生産性を向上するためのツールは、この5年間で劇的に変わった。かつてよく使われていたスタンドアロンのアプリやクライアント・サーバ型のアプリの多くは使われなくなった。今では、ビジネスのスピードはウェブで決まる。ウェブは、企業が抱えるタスクのほとんどを支えられるようになっている。ローカルにインストールされたクライアントアプリからウェブベースのアプリに移行するには、IT部門が抱えるユーザーの仕事のやり方を一新する必要がある。そのため、選択するウェブベースの生産性向上ツールについては十分な検討が必要だ。
信じられないかもしれないが、これらのツールの多くは、従来使われていたものよりもはるかに費用対効果が高い。さらに、信頼性も高く、従業員がはるかに高い生産性を発揮できるような環境を提供することができる。しかし、どのようなツールを検討すべきだろうか?この記事では、読者のビジネスモデルに合うかもしれない、定評のある10のツールを紹介する。
1.Zoho
「Zoho」はほとんど何でもできる強力なプラットフォームだ。アカウントさえあれば、販売とマーケティング(CRM、キャンペーン、調査、サイト構築、Sales IQ)、協調作業(電子メール、文書共有、プロジェクト管理、バグトラッカー、ミーティングツール)、顧客サポート(サポートおよび支援)、会計(帳簿、請求処理、会費処理)、ビジネスプロセス(レポートおよびデータベースアプリ)など、さまざまなツールを追加できる。筆者はZohoを多くのタスクに使用しており、特にマーケティングキャンペーンに使っている。これらのツールは非常に使い勝手がよく、それぞれが別のツールと継ぎ目なく統合されている。唯一の欠点は、社内でこのプラットフォームをホストすることができないということだ。Zohoはホスト型のサービスだけしか提供していない。一部のサービス(Zoho CRMなど)については、モバイルアプリも用意されている。
2.Asana
「Asana」は無料の柔軟なクラウドベースプロジェクト管理ツールだ。部門、プロジェクト、タスク、およびサブタスクを作成でき、これらを簡単に相互に関連づけることができる。Asanaではまた、ユーザーやチームの繰り返しタスクも作成できる。Asanaアカウントには、リアルタイム通知センターの機能があり、この機能でプロジェクトから通知を受け取ると、Asana Inboxからメッセージに対するアクションを行うことができる。ダッシュボードが使いやすく、一目で各プロジェクトと自分が持っている担当作業を確認できるのも特長だ。
3.OTRS
チケットシステムの「OTRS」は、ほぼあらゆる規模の企業や、どれほどの数のサービス要員、社内ITスタッフでも扱える、強力なオープンソースツールだ。システムが発行したすべてのチケットには履歴が記録され、割り当てられた技術者に自動的に警告メールが送られるようになっている。OTRSにはまた、豊富なプラグインシステムが用意されており、素早くチケットをクローズするプラグインや、チケットバーコードのプラグインなど、あらゆるモジュールが利用できる。OTRSには「OTRS Free」と「OTRS Business Solution」の2つのバージョンがある。Business Solutionでは、オンサイト版とホスト型サービスのどちらかを選択できる。
4.FreshBooks
「FreshBooks」は、「会計」ソリューションであり、もっとも安価に請求処理を実現できるツールの1つだ。FreshBooksはクラウドベースの会計ソリューションを謳っているが、複式簿記や勘定科目表、買掛金勘定、総勘定元帳などのこの分野に不可欠な機能の多くを備えていない。しかし、FreshBooksを巨大な請求処理ソリューションだと考えれば、強力で便利なツールと言える。FreshBooksは小規模事業者やフリーランサー、個人事業主に向いている。個人が利用する場合、月額費用は19.95ドルだ(顧客数の上限は25)。無料版では1つの顧客しか扱えないが、FreshBooksが自分に向いているかどうかを確かめることはできるだろう。
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