.500S&W弾

.500 S&W マグナム弾
500 S&W マグナム弾（右）と.44マグナム弾（左）の比較
種類	センターファイア（.50 口径）
原開発国	アメリカ合衆国
製造の歴史
設計者	Cor-Bon / スミス&ウェッソン
設計時期	2003
製造者	スミス&ウェッソン
生産期間	2003年以降
特徴
薬莢形状	セミ-リムド、ストレート
弾丸径	.500 in (12.7 mm)
首径	.526 in (13.4 mm)
底面径	.526 in (13.4 mm)
リム径	.556 in (14.1 mm)
リム厚	.056 in (1.4 mm)
薬莢長	1.6 in (41 mm)
全長	2.250 in (57.2 mm)
ライフリング	1:18.75 in (476.25 mm)
雷管のタイプ	元々は大型の拳銃用だったが、現在は大型のライフル用
最大圧	60,000 psi (410 MPa)
弾丸性能
弾頭重量/種類 初速 エネルギー 300 gr (19 g) FTX 2,075 ft/s (632 m/s) 2,868 ft⋅lbf (3,888 J) 350 gr (23 g) JHP（ジャケッテッド・ホローポイント） 1,975 ft/s (602 m/s) 3,031 ft⋅lbf (4,109 J) 400 gr (26 g) JHP（プラチナ・チップ・ウィンチェスター） 1,800 ft/s (550 m/s) 2,877 ft⋅lbf (3,901 J) 500 gr (32 g) JSP（ジャケッテッド・ソフトポイント）/ハードキャスト 1,500 ft/s (460 m/s) 2,500 ft⋅lbf (3,400 J) 700 gr (45 g) ハードキャスト 1,200 ft/s (370 m/s) 2,238 ft⋅lbf (3,034 J)
算出時の銃砲身の長さ: 8.375 in 出典: Hornady (300gr), Cor-Bon (350gr), Winchester (400gr), Double Tap, BALLISTIC SUPPLY and

.500S&W弾、もしくは.500S&Wマグナム弾とは、スミス&ウェッソンとCor-Bon（カー・ボン）によって.454カスール弾や.500ラインバウ弾を参考に開発された、超大型の.50口径拳銃用マグナム弾である。弾丸の重量は種類によっては500グレーン（約32.4g）を超える。

概要

スミス&ウェッソン社はこの弾薬をアメリカで最大且つ最強の動物であるグリズリーをも一撃で倒せる強力な狩猟用、もしくはスポーツ射撃用の弾薬として開発を進めた。しかし実際は趣味性の強い傾向にあるという。

運動エネルギーは非常に大きく、特に同社と共同で本弾薬を開発したCor-Bon社製の350gr（約23g）のジャケッテッド・ホローポイント弾は、その運動エネルギーが3031ft･lbf（4109J）にも達し、デザートイーグルの使用弾薬である.50AE弾はおろか、更には運動エネルギーの点だけで言えば、M1ガーランドの使用弾薬である強力なライフル弾である.30-06 スプリングフィールド弾すら超える等、一般市場で流通している拳銃弾では最大の威力を持つ。

主な使用銃は、S&W M500やトーラス・レイジングブル Model.500（現在は生産中止）などのこれら大型リボルバーの他にレバーアクションライフルでも使用されている。

関連項目

• .500S&Wスペシャル弾 - 超大型リボルバー用の弾薬、.357マグナム弾、.44マグナム弾などと異なり本マグナム弾がベースとなっている。
• S&W M460 - S&W M500の.45口径版。下記弾薬を使用する、超大型リボルバー。
• .460S&Wマグナム弾 - .454カスール弾（そのベースとなった.45コルト弾）をベースに改良した弾薬、「世界最速の拳銃弾」とも言われている。