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建築家・珍蔵と元ジャーナリスト・万吉の会話形式による言いたい放題。政治・経済などの時事問題、サッカー、野球について書いています。

『維新の党がついに分裂』というお話

■万吉:
先週、橋下先生と石原慎太郎閣下がついに袂を分かったな。そもそも本質が全く異なる2人が同一の政治党派の共同代表でいるのが不自然極まりなかった。かたやコンプレックスをばねに、反骨と反射神経と頭のよさでのしあがってきた橋下と、20代前半でデビューして以降、時代の先端で脚光を浴びてきた湘南育ちで基本的には思索的な教養主義者である石原では、政治家にとって一番大事な国家観がかけ離れていた。分かれたほうがすっきりすると思う。

★珍蔵:
しかし小選挙区だと石原氏や維新が単独で延命していくのは難しいのではないか。風が止まれば急激に失速する。制度を導入した政治家からすらもよく言われることだが、中選挙区のほうが多様な価値観が共存できるので日本の政治風土には適合していたという事だと思うが。

それにしても、石原氏は疲れているように見える。最近ぐっと歳を取ったなあという感じだ。

■万吉:
石原慎太郎氏は健康オタク的なところがあり、色々な健康法を実践してそれについての本も書いている。伊豆の断食道場に定期的に入所している事は知られている。組織の下積みや中間管理職になった経験もなく、いつも威張っている人生なので、ストレスも累積していないのだろう。同じ長命遺伝子を持っていたはずの石原裕次郎は50代早々に世を去ってしまった。しかし裕次郎は常軌を逸した大酒飲みで、誰だかの回想によると昼過ぎに「喉がかわいた」と言ってスナックだかダイニングバーだかを強引に開けさせ、それから延々と飲み続け翌朝になってもまだ飲んでいたというから、健康を損なうのも致し方ないところがあったのだろう。

★珍蔵:
石原兄弟は父親を早くなくしてかなりの困窮家庭だった様だが、戦後の高度成長期と人生が重なっていたせいか、将来は常に良きものであるという、カラリとした明るさがある印象だ。政治家や芸能人にありがちな他者に対する僻みや怨念めいたところが感じられない所が、人気が長持ちした秘訣だろうね。

■万吉:
慎太郎氏は十分に活躍したのだから、これからは文学に、そしてご意見番として後衛に引いていくのが順当ではないのかな。



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『EUは今後どうなっていくのだろうか』というお話

★珍蔵:
先月22~25日投票の欧州連合(EU)欧州議会選挙は25日深夜に開票が始まり、フランスの現地メディアなどは、フランスの極右政党、国民戦線が有権者の約26%の得票率を獲得し、初めて首位政党となる見込みであると報じた。フランスの政界では、反EUの政策をかかげ、移民排斥を訴えるFNが既成政党を抑えて圧勝したことに大きな衝撃を受けているが、今回の選挙ではフランスだけでなく、EUに批判的な勢力が各国で躍進しており、EU統合に懐疑的な考えを持つ層が一気に勢力を伸ばす形となった。

■万吉:
経済危機を乗り切るための財政緊縮策のせいで失業率が過去最悪を記録するなど、雇用不安に苦しむEU内の有権者の間では既存政党への信頼度は低い。その現れが、欧州債務危機後初となる今回の選挙だな。

★珍蔵:
フランスだけでなく、欧州債務危機の震源地となったギリシャやデンマークでも“反EU・反移民”を訴える政党がトップを独走し、英国でもEU離脱を主張する英国独立党が第一党となる躍進を遂げた。EU崩壊の前兆だろうか。

■万吉:
結局ナショナリズムというものは、現在の人類にとっては自然な感情の発露だということだろう。EUの理想を実現するには、あと何百年かたたないと困難だということだと思う。青空文庫で、帝国陸軍参謀で満州国建国の立役者石原莞爾は最終戦争論を読んだら、王道文明代表の日本と覇道文明代表米国が最終戦争をしてたくさんの人死にが出るだろうが、最後は日本が勝ち、世界中の人民が天皇陛下のもとに永遠の平和を達成するだろう、と書いてあった。石原莞爾は、日蓮宗国柱会の熱心な信徒競で上記のことは日蓮が全て予言していると書いていた。

こんな中二病のようなことを国家中枢の軍人が本気で言っていたのだから、アメリカがしゃかりきに潰しにくるのも当然だと思った。

★珍蔵:
ナショナリズムは自然で尊い意識だが、それが唯我独尊になって拡大して他者に押し付けるようになるとおかしな事になるな。もっともアメリカ様は無邪気に自由と民主主義教を布教し続けているわけではあるが。

■万吉:
しかし、アメリカ様のかわりにナチズムやスターリニズムが世界を征服していたらとんでもない暗黒世界になっていただろう。完璧なものはないので比較の問題となるのは仕方が無い。ナショナリズムよりももっと危険なのはインターナショナリズムだといえるだろうな。


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『漫画・美味しいんぼ 鼻血騒動』のお話

★珍蔵:
主人公らが東京電力福島第1原発を訪問した後に鼻血を出すなどの描写が議論を呼んでいる漫画『美味しんぼ福島の真実篇」』の「その24」が、「ビッグコミックスピリッツ」5月19日発売号に掲載され、同誌には次号からしばらく休載する旨が告知された。原作者・雁屋哲氏は22日、自身のブログで「『美味しんぼ』の休載は、去年から決まっていたことです」と説明し、一部描写が賛否両論を呼んでいることが休載の理由ではないとしている。美味しんぼ


■万吉:
ポツダム史観で反日のたち位置を常に鮮明にしている雁屋哲氏がそういうことを言うのは別に不思議でも何でもない。鼻血が出るのは嘘だからだめ、というのは言論弾圧だろう。フィクションの中では放射能で鼻血が出る世界があるのは当然だし、元町長もメタフィクションだということなら文学理論上は当然ありだ。

橋下氏が出自問題で「子どもがいじめられる」と騒いでから、この種の表現の許容ハードルが上がってきたような気がする。

★珍蔵:
何にしても余裕がない社会は息苦しいな。それにしても東京新聞などは毎日のように同種のデマもどきの話を記事にしているに何の反応もない。一方スピリッツでは一度の鼻血シーンでこの騒ぎだ。コミックの影響力に驚くべきなのか、それとも新聞の地位低下を嘆くべきなのか。

■万吉:
まあ確かに、たかが漫画で皆がこれ程反応するとはびっくりだな。人気漫画の影響力はもはや無視できない地位に来ているという事か。



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『進む電子ブック化』 というお話

★珍蔵:
出版大手KADOKAWAと動画配信大手ドワンゴが14日に経営統合を発表した。これは、日本企業がいよいよ世界のコンテンツ流通プラットフォームの主導権争いに本格参入することを意味する。特に電子ブックは加速するだろうな。電子化しないでも売れるのは、村上春樹先生だけになるのでは。

■万吉:
紙の本は好事家の嗜好品や贅沢品となっていくのだろうな。しばらく前まではイミダスという時事辞典のようなものがホワイトカラー的仕事には必携だったが今やなくなってしまった(ひっそりとあるのかもしれないが)。出版社は高級万年筆やブランド機械式時計などを参考にして紙の書籍の付加価値を高める努力をするべきだろう

★珍蔵:
Kindleを使っていてわかったが、もう少しパフォーマンスが良くないと電子ブックは調べ物にはまだ向かないな。どこに書いてあったのか探すのが大変。ページのめくりも遅いし。直感的に「この本のこの辺り」という調べ方が出来ないもどかしさがある。

■万吉:
きちんと読み込む必要のある専門書には、電子書籍は現在のところたしかに向かないと思うな。

ただし、青空文庫のヘビーリーディングにはものすごく使い勝手がよい。今は、鴎外漱石、芥川龍之介の文豪や、寺田寅彦とか新渡戸稲造など文庫からも姿を消しつつあるような人の著作が軒並み読める。海野りゅうぞうとか夢野久作など、戦前の大衆作家の作品などもたくさん読めるのはまさに福音だ。



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『日本全体に広がる人手不足』というお話

■万吉:
人手不足は建築土木業界だけではない様だな。派遣社員の不足感も強まってきたと新聞に出ていた。ITや会計などの職種を中心に需要が急増。人材情報大手が15日まとめた4月の平均時給は11カ月連続で前年同月比プラスとなり、6年ぶりの高水準で推移している。人手不足を背景に企業は正社員や契約社員の採用も増やしており、働き方の枠を超えた人材争奪戦が激しくなってきた。

★珍蔵:
僕の知り合いの解体業の人も、ダンプの運転手がいない、と嘆いていたよ。
街を歩くとスーパーやディスカウントショップ、チェーンの牛丼やコンビニ、小商いの飲食店まで「スタッフ急募」「いっしょに夢をつかみませんか」などと書かれた求人募集が軒並み貼られている。宅配便の事務所には「猫の手も借りたい」と書いてあった。

■万吉:
直接に体を使う労力を必要とする足元の地点では、明らかに労働力が不足している。一方で会社の、特に事務系の正社員は、ろくに働きもせず非正規の人々よりも格段に高い待遇を得ている人間が大勢いる。こういう人たちが日本企業の生産性を低くしているというのは、よく指摘されるところだよ。

★珍蔵:
世界的にも有数な正社員保護システムを改変して、雇用の流動化を図り雇用のミスマッチをどう解消できるかのか、岩盤規制を崩せるかどうかが規制改革の本丸で、世界のマーケットが注視している。

しかし、伝えられるところでは、またいつも通りのあちらを立ててこちらも立てるというパッとしないものになる可能性が高そうだよ。

■万吉:
そうなると海外投資家は日本の成長戦略に失望してまた株が下がることになる。安倍ちゃんには集団的自衛権と同等の気合いで取り組んでもらいたいものだが。



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プロフィール

urimasa

Author:urimasa
珍蔵:設計事務所経営。建築家。
サッカーファン。
(特にバルセロナFC)

万吉:元ジャーナリスト。投資家。
野球ファン。
(特に日ハムファイターズ)

只今【Soccer Journal】に参加中
http://soccer.livedoor.com/

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