これまで、Facebookの本人認証とネットワークアクセスのシステムは「.edu」という電子メールアドレスを基本としていたため、今後はユーザー基盤を「.com」と「.org」のアドレスに拡大するのは当然だ、とDeitch氏は述べる。
Inside FacebookのブロガーJustin Smith氏も「同社はFacebookのミーム(模倣を通じて人間の脳から脳へと伝達および増殖する仮想の遺伝子)が、進歩的な社会人の仕事上のネットワークを通じて、これらの分野の他企業にも浸透し、また最終的には、同窓生や仕事に無関係のネットワークを通じてほかの分野へも拡大していくと、Facebookは期待している」と書いている。
オンライン調査会社Hitwiseの週間統計によれば、活発な掲示板を持つソーシャルネットワーキングコミュニティとしては、MySpaceが44.13%のシェアで市場を独占する。2位のFacebookのシェアは4.87%で、トップに大きく水をあけられており、それにXanga、Yahoo Member Directory、Craigslist、YouTubeが続く。
「Facebookが大学内のように企業間でも成功すれば、雇用市場をつなぎ、自分たちの雇用市場を持つこともありうる」とMinority RapportのブロガーDoug Sherrets氏は書いている。「そうなると、LinkedInが完全に無意味になるだけでなく、HotJobsやMonsterなどのサイトも二面戦争に直面することになる。つまり、一方ではCraigslistと戦い、他方では『Mark's list』または『Facebook Jobs』と戦わねばならなくなる」(Sherrets氏)
Deitch氏によると、先週、Greylock Partnersから2度目の資金調達で2500億ドルを集めたFacebookは、「企業向けの業界(LinkedInのような企業用ネットワーキングサイト)に挑むつもりは全くない」という。仕事リストについても、今のところはそのような機能を立ち上げる計画はないという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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