田中秀明
田中 秀明(たなか ひであき、1960年 - )は、日本の財務官僚、博士(政策研究)。財務総合政策研究所総括主任研究官、一橋大学経済研究所准教授、内閣府行政刷新会議事務局参事官を経て、明治大学ガバナンス研究科教授。
来歴
[編集]東京都生まれ[1]。1983年 東京工業大学工学部社会工学科卒業。1985年 東工大大学院社会工学研究科社会工学専攻修士課程修了、工学修士、大蔵省入省、主計局総務課配属[2]。1986年 主計局主計企画官(財政計画担当)付[3]。1991年 ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス社会政策修士課程修了[4]、理学修士 (MSc.)[5]。
1988年 厚生省老人保健福祉部老人福祉課係長。1991年 金沢国税局高岡税務署長[6]。1993年 外務省在マレーシア日本国大使館一等書記官(財務アタッシェ)[4]。1996年 大蔵省理財局資金第一課課長補佐。1998年 大蔵省大臣官房文書課課長補佐、中央省庁再編担当[7]。
2000年 内閣官房内閣内政審議室企画官(IT担当)兼財務省財務総合政策研究所主任研究官。2001年 財務総合政策研究所総括主任研究官[6]。2003年 オーストラリア国立大学客員研究員、財務省財務総合政策研究所客員研究員。2005年 財務省関税局経済連携室長。2006年 政策研究大学院大学客員教授[5]。
2007年 一橋大学経済研究所世代間問題研究機構准教授[4][8][4]。2010年 内閣府参事官(行政刷新会議担当)[9]、内閣府公共サービス改革推進室参事官[10][9]、『財政規律と予算制度改革 : 予算制度の国際比較及び計量的分析』で研究大学院大学博士(政策研究)[4][11]。
2012年 明治大学大学院ガバナンス研究科教授[12][4][1]、経済協力開発機構予算・公共支出に関するアドバイザリー委員会委員[4]。2013年 政策研究大学院大学非常勤講師[5]。2014年 明治大学大学院ガバナンス研究科ガバナンス専攻主任、財務省財務総合政策研究所客員研究員、総務省政治資金適正化委員会委員[4]。
2015年 峰崎直樹元財務副大臣、三木義一青山学院大学学長、水野和夫元内閣審議官、志賀櫻元大蔵省審議官と民間税制調査会設立[13]、沖縄科学技術大学院大学学園契約監視委員会委員、参議院客員調査員。2016年 明治大学大学院グローバル・ガバナンス研究科長[4]。
大蔵省同期
[編集]大蔵省入省同期に、可部哲生国税庁長官、藤井健志内閣官房副長官補、矢野康治財務事務次官、岡村健司財務官、小部春美元財務総合政策研究所副所長、中島淳一金融庁長官、森田宗男金融国際審議官、中井徳太郎環境事務次官、岡本直之国土交通省政策統括官、中尾睦内閣官房TPP等政府対策本部国内調整統括官、野島透元財務省九州財務局長、岸本浩国立印刷局理事長、川嶋真造幣局理事長など。
著書
[編集]- 『政府の予算・会計改革のビジョン』(共著)中央経済社 2005年
- 『財政規律と予算制度改革 : なぜ日本は財政再建に失敗しているか』日本評論社 2011年
- 『年金・扶助・租税の一元化 : 保険原理と再分配原理をどうバランスさせるか』財務省財務総合政策研究所研究部 2011年
- 『日本の福祉行財政と福祉計画』(村川浩一, 澤井勝, 蟻塚昌克と共編著)第一法規 2011年
- 『政治ライブラリー:比較ガバナンス』(共著)おうふう出版 2011年
- 『日本の財政 : 再建の道筋と予算制度』中公新書 2013年
- 『民主党政権 失敗の検証』(日本再建イニシアティブのプロジェクト・メンバーとして参加)中公新書 2013年
- "Policy Analysis in Japan"(共著)Policy Press 2015年
- 『財政と民主主義』(共著)日本経済新聞出版社 2017年
- ”The Democratic Party of Japan in Power”(共著)Routledge 2017年
- 『官僚たちの冬 : 霞が関復活の処方箋』小学館新書 2019年
- 『医療白書2020年度版』(共著)日本医療企画 2020年
- 『人口動態変化と財政・社会保障の制度設計』(共著)日本評論社 2021年
- 『「新しい国民皆保険」構想 : 制度改革・人的投資による経済再生戦略』慶應義塾大学出版会 2023年
監修
[編集]- 『破たんする?まだいける?ニッポンの財政 : 元財務官僚が本当のことわかりやすく教えます : 財政・財源の気になることを基本から解説!』スタンダーズ 2021年
脚注
[編集]- ^ a b 「田中 秀明」民間税制調査会
- ^ 初の理系出身長官が誕生! 財務省における「東大法学部卒」支配の終焉 デイリー新潮 2021/8/4(水)
- ^ 神一行『大蔵官僚 超エリート集団の人脈と野望』講談社、1986年10月1日発行、484頁
- ^ a b c d e f g h i 田中 秀明 明治大学
- ^ a b c 「田中秀明」政策研究大学院大学
- ^ a b 「田中 秀明」経済産業研究所
- ^ 「元官僚田中秀明さんが語る、自分のキャリアパスを築く方法とは。」グローバルイノベーションナビ
- ^ 「過去のお知らせ」世代間問題研究機構
- ^ a b “金融危機後の世界経済における国家財政” 主催:IMF アジア太平洋地域事務所
- ^ 田中 秀明researchmap
- ^ 政策研究大学院大学 , 博士 (政策研究) , 乙第2号 , 2010-07-28
- ^ 「「1ポスト3年」原則に 田中秀明 明治大学教授」日本経済新聞2018/10/4付日本経済新聞 朝刊
- ^ 「「民間税調」が発足 税制 脱・国任せ」東京新聞2015年2月10日 朝刊
外部リンク
[編集]
|
|
|