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新興駅 (神奈川県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新興駅
かつて横浜市鶴見区大黒町にあった駅舎
(2005年頃。後に撤去)
しんこう
Shinkō
鶴見 (6.2 km)
(2.1 km) 東高島
地図右は移転前の駅所在地
所在地 横浜市神奈川区守屋町三丁目14
北緯35度29分5.8秒 東経139度39分15.7秒 / 北緯35.484944度 東経139.654361度 / 35.484944; 139.654361 (新興駅(現在))座標: 北緯35度29分5.8秒 東経139度39分15.7秒 / 北緯35.484944度 東経139.654361度 / 35.484944; 139.654361 (新興駅(現在))
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 東海道本線貨物支線(高島線
キロ程 6.2 km(鶴見起点)
電報略号 シコ←シンコ
駅構造 地上駅
開業年月日 1934年昭和9年)3月1日
廃止年月日 2010年平成22年)中
備考 貨物専用駅
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新興駅(しんこうえき)は、かつて神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目に駅舎を置いていた、日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅廃駅)である。東海道本線貨物支線(通称、高島線)上にあった。2002年平成14年)より貨物列車の発着はなくなり、2010年(平成22年)に正式に廃止された[注釈 1]

かつての駅住所は旧入江駅から分岐する貨物支線(通称:新興線)の終端の鶴見区大黒町4で、そこに駅舎も存在した。営業キロ設定上は廃止時点でも新興線の終端に置かれていたが、廃止時点では新興線のすべてのレールが撤去されていた。

概要

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京浜工業地帯に位置し、駅周辺には多くの工場が立ち並んでいる。当駅はそれらからの専用線が多く接続していた。

最盛期の1970年代には25社30本の専用線が接続していたが、鉄道貨物輸送の衰退に伴い貨物取扱量が減少、2000年(平成12年)に昭和電工横浜事業所の専用線が廃止、最後まで残っていた内外輸送横浜支店の専用線も2002年(平成14年)に廃止され、貨物列車の発着が無くなった。恵比須町の昭和電工専用線接続部が新興第一地区、大黒町の食肉市場手前の駅舎を含む区域が新興第三地区と称されていた。なお、1985年(昭和60年)3月14日に隣駅の入江駅は廃止され当駅に併合されている。

歴史

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接続していた専用線

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専用線路線図(1975年)

主なもの、旧入江駅方面から順。

  • 昭和電工横浜事業所 専用線
  • 日新運輸倉庫(現・日新)神奈川埠頭倉庫 専用線
    • 昭和電工線から分岐していた。
  • 日本石油精製(現・ENEOS横浜製油所第三工場 専用線
  • 日本石油精製(現・ENEOS)横浜製油所第四工場 専用線
    • 上記2路線は、1985年ごろまでベンゼン等の石油製品の発送があった。
  • 日本アスベスト(現・ニチアス)鶴見工場 専用線
  • 昭和産業鶴見工場 専用線
  • 横浜市中央卸売市場食肉市場 専用線
  • 内外輸送横浜支店 専用線

また、新興駅の基部の操車場から産業道路沿いに南下する構内側線もあり、そこから分岐する専用線もあった。

新興駅構内となった後も旧入江駅から分岐する専用線もあった。

  • 日本石油精製(現・JXTGエネルギー)横浜製油所第一工場 専用線

1985年時の常備貨車

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昭和60年版私有貨車番号表『トワイライトゾーンMANUAL13』:ネコ・パブリッシング、発行年:2004年

大和商会所有
共同石油所有
昭和電工所有
内外輸送所有
日東化学工業所有
日本石油所有
日本石油輸送所有
保土谷化学工業所有

利用状況

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過去の年間発着トン数は下記の通り。

年度 年間貨物取扱量[2]
発送(トン) 到着(トン)
1998年 35,146 4,288
1999年 31,144 3,728
2000年 2,372 778
2001年 2,350 400
2002年 438 184
2003年 40 42


跡地利用

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駅舎撤去後。跡地には京浜急行バス新子安営業所が建っている(2014年)

新興駅前交差点と恵比寿町交差点の間1.7キロメートルの廃線跡の約2ヘクタールは、横浜市が「貨物線の森緑道」として公園整備をしており、2008年(平成20年)6月29日に一部(新興駅側の140メートル、4,000平方メートル)が完成した。[3]

新興駅の跡地は、京浜急行バス新子安営業所(登記上の所在地は当時の新興駅と同じ)となった。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
東海道本線貨物支線(高島線)
鶴見駅 - 新興駅 - 東高島駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 鉄道貨物協会「貨物時刻表」において2011年度版から記載が削除された。また、JR貨物公式サイトの環境・社会報告書の記載においては、2010年4月1日時点で「貨物時刻表」2011年度版の「JR貨物全営業線」と同じ駅数となっている。

出典

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  1. ^ 脱線・暴走・横転 鶴見で衝突された貨車『朝日新聞』1970年(昭和45年)2月12日夕刊 3版 11面
  2. ^ 横浜市統計ポータル(運輸) http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/index2.html#46
  3. ^ 横浜市環境創造局 貨物線の森緑道 https://web.archive.org/web/20160322081034/http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/park/make/

関連項目

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