水上駅
水上駅 | |
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駅舎(2021年1月) | |
みなかみ Minakami | |
◄上牧 (5.4 km) (3.6 km) 湯檜曽► | |
所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢96 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■上越線 |
キロ程 | 59.1 km(高崎起点) |
電報略号 | カミ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
254人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)10月30日[1] |
備考 | 直営駅[2](管理駅) |
水上駅(みなかみえき)は、群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)上越線の駅である。
概要
[編集]上越線内の主要駅で、水上温泉郷を擁する旧水上町の観光拠点である。以前は上越国境越え用機関車(ED16・EF12・EF16等)が配属された水上機関区が開設され、当駅は通過禁止駅のため上越線全列車が停車している。客車列車は補機の増解結が行われた。当駅を経由しない上越新幹線開通後は上野駅からの特急「水上」が当駅を終着駅とするのみとなっている(現在は臨時列車)。以前は、高崎方面と長岡方面を通し運転する普通列車も存在した[3]が、現在では普通列車は当駅を境に運転系統が分断されており、いずれの方面からも当駅折返しとなる。
越後湯沢・長岡方面下り定期旅客列車は平日が1日6本のみ(最大で4時間近くも開く時間帯がある)となる[注釈 1]。また、初列車が8時台、最終列車が20時台となっている。冬季には、スキー客の利便性向上のため、列車が増発される。新潟県方面へは旅客列車よりも貨物列車の方が列車の本数が多い。
駅管轄は高崎支社だが、日本国有鉄道(国鉄)時代は新潟鉄道管理局(現・新潟支社)の管内(境界駅)であった[3]。
歴史
[編集]- 1928年(昭和3年)10月30日:鉄道省上越南線(現・上越線)後閑駅 - 当駅間開通時に終着駅として開設[1]。
- 1931年(昭和6年)
- 1951年(昭和26年)9月4日:午前3時35分ごろ、駅2階職員宿舎付近から出火し、駅舎と跨線橋が全焼[5]。
- 1952年(昭和27年)1月1日:コンクリートブロック造2階建ての駅舎が完成し、供用開始[6]。
- 1970年(昭和45年)12月15日:観光センター開設[7]。
- 1978年(昭和53年)10月11日:(専用線発着車扱貨物を除く)貨物取扱廃止[1]。
- 1983年(昭和58年)8月15日:専用線発着車扱貨物取扱廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:水上機関区廃止、長岡運転所水上派出所となる[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[1]。
- 2002年(平成14年):構内での駅弁販売を終了[9]。
- 2006年(平成18年)
- 2009年(平成21年)3月14日:東京近郊区間拡大に伴い、ICカード「Suica」の利用が可能となる(高崎方面のみ)[12]。
- 2010年(平成22年)11月1日:発車メロディをみなかみ町のうた「ふる里みなかみ」に変更。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅。両ホームは1本の跨線橋(階段のみ)で連絡している。ホームは曲線上に位置している[13]。この他駅南側に留置線がある[13]。
コンクリート2階建ての大きな駅舎を備え、待合室(夜間閉鎖)も設置されている。2001年(平成13年)に入口部分を増築した。
直営駅[2]。Suica対応自動改札機、指定席券売機、自動券売機が設置されている。以前はみどりの窓口も設置されていたが、2006年に「もしもし券売機Kaeruくん」へ置換えられる形で廃止され、「もしもし券売機Kaeruくん」も2012年に現在の指定席券売機に置換えられる形で営業を終了した[14]。
以前は1番線と2番線間に機回線があったが[13]、補機の必要も無くなり撤去された。
のりば
[編集]駅舎側が1番線である。定期旅客列車は以下の使い分けを行っている(臨時列車についてはこの限りでない)。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■上越線 | 上り | 高崎・大宮・上野方面 |
2 | 下り | 長岡・新潟方面 | |
3 | (臨時ホーム) |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
改修前の駅舎(2010年7月)
-
改札口(2021年7月)
-
ホーム(2021年7月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は254人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 772 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 748 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 740 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 706 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 651 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 621 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 589 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 612 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 609 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 546 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 514 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 450 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 465 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 439 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 419 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 405 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 392 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 385 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 364 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 341 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)208 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)218 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)249 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)254 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]水上温泉郷への玄関口の1つで、駅前にある駐車スペースは公共交通の路線バスやタクシーの他、ホテルの送迎バスが使用する。また、駅前には観光案内所の他、土産品店等の商店が軒を連ねる。なお、温泉街の中心部までは高崎寄りへ徒歩10分程の距離である。郵便ポストは以前は駅前にあったが撤去された。その後駅側が郵便局に要望し現在閉鎖中の簡易局前に設置された。
駅前の道路は、冬季の降雪時は消雪パイプ等による散水を行っている。
駅から徒歩5分の所に蒸気機関車(SL)用の転車台がある。周囲は「水上駅転車台広場」として整備されてイベント等に利用されており[15]、国鉄D51形蒸気機関車(D51 745)が展示されている[16]。
- 水上温泉郷
- 利根川
- 芦間公園
- 諏訪原公園
- みなかみ町役場水上支所(旧・水上町役場。役場本庁舎は2つ隣の後閑駅が最寄り駅である。)
- 水上郵便局
- 水上駅前簡易郵便局 (一時閉鎖中)
- 群馬銀行水上支店
- 東和銀行水上支店
- みなかみ町立水上中学校
- 国道291号(駅前の道路)
-
現役で稼動する転車台
-
D51 745
バス路線
[編集]上越新幹線の上毛高原駅へ連絡する路線の他、谷川岳ヨッホby 星野リゾート(旧谷川岳ロープウェイ)の駅や町内の一部スキー場等への路線が運行されている。特に湯檜曽駅・土合駅(谷川岳ロープウェイ駅行バスが経由)へは、並行する上越線旅客列車よりも路線バスの本数が多い。
この他、水上温泉シャトルバスが主に多客期に運行している。
- 3番のりば
- 4番のりば
- 関越交通
- 粟沢
- 宝川温泉
- 湯の小屋
- 5番のりば
- 関越交通
- 上毛高原駅
- 水上温泉シャトルバス:水上駅(循環)
- 高速バス「みなかみ温泉号」:バスタ新宿(新宿駅)
- 武尊山観光開発
- 宝台樹スキー場シャトルバス:水上宝台樹スキー場
隣の駅
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■上越線
- 臨時快速「SLぐんま みなかみ」発着駅
- 臨時特急「水上」発着駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、451頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 『学研の大図鑑 JR全駅・全駅舎東日本編(JR東日本・JR北海道)』学習研究社、2003年2月25日、104頁。
- ^ a b 大時刻表(弘済出版社)1979年8月号、224-229、236-241頁、高崎線・上越線・信越本線のページ、等多数。
- ^ 『鉄道省年報. 昭和6年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「水上駅全燒す 原因は漏電か」『交通新聞』交通協力会、1951年9月5日、2面。
- ^ 「水上駅の新築完成」『交通新聞』交通協力会、1951年12月27日、2面。
- ^ 『略年表』五十年史、新潟鉄道管理局、P495
- ^ 『略年表』五十年史、新潟鉄道管理局、P508
- ^ a b 時刻表(JTB版)2002年10月号(567頁)~2003年1月号、高崎線・上越線ページ参照。
- ^ 「みどりの窓口リストラ」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年7月11日、夕刊、23面。
- ^ 「JR高崎支社 14駅に新型券売機」『交通新聞』交通新聞社、2006年3月17日、1面。
- ^ 『Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブ 。2020年5月25日閲覧。
- ^ a b c 小学館『国鉄全線各駅停車・6 中央・上信越440駅』176頁。
- ^ “Kaeruくんが指定席券売機に変更になります。券売機変更のお知らせ” (PDF). 東日本旅客鉄道高崎支社. 2014年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月30日閲覧。
- ^ 【お知らせ】水上駅転車台広場での雪遊びイベント(1月9日・10日)の中止についてJR東日本高崎支社(2016年1月7日)
- ^ 水上駅前のSL、クラウドファンディングで塗り替え『日本経済新聞』地域ニュース関東(2017年10月19日)
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月10日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(水上駅):JR東日本