芳川泰久
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芳川 泰久 | |
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誕生 |
1951年6月26日(73歳) |
職業 | フランス文学者、文藝評論家 |
国籍 | 日本 |
主な受賞歴 | 第6回小島信夫文学賞(2010) |
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芳川 泰久(よしかわ やすひさ、1951年6月26日 - )は、日本のフランス文学者・文藝評論家。早稲田大学文学学術院名誉教授。専門はバルザック。
経歴
[編集]埼玉県出身。1970年早稲田大学高等学院卒業。1974年早稲田大学文学部仏文科卒業。1981年同大学院博士課程単位取得満期退学。1984年東京工業大学専任講師、1988年同助教授となる[1]。1991年日本女子大学助教授となり、1995年同教授となる[1]。1996年早稲田大学第一文学部教授。2022年定年退職、名誉教授。
1990年頃からは夏目漱石を手始めに日本近代文学の評論も執筆。2006年には小説「ホネガミ」(『文學界』掲載、のち『歓待』所収)を発表。小説集『歓待』は第6回小島信夫文学賞を受賞[2]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『漱石論 鏡あるいは夢の書法』(河出書房新社) 1994
- 『書斎のトリコロール 世紀末フランス小説を読む』(自由国民社、読書の冒険シリーズ) 1994
- 『小説愛 世界一不幸な日本文学を救うために』(三一書房) 1995
- 『闘う小説家バルザック』(せりか書房) 1999
- 『書くことの戦場 後藤明生・金井美恵子・古井由吉・中上健次』(早美出版社) 2004
- 『横断する文学 〈表象〉臨界を超えて』(ミネルヴァ書房、ミネルヴァ評論叢書) 2004
- 『私をブンガクに連れてって』(せりか書房) 2006
- 『歓待』(水声社) 2009 - 小説
- 『村上春樹とハルキムラカミ 精神分析する作家』(ミネルヴァ書房) 2010
- 『金井美恵子の想像的世界』(水声社) 2011
- 『謎とき 『失われた時を求めて』』(新潮選書) 2015
- 『『ボヴァリー夫人』をごく私的に読む 自由間接話法とテクスト契約』(せりか書房) 2015
- 『坊っちゃんのそれから』(河出書房新社) 2016 - 小説
- 『吾輩のそれから』(河出書房新社) 2016 - 小説
- 『先生の夢十夜』(河出書房新社) 2017 - 小説
- 『西郷を破滅させた男 益満休之助』(河出書房新社) 2018 - 時代小説
- 『村上春樹とフィクショナルなもの 「地下鉄サリン事件」以降のメタファー物語論』(幻戯書房) 2022
- 『バルザック×テクスト論 - 〈あら皮〉から読む『人間喜劇』』(せりか書房) 2022
共著・編著
[編集]- 『読むことの誘惑』(芳川ゆかり,永井典克共著、早美出版社) 2002
- 『ベストセラー世界の文学・20世紀 あらすじとエッセイで味わう 1』(早美出版社) 2006
- 『日本文学にみる純愛百選』(早美出版社) 2007
- 『名作はこのように始まる 1』(千葉一幹共編、ミネルヴァ書房) 2008
- 『ドゥルーズ キーワード89』(堀千晶共著、せりか書房) 2008
- 『ドゥルーズ 千の文学』(宇野邦一,堀千晶共編、せりか書房) 2011
- 『村上春樹 読める比喩事典』(西脇雅彦共著、ミネルヴァ書房) 2013
- 『小説への誘い 日本と世界の名作120』(小池昌代,中村邦生共著、大修館書店) 2015
翻訳
[編集]- 『お一人きりですか? 同時代フランス短篇ベスト10』(クリスティーヌ・フェルニオ編、筑摩書房) 1993
- 『ゴプセック / 毬打つ猫の店』(バルザック、岩波文庫) 2009
- 『ロラン・バルト最後の風景』(ジャン=ピエール・リシャール、堀千晶共訳、水声社、批評の小径) 2009
- 『田舎のミューズ 他』(バルザック、加藤尚宏共訳、水声社) 2010
- 『レーモン・クノー・コレクション9 人生の日曜日』(レーモン・クノー、水声社) 2012
- 『フローベールにおけるフォルムの創造』(リシャール、山崎敦共訳、水声社、批評の小径) 2013
- 『言葉の肉 エクリチュールの政治』(ジャック・ランシエール、監訳、堀千晶,西脇雅彦,福山智共訳、せりか書房) 2013
- 『神秘の書』(バルザック、私市保彦,加藤尚宏・大須賀沙織共訳、水声社) 2013
- 『ボヴァリー夫人』(フローベール、新潮文庫) 2015
- 『縮約・失われた時を求めて 全一冊』(マルセル・プルースト、角田光代共訳、新潮社、新潮モダン・クラシックス) 2015
- 『バルザック愛の葛藤・夢魔小説選集2 二人の若妻の手記』(加藤尚宏共訳、水声社) 2015
- 『バルザック愛の葛藤・夢魔小説選集5 三十女』(佐野栄一共訳、水声社) 2016
- 『もどってきた鏡』(アラン・ロブ=グリエ、水声社、フィクションの楽しみ) 2018
- バルザック『サラジーヌ : 他三篇』岩波書店〈岩波文庫〉、2012年。ISBN 9784003750827。
- 『ガリバー』(クロード・シモン、幻戯書房〈ルリユール叢書〉) 2023
脚注
[編集]- ^ a b “研究者詳細 - 芳川 泰久”. 早稲田大学研究者データベース. 早稲田大学. 2023年1月10日閲覧。
- ^ “過去の受賞作”. 小島信夫文学賞の会. 2023年1月10日閲覧。