米国株式市場=上昇、PCE前月比の伸び鈍化受け 週間では下落

米国株式市場=上昇、PCE前月比の伸び鈍化受け 週間では下落
米国株式市場は上昇して取引を終えた。2021年1月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。この日発表された米個人消費支出(PCE)価格指数や、連邦準備理事会(FRB)当局者の発言により金利の先行き懸念が和らいだ。
米商務省が発表した11月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.4%上昇し、伸びは前月の2.3%から加速。同時に、物価の「瞬間風速」を示すPCEの前月比は0.1%上昇と、伸びは10月の0.2%から鈍化。さらに、変動の大きい食品とエネルギーを除く基調インフレも前月比で6カ月ぶりの小幅な伸びとなった。 もっと見る
市場はFRBが2025年は3月に最初の利下げ、10月までに追加利下げを実施すると予想している。データ発表前は、25年12月までに2回目の利下げが行われる確率は約50%だった。
インフラストラクチャー・キャピタル・アドバイザーズ(ニューヨーク)のジェイ・ハットフィールド最高経営責任者(CEO)は「PCEとFRBのハト派的な発言が、『タカ派的利下げ』に対する過剰反応を相殺したに過ぎない」と述べた。
ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabは、1日の上昇幅としては11月6日以来の大きさを記録した。
それでも週足では、S&Pは1.99%、ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは1.78%、ダウは2.25%、それぞれ下落した。
S&P主要11セクターはいずれも幅広く上昇。1.8%上げた不動産セクター(.SPLRCR), opens new tabがけん引した。
低金利の恩恵を受ける可能性が高い小型株で構成するラッセル2000指数(.RUT), opens new tabは0.9%上昇した。
この日は、株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプシ
ョン取引の3つの取引期限満了日が重なる「トリプルウィッチング」に
当たり、出来高とボラティリティーが高まった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.84対1の比率で上回った。ナスダックでも2.12対1で値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。
米取引所の合算出来高は215億8000万株。直近20営業日の平均は148億7000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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