独VW、豪州で販売の7.7万台に不正ソフト搭載

[シドニー 7日 ロイター] - ドイツ自動車大手、フォルクスワーゲン(VW)の子会社、フォルクスワーゲン・グループ・オーストラリアは7日、豪国内で販売したディーゼルエンジン車約7万7000台に、排ガス量を不正操作するソフトウエアが搭載されていたと発表した。同社は、保有車に影響があるのかどうか顧客が調べるためのウェブサイトを立ち上げたという。
内訳には、「VW」ブランドの乗用車5万5000万台近く、「シュコダ」ブランド5000台、VWの商用車1万7000台超が含まれる。
マネジングディレクターのジョン・ホワイト氏は、声明のなかで「当社はこの問題を深刻に受け止めている。オーストラリアにおける修繕計画を支援するため、引き続き本社から情報を集める」と強調した。
豪競争・消費者委員会(ACCC)は、消費者が誤解を招く情報にさらされていたかどうかについて調査を開始しており、VWが消費者法に抵触したと認定した場合には同社を提訴し、多額の罰金を科す方針を示している。
独VWのミュラー最高経営責任者(CEO)は、国内紙のインタビューで、排ガス不正問題の影響を受けるディーゼル車のリコールを2016年1月に開始し、同年末までに修理を完了させると述べている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab