殺意の風景
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殺意の風景 | ||
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著者 | 宮脇俊三 | |
発行日 | 1985年4月 | |
発行元 | 新潮社 | |
ジャンル | 推理小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
公式サイト | 新潮社 | |
コード | ISBN 9784103335047 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『殺意の風景』(さついのふうけい)は、日本の紀行作家・宮脇俊三の推理小説[1]。1985年に新潮社から刊行された[2]。連作小説集であり、各短編は鉄道という要素を含んだトリックが使用されている[3]。
第13回泉鏡花文学賞受賞[4][1]。また、1985年上半期の直木賞の候補にも選ばれている[5]。
作品概要
[編集]宮脇の初の小説となっており、推理小説である[1][3]。宮脇が著した推理小説はこれが唯一である[6]。
小説内で殺人そのものが起こることはなく、だれかが殺される寸前、または強い殺意が表れたときにはなしが終わる[3]。
第18話まであり、ストーリーの舞台はそれぞれ全国各地に散っていて、すべてに特色がある[3]。
第12話「石油コンビナートの巻」がのちに火曜サスペンス劇場「弁護士・高林鮎子 寝台特急あさかぜ4号殺人風景」(1986年、主演:眞野あずさ)として、また第14話「砂丘の巻」がテレビ東京系月曜女のサスペンス傑作推理受賞作シリーズ「殺意の風景・砂色の迷宮」(1989年、主演:石野真子)としてドラマ化された。
構成
[編集]- 樹海の巻[青木ケ原]
- 潮汐の巻[鬼ケ城]
- 湿原の巻[シラルト沼]
- カルスト台地の巻[平尾台]
- 段々畑の巻[御三戸]
- 溶結凝灰岩の巻[高千穂峡]
- 火砕流の巻[北軽井沢]
- 舌生層の巻[奥大井川]
- トレッスル橋の巻[余部]
- 豪雪地帯の巻[松之山温泉]
- 隆起海岸の巻[鵜ノ巣断崖]
- 石油コンビナートの巻[徳山]
- 硬玉産地の巻[姫川]
- 砂丘の巻[鹿島灘]
- 廃駅の巻[日和佐]
- 海蝕崖の巻[摩天崖]
- 噴火口の巻[十勝岳]
- 海の見える家の巻[須磨][7]
書誌情報
[編集]- 新潮社 1985年4月[2] ISBN 4-10-333504-1 定価 1000円(税別)[3]
- 新潮文庫 1988年4月[2] ISBN 4-10-126806-1
- 光文社文庫 2006年5月[8] ISBN 4-334-74063-4
脚注
[編集]- ^ a b c “宮脇俊三 『殺意の風景』 | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2022年12月7日閲覧。
- ^ a b c 『宮脇俊三鉄道紀行全集第6巻』角川書店、1999年、456頁。ISBN 9784045744068。
- ^ a b c d e 「話題のほん 殺意の風景」『朝日新聞』1985年5月13日、朝刊、13面。
- ^ “宮脇俊三 | 著者プロフィール | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2022年12月7日閲覧。
- ^ “芥川、直木賞の「候補」になった人々 写真特集:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2022年12月7日閲覧。
- ^ “宮脇俊三 電子全集 宮脇俊三 電子全集19 『史記のつまみぐい/殺意の風景』”. 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア. 2022年12月7日閲覧。
- ^ “CiNii 図書 - 殺意の風景”. CiNii. 2022年12月7日閲覧。
- ^ “国立国会図書館オンライン | National Diet Library Online”. ndlonline.ndl.go.jp. 2022年12月7日閲覧。