最終更新時刻:2010年12月18日(土) 8時00分

SIer出身者やゲーム会社出身者も活躍中! 多彩なバックグラウンドのエンジニアが集結する、グリーの魅力と技術力とは

SNSの大手として近年の日本のインターネット関連サービスの発展を牽引してきたグリー。モバイルでは1500万人以上のユーザーを抱え、コンシューマ向けサービス企業としては、他の追随を許さないほど飛躍してきた。モバイル、ゲームの会社というイメージが根強いグリーだが、その実体は高い技術力を誇る企業でもある。本連載ではこれまで明かされることがなかったグリーのエンジニアたちへのインタビューを通して、同社の人材戦略と採用方針、ビジョンを探る。

常に最先端を走ってきたグリーの各サービス

グリー株式会社
取締役 執行役員CTO プラットフォーム開発部長
藤本真樹氏

――連載第1回では、CTO 藤本真樹氏に「グリーの技術力」を中心に伺います。しかし技術の高さについて理解するには、まず事業ドメインを明確に知る必要があると思います。創業以来、グリーの事業はどのような変遷をたどってきたのでしょうか。

 2004年の2月、PC版のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)として、SNS「GREE」はスタートしました。グリー代表取締役社長の田中良和が個人で始めたこのSNSは、最初は本当にシンプルなもので日記を書く機能もなかったんですね!今では考えられないかもしれませんけれど(笑)。様々な機能拡充の道を進みつつ、モバイルに本格的に進出したのは2006年11月。KDDIをパートナーとする「EZ GREE(現「au one GREE」)」のスタートは、グリーにとって大きな転換点でした。

 一方でユーザーにより楽しんでもらうにはどうしたらいいかということを考え、2007年以降はソーシャルゲーム※1を推進してきました。おかげさまでユーザー数1500万人を達成しました。現在のグリーはモバイルとPCのSNSと、ソーシャルゲームをサービスとして展開しているインターネットサービス企業です。

※ソーシャルゲーム…SNSと密接に連動し、ユーザー間のコミュニケーションを中心に据えた様々なエンターテインメント要素を備えるゲーム

グリーが提供する価値は「楽しさ・便利さ」

――『釣り★スタ』など「ソーシャルゲーム」が生まれたきっかけは何だったのでしょうか。

 SNSは招待制が基本でしたが、「GREE」ではケータイ版のスタートと同時に登録自由にしました。しかし登録が自由だと、ユーザーは “友達がいない状態” でSNSを始めます。そうなると一人で遊んでも楽しいコンテンツが必要ですよね。そうして始まったのが『釣り★スタ』です。これも最初は一人用ゲームでしたが、友達と一緒に楽しめる要素を追加していき現在の姿になりました。このようにユーザーのニーズを手探りで形にしていった結果が「ソーシャルゲーム」になったのだと思います。とはいえ、グリーが目指しているのは “モバイル用ゲームを作る” ことではなくて、“ユーザーに楽しんでいただきたい・便利だと感じてほしい” ということで、これがすべてのサービスの軸になっている考えです。

 グリーについて、以前は「SNSの会社ですね」と言われ、最近では「ゲームの会社ですね」と言われています。マス向けのTVCMでソーシャルゲームを前面に打ち出していますので、そうした印象は自然かと思いますが、本当はそうではないのです。「グリーは何をやっている会社か」と聞かれたら、「より良いインターネットサービスを提供する会社です」と胸を張って答えていますし、この軸は絶対にぶらさないようにしています。インターネットのトレンドは移り変わりますが、その時々で「何が今、一番求められているのか」を考え、積み上げていきたいですね。

新しい価値はユーザーとの対話の中から生まれる

――市場に認知されていない新サービスを開発する時、現場にはどのようなムードがあるのでしょうか。

 サービスの開発や機能拡張を進めている時に、“新しい流れを作っているんだぜ” のような自覚はありません。1〜2年経って初めて “ああ、あの時に新しい地平を切り拓いていたんだ” と気づくというものです。

 新しいサービスを考える時、まず大切にするのはユーザーとの関係性です。ただし、単に“ユーザーありき”で求められているものをそのまま作るという安易な考え方ではありません。ユーザーの対話を重ねていると、ふと大きな時代の潮流やWEBサービスの進化の方向性に気が付くことがあります。そういうインサイトを取り込みながら、日々新しいサービスの企画を考え抜くことが、最も大事なことだと考えています。

 まだまだグリーがサービス提供できていない層もあります。もっと多くのユーザーの声を聞いていくためにも、一緒に働くエンジニアを増やしていきたいですね。それが新しい価値の創出につながると思っています。

次ページではCTOから見たグリーのエンジニアたちを紹介します。»
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グリーのエンジニア連載特集
【第2回】SNS「GREE」のリニューアルを成功させた3人のエンジニアに聞く!

グリー株式会社
メディア開発部 プロデューサー
荒木 英士氏
メディア開発部 エンジニア
山家 匠氏
メディア開発部 エンジニア
平山 宗介氏
【第3回】SNSの常識を変えたソーシャルアプリ『釣り★スタ』成功の真相

グリー株式会社
メディア開発部 プロデューサー
吉田 大成氏
メディア開発部
エンジニア/プロダクト責任者
岸田 崇志氏
【第4回】グリー田中社長が語る「優れたエンジニア」

グリー株式会社
代表取締役社長
田中 良和氏
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新しいソーシャルゲームの拡充
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PC版の新たな展開
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オープン化戦略
(35.4%)
提供:グリー株式会社
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