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経済通貨同盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

経済通貨同盟(けいざいつうかどうめい)は共通の通貨が導入されている単一市場EMU(=Economic and monetary union)や経済通貨統合とも呼ばれる。1800年代のラテン通貨同盟のような通貨同盟は、単一市場(共同市場)がなかった点で区別される。

経済通貨同盟は経済統合の第5段階目とされ、貿易協定を通じて創設される。

実例

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現存しているもの

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ユーロ圏

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現在最も大きい経済通貨同盟はユーロ圏である。単一通貨であるユーロは銀行間取引など非現金取引を対象に、1999年1月1日から導入された。[1]2002年1月1日からユーロ圏に参加する国において、ユーロ貨幣の流通が開始された[1]。ユーロ圏はユーロを導入することで欧州連合 (EU) の経済通貨統合の第3段階目を完了させたEU加盟国で構成されるもので、EU非加盟国でユーロを導入している国もあるが、このような国は含まれない。なお、欧州の経済通貨同盟は次のような3段階を経て実現した。[2][1]

  • 第1段階(1990年7月-93年12月):域内市場統合の促進。域内資本移動の自由化、人、物、サービスの移動の自由化、中央銀行総裁会議の機能強化など。マーストリヒト条約により加盟国の経済的収斂基準の設定。
  • 第2段階(1994年1月-98年12月):欧州中央銀行(ECB)の前身である欧州通貨機関(EMI)の設立。加盟各国の財政赤字を抑制するルールの整備。1998年6月に欧州通貨機関に替わって欧州中央銀行が発足。
  • 第3段階(1999年1月-):経済通貨統合の完成。単一通貨ユーロと参加国通貨の換算レートが固定され、ユーロが単一通貨導入国の通貨に替わる形で導入される。国際金融のトリレンマにより、ユーロ導入国に対しては欧州中央銀行が統一金融政策、単一通貨政策を担うようになる。

2015年現在、ユーロ圏に関しては、次の国々が経済通貨同盟の第3段階(単一通貨を採用)にある。[2][3]

  • 1999年:ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、アイルランド、スペイン、ポルトガル、オーストリア、フィンランドで銀行間取引など非現金取引を対象にユーロ導入。
  • 2001年:ギリシャの第3段階への移行。
  • 2002年:ユーロ貨幣の流通。
  • 2007年:スロヴェニアの第3段階への移行。
  • 2008年:マルタ、キプロスの第3段階への移行。
  • 2009年:スロヴァキアの第3段階への移行。
  • 2011年:エストニアの第3段階への移行。
  • 2014年:ラトビアの第3段階への移行。
  • 2015年:リトアニアの第3段階への移行。

計19ヵ国。

設立が提唱されているもの

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かつて存在したもの

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関連項目

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参照文献

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  1. ^ a b c 日本国外務省「欧州連合(EU)」2008年。2015年2月17日閲覧。
  2. ^ a b europe magazine EU MAG(駐日欧州連合代表部公式ウェブマガジン)「EMUとはなんですか?」2012年8月7日の記事。2015年2月17日閲覧。
  3. ^ 駐日欧州連合代表部「ユーロと経済通貨同盟」2015年1月1日更新。2015年2月17日閲覧。

外部リンク

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europe magazine EU MAG(駐日欧州連合代表部公式ウェブマガジン)「EMUとはなんですか?」2012年8月7日。