案の定
図書館退屈男: JLA「専門職員認定制度」の門はジブラルタルより狭い
http://toshokan.weblogs.jp/blog/2009/03/jla-ed58.html
↑こちらを読んで,さすがに堪忍袋の緒が切れた.
僕は日本図書館協会専門職員認定制度特別検討チームに対して,去年の12月11日に質問のメールを送り,お返事をいただけなかったため,さらに12月25日に検討チームと日図協のinfo宛てに再度メールを出したのですが,返答がなく,結局時間切れで「専門職員認定制度」に申し込まなかったのですね.そうしたら案の定(-_-;).何と言う事だ.
昨年の質問メール(これは実は再質問で,最初の質問は公共図書館勤務以外の図書館業務が「図書館類似業務」にされていたことついて)を,僕のプライヴァシーに関わる箇所のみを改変した上で,以下に貼り付けて起きます.
G.C.W.氏(仮名)です.お忙しい中,お返事をいただきありがとうございました.変更されたことは確認いたしました.
その上で,再度質問させていただきます.
幾ら考えても,よくわからないのですが,「日本図書館協会専門職員認定制度」というものは,公共図書館に勤務する正規職員以外については,どの程度考慮に入っている制度になるのですか?
周囲の大学図書館員や公共図書館員にも訊ねてみたのですが,
・図書館勤務歴
・「公立図書館」以外の図書館及び他の類縁機関等における業務
という区別について,
「日図協が公共図書館とそれ以外の館種を区別する理由がわからない」
「(公共・大学・専門等を含む)〈図書館〉業務と〈文庫活動〉〈お話ボランティア〉のようなものを分けるのならわかるけど」
という意味の声が圧倒的なのですよ.
> 三村敦美:日本図書館協会中堅職員ステップアップ研修と専門性確立の方向性,図書館雑誌,100(2), pp84-87
上記文献に読みとれるような意識が前提になっているのだろうとは想像出来ますが,もしそうだとしたら,そもそもの前提が間違っていると愚考します.そもそも,公共図書館に勤務する司書でも,大学図書館に勤務する司書でも,等しく日本図書館協会は個人会費9000円を徴収してますよね?
公共図書館以外の図書館に勤務する司書にも適用される制度だとするならば,このような区別が行われることには,等しく会費を払っている身としては承服いたしかねます.この認定制度が公共図書館に勤務する司書以外を射程の外に置いているのであれば日図協は「日本〈図書館〉協会」の看板を下ろし,個人会員,団体会員から公共図書館以外の館種を外すべきでしょう.
上記文献に見られるような公共図書館を偏重する意識から脱却し,ステップアップ研修を「児童図書館員養成講座」の実施,という方向ではなくステップアップ研修の他館種への拡充,こそが喫緊の課題だと思われますが如何ですか? 何よりもまず,どの館種に属する個人会員も等しく会費を払っている,という事実から出発していただきたい.
万が一にも日図協が他館種に勤務する職員に対してステップアップ研修を実施するだけの体力が無いのであれば(個人会員に9000円払わせておいて,「体力が無い」という言い訳は苦しいと思いますけどね),他の協会(専門図書館協議会や私立大学図書館協会など)が実施している研修を後援するなり,ステップアップ研修と同等の評価を与えるなり,方法は幾らでもあるはずです.
この件は,各館種の融和を掲げておられた竹内前理事長体制から,塩見現理事長体制になって栗原元理事長時代への揺り戻しが始まった,格好の事例であると一部で受け取られていることを各位にはご承知おきいただきますよう.
長々と書いてきましたが,とにもかくにも,まずは公共図書館勤務者と他の館種の勤務者を峻別しなければならない事情なり理由なりをご教示ください.それがわからないと始まりません.よろしくお願いします.
なお,メールでのお返事は,このメールの発信元である [メアド削除]にお願いします.これは日図協の個人会員として書いているメールであり,仕事で書いているメールではございませんので,図書館で業務に使用しているアドレスにご回答を送られませんように.
これで,日図協を辞める大義名分が出来たというものです.大学図書館に勤務している方で日図協に加入している方は,一日も早く辞めたほうがいいでしょう.斯様な状況では,年会費をドブに捨てているようなものですから.
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