8月31日


はてなダイアリーがタイムゾーンの設定に対応したので早速太平洋時間にしてみた。(でもサマータイムには対応していないので1時間ずれている)
今日も5時半までに起きることに成功。昨日のメルマガ動画のエンコードの続きとメールや社内グループに目を通す。社内の連絡ははてなグループを使ってやり取りしているんだけど、直接顔を合わせずにテキストだけで意思疎通をしていると微妙なニュアンスがなかなか伝えづらくて難しい。だいたいテキストで書くと、顔を合わせて話すのの5.8倍くらい相手に冷たい印象で届く気がしていて、それでも伝えたいことはあるしでなかなか難しい。なんか顔文字でも使うと良いのだろうか。(^_^;)あるいは全部の段落の末尾に毎回自動的にrikuoさんの画像が入る、というのも良いかも知れない。
冗談はさておき、これから日本・アメリカ間で協調しながらやっていく際にこれは重要な課題だ。
朝の作業が一区切りしたところで今日もしなもんを連れて近所を散歩し、朝食を食べ、れいこんと玄関のポーチに座りながら、しなもんが駆け回っているのを見守りつつコーヒーをすする。この辺の行動がだんだん日課になりつつある。
ところで一軒家に住み始めて広くて快適だとか書いているけど、実はあまり新鮮ではないというか、普通に体に馴染んでいるのでなんでかなあと考えたら、よく考えたら実家はこれよりももっと広い平屋建ての一軒家でそこで18年も暮らしたんだから当たり前だよなあという事にいまさらながら気付いた。朝夕にどこからとも鳴く虫の声が聞こえるあたりも実家にそっくりで、どうりで落ち着くわけだ。

日が昇ってから今日は気分を変えてMountain ViewのPublic Libraryに行って勉強する。中は日本の公立図書館とよく似た窓際に自習席が並んでいるような図書館だ。ここはGoogle Wifiが館内でも繋がるのでネットもできる。ちなみにGoogle WifiはMountain View市内ではちょっとした話題のようで、近所の人はネット回線代金20ドルを浮かせるためにプロバイダに入らずいかにGoogle Wifiで過ごすか画策しているようだし、地元の新聞にはすでに2回くらい記事も載っていた。宅内で繋がりにくいという問題があるものの、開始後2週間で概ね成功している模様。Googleはこれからもカバー領域を広げていくみたいだけど、本当の目的はなんなんだろう。ちなみに市内380箇所の電灯の柱にアクセスポイントを置くのに年間で13,680ドルを市に支払っていると記事には書いてあった。アクセスすると最初にGoogleのパーソナライズドホームが表示されるようになっているけど、それで十分元は取れるというという計算なのかな。
さてその図書館では、ちょっと原点に戻ろうみたいな感じで昨日買ってきたProgramming Perlを英語で読み始めた。大分前に読んでだいたい内容は覚えているんだけど、これからもしばらくPerlで開発をして行くんだろうし、一度一通りおさらいしてから始めても悪くないだろうというのと、技術書を英語で読むにあたって内容が分かっている本の方が最初は読み易いだろうというので分厚いラクダ本と格闘を始める。英語のドキュメントはちょこちょこ読むことはあるにしても、600ページもある書籍を通して読んだことは一度もない。なのでまあ一冊読破すると自信にもなるかなあという気がして始めてみた。
技術書だからか知っている内容だからか、思いのほか違和感なく英語は読めるものの、なかなか進まなくてだんだん焦ってくる。昼休みに40ページしか進んでいなくて、これの15倍かと思うとちょっと愕然とした。
この愕然とする感じは何かに似ているなあと思って考えたら、ちょうど10年前に自転車でアメリカを横断したときの、走り始めた初日に感じたのとそっくりの気分だった。あの時は確か1日で180kmくらい走ってキャンプ場について、「どれどれ、どれくらい進んだかな」と思って全米地図を広げてみたんだけど、太平洋からほんのちょっと進んだ所までしか来ていなくてそのあまりの進んでいなさに愕然としたのを覚えている。これからあれこれ勉強をして、何かサービスを作って、人を集めて、うんぬんかんぬん…とこれからやろうとしている事を考えたときになんて小さな前進なんだろうと思うと途方にくれるけど、まあやるしかない。アメリカ横断の時も、そうは言っても50日も走ればちゃんと大西洋は現れたし、まあ3,4年こつこつやっていれば何かにはなるだろうと思いたい。