アメーバやlivedoor Blogなどのブログサービスが日本のソーシャルメディアでもっとも多くの訪問者を集めているとの調査結果をネットレイティングスが発表した。
ネットレイティングスは1月19日、アジアにおけるオンラインメディア利用動向の最新トレンドや2010年のアジアのオンライン市場について分析する記者懇親会を開催した。
そのなかで同社代表取締役会長兼CEOのCharels Buckwalter氏は、日本のソーシャルメディアにおける訪問者数ランキング(2009年11月家庭と職場のPCからのアクセス)を発表した。1位はサイバーエージェントのブログサービス「アメーバ」(月間訪問者数2118万人)、2位はライブドアのブログサービス「livedoor Blog」(同1862万人)だった。
ネットレイティングスが定義するソーシャルメディアとはブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ホームページ作成サービスなど、消費者が情報発信するウェブサイト全般。日本ではインターネットユーザーの75%(4589万人)がソーシャルメディアを訪問しているという。3位以下にはニフティの「@homepage」(月間訪問者数1604万人)、NTTコミュニケーションズの「OCN会員向けサイト」、シーサーの「Seesaa」、ヤフーの「Yahoo! Blog」などが並んだ。
順位 | サイト名 | 訪問者数 | リーチ率 |
---|---|---|---|
ソーシャルメディア全体 | 4589万人 | 75.6% | |
1 | アメーバ | 2118万人 | 34.9% |
2 | livedoor Blog | 1862万人 | 30.7% |
3 | @nifty @homepage | 1604万人 | 26.5% |
4 | OCN会員向けサイト | 1366万人 | 22.5% |
5 | Seesaa | 1305万人 | 21.5% |
6 | Yahoo! ブログ | 1299万人 | 21.4% |
7 | infoseek isweb | 1226万人 | 20.2% |
8 | ココログ | 1215万人 | 20.0% |
9 | 2ちゃんねる | 1183万人 | 19.5% |
10 | はてな | 1166万人 | 19.2% |
このランキングではSNSよりもブログサービスやホームページ作成サービスが目立つ。「mixiがどこにいるかって? mixiへの訪問者数は月間700万〜800万で、もっと下に位置している」とBuckwalter氏は述べる。
また日本ではサイバーエージェントやライブドアが運営するサイトが上位を占め、韓国では検索を軸としたコミュニティの「NAVER」関連サイトが1位、2位を独占した。これらの国ではローカルなサイトが人気を集めている。一方、オーストラリアではグローバルなサイトが上位にランクイン。1位は「Facebook」で、2位は「Blogger」、3位は「Myspace.com」だった。
各国のSNSのリーチについても興味深い結果が出た。2009年11月の家庭と職場のPCからのアクセス状況をみると、mixiは日本国内では15%のインターネットユーザーが訪問しており、国内SNSではトップだが、この数値は他国のSNSと比較するとかなり低い。Cyworldは韓国のインターネットユーザーの62%、Facebookは米国とオーストラリアのインターネットユーザーの56%が訪問しているという。
これらのデータからBuckwalter氏は、「日本のSNS市場にはまだ大きな伸びしろがある」と分析する。
「mixiがリーチしているのはまだ15%に過ぎない。いずれ60%のシェアをとるSNSが出てくる。それがmixiになるか、Facebookのような海外サイトになるか、今後数年の興味深いトピックになるはずだ」(Buckwalter氏)
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