4月15日予言
表示
4月15日予言(しがつじゅうごにちよげん)は、オウム真理教の麻原彰晃が1995年4月15日に地震が起きるとした予言。
概要
[編集]オウム真理教放送『エウアンゲリオン・テス・バシレイアス』1995年1月8日放送で、占星術で地震を予言するコーナーがあり、地震が起きる日として麻原が「4月15日にも起きるんだよね」と発言したことが発端である[1]。この放送回では、日時が大きく外れたものの同年1月17日の阪神・淡路大震災の発生を的中させている。さらにこれは教団による出版物、『日出づる国、災い近し』(1995年2月刊行)に書き起こしが掲載された[2]。
実際に東京在住の出家信者が避難を開始したことから、オウム真理教が地下鉄サリン事件(3月20日)に次いで新たなテロを起こすのではないかと噂が一人歩きした。
特に新宿が危ないとされたため、この日のルミネとマイシティ(現・ルミネエスト新宿)は全館休業し、警察が厳戒体制をとった[1]。さらに、この日公開の映画『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』の新宿コマ東宝での公開初日の初回上映時の観客動員数が2人にとどまった[3]。
この日は特に何も起こらなかったが[1]、半月後の4月30日、5月3日、5月5日にオウム真理教はテロ未遂事件(新宿駅青酸ガス事件)を起こすことになった。
脚注
[編集]- ^ a b c 『朝日年鑑 1996』朝日新聞社、1996年、223頁。ISBN 4-02-220096-0。
- ^ 麻原彰晃『日出づる国、災い近し―麻原彰晃、戦慄の予言』オウム、1995年、79頁。ISBN 4-87142-109-0。
- ^ マル秘情報取材班(編集)『世の中なんでも「ピン・キリ」読本―テレビじゃやらないマル珍データ』青春出版社(青春BEST文庫)、1996年、152-154頁。ISBN 4-413-08306-7。