携帯電話などの場合は、操作メニューに「ショートメール」という項目があるはずです。そのメニューを使って、ダイヤルボタンで文字でメッセージを入力していき、それで送りたい相手にショートメールを送ることができます。もし、そのようなメニューがない場合は、ショートメールセンターに電話をかけて、それからメッセージを入力して送らなくてはなりません。
まず、NTTドコモショートメールセンター接続番号の「1655」にダイヤルします。すると、「プププ…」という音がしますので、相手の携帯電話の電話番号をダイヤルします。「こちらはNTTドコモショートメールセンターです。プッシュボタンでメッセージを入れ,最後にシャープを2回押してください」という案内が音声で流れるので、「文字メッセージの入力方法」にしたがって、送りたい文を入力します。メッセージの入力が完了したら、「##」とプッシュします。
「メッセージを送ります、ご利用ありがとうございました。」というメッセージを最後まで聞いたら、電話の接続を切ってメッセージの送信は完了。相手の携帯電話にメッセージが送られます。なお、最後のメッセージまで聞かないで途中で切ってしまうと、メッセージが送られなかったり、メッセージの内容が空でショートメールが送られてしまうので注意してください。
・一般の電話、PHSなどからショートメッセージを送るには
一般の電話機やNTTドコモの携帯電話以外からショートメールを携帯電話に送るには、NTTドコモショートメールセンター接続番号に接続してからメッセージを入力しますが、ショートメールセンターの電話番号がNTTドコモの携帯電話からの場合とは違っていて、「090-310-1655」になっています。
それ以外は「プププ…」という音がしたら相手の携帯電話の電話番号、その後音声の指示に従って、メッセージをプッシュボタンでメッセージをいれて「##」、最後まで案内を聞く、というやり方自体は同じです。
ただし、このショートメールセンターはプッシュトーンで操作をします。一般加入回線(つまりご家庭の電話)の場合、プッシュ回線ならばいいですが、それパルス回線の場合は電話機がプッシュトーンを出せる機械でないと使えませんので注意してください。
■ メッセージを入力するために
一般加入電話などでショートメールで送る文を作るには「文字メッセージの入力方法」を使って文字を入力するのですが、これは数字やカタカナ、漢字などの文字に対応した表があり、これを使って電話のプッシュボタンを使って入力するというもので、簡単に言うと「ポケットベルの入力コード」といわれているものとほぼ同じ物です。
この表には「数字,記号」、「オクレマスゴメンナサイ」など決まった短文が登録されている「定型文」、カタカナ・アルファベットの「フリーメッセージ」、それに「漢字・ひらがな」があります。
表にある文字は、数字・記号はそのまま、定型文はその前に「*4*4」、フリーメッセージでは「*2*2」を、漢字・ひらがなに関しては「#」を入れることで入力することができます。たとえば、以下のようなメッセージを送りたい場合。
「TELクダサイ 090-2437-xxxx」
定型文を表す *4*4
「TEL下さい」の 10
「090」の 090
「-」の *2
「2437」の 2437
「-」の *2
フリーメッセージの *2*2
「xxxx」の59595959
最後に ##
と順に押していきます。
なお、インターネットでは、ショートメールで使える文字一覧はNTTドコモのホームページなどにありますので、それを参照してください。漢字・ひらがなに関しては「JIS句点コード」という文字コードになっています。また、パソコンなどを使うことができるのであれば、携帯電話メモリ編集ソフトやオンラインソフトでショートメールを作って送る機能のあるものがあるので、こういったものを使うのが便利でしょう。
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画面はソースネクストの「携快電話3」というソフト。このソフトに付属する「メールツール」を使って、パソコンに接続した携帯電話からショートメールやJ-Phoneのスカイウォーカー、auのCメール、Tu-kaのスカイメッセージなどの方法で文字メッセージを携帯電話に送ることができる。パソコンで入力した文章を自動的に文字コードの数字に変換してくれるので、メッセージを送る作業がとても楽になる
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■URL
・文字メッセージの入力方法(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/mc-user/keitai/s_mail5.html
・ショートメールサービス案内(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/mc-user/keitai/s_mail.html
■ ショートメールの料金
ショートメールを受信するには、ショートメールサービスの申し込みかiモードの申し込みが必要になります。費用は受信する携帯電話の基本料金の他に、ショートメールの月額使用料が毎月100円がかかります。
また、そのほかに、NTTドコモの携帯電話から送信する場合はデジタル800MHzから送る場合1回5円、シティフォンから送る場合1回2円という料金が送信側にかかります。また、iモード端末の場合は、受信メールのデータ量に応じてパケット料金がかかります。
■ 他の事業者のサービス
NTTドコモ以外の事業者もそれぞれの携帯電話・端末でショートメールと同様にセンターを経由して文字メッセージを送るメールサービスを行なっています。たとえば、cdmaOneのCメールなどがそうです。これらの携帯電話も一般の電話回線や他の事業者の携帯電話の端末から、「ポケットベルの入力コード」を使ってメッセージを送ることができます。下は東京地区でのセンターの電話番号と使用方法が説明されているWebページです。これらのサービスでは、ショートメールと同様に相手は電話番号で指定します。インターネットを使ったe-mailサービスはこれとは別に各事業者であります。
(大和 哲)
2000/09/19 00:00
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ケータイWatch編集部 [email protected]
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