一部のITプロフェッショナルによると、ここ3年でAppleの「Mac」は企業の中で「Windows」PCからシェアを奪いつつあるという。
これはJAMF Softwareが12月初めに発表した調査だ。調査は世界のさまざまな規模の企業に勤務する500人のITプロフェッショナル、マネージャー、幹部を対象としたもので、9月に実施された。なお、JAMF SoftwareはAppleのハードウェアとソフトウェアの企業向けサポートにフォーカスしている企業だ。
- TechRepublic Japan関連記事
- タブレット:本格導入への移行の兆候、Windowsは基幹系との連動を想定
- 今も職場で求められるデスクトップPC--Windows 10への移行に高い関心
- 2015年第3四半期世界PC市場は10%縮小
調査では、96%が社内でMacをサポートしていると回答した。PCのサポートは92%、そして28%がChromebookをサポートしていた。
「サポートする」とは、必ずしも広く導入されているということではない。技術的には、1台でもMacのノートPCやデスクトップPCをサポートしていれば、「サポートしている」ということになる。
タブレットでは、「iPad」をサポートしている企業が最も多いという結果となった。81%が社内でiPadをサポートしていると回答したが、Windowsタブレットは46%、Androidは3分の1をわずかに上回る程度にとどまった。
実際の台数はさておき、企業の中でMacが増えていると回答者が考えている点は重要だ。それを裏付ける理由は何だろうか?
「OS X」をサポートする理由として、回答者の約半数が生産性の改善を挙げ、メンテナンス上のメリットを挙げた人も3分の1近くいた。特に後者のメリットについては、IBMが先に発表したデータでも指摘されていた。IBMよると、Macは従来のPCと比べて1台あたり270ドルのコストを削減できるという。IBMはこうした理由から社内でMacの導入を進めており、毎週1900台のペースであるという。IBMは、社内で使われている13万台のMacおよびiOS製品のサポートをわずか24人で行っていると述べている。
職場でMacの導入が増加しているもう1つの理由としてセキュリティが挙げられる。調査では75%が「Mac OS Xはほかのプラットフォームよりも安全だと考えている」と回答した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。