京葉臨海鉄道
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京葉臨海鉄道の貨物列車 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | りんてつ |
本社所在地 |
日本 〒260-0028 千葉県千葉市中央区新町18-14 北緯35度36分36.46秒 東経140度6分48.28秒 / 北緯35.6101278度 東経140.1134111度座標: 北緯35度36分36.46秒 東経140度6分48.28秒 / 北緯35.6101278度 東経140.1134111度 |
設立 | 1962年(昭和37年)11月20日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 2040001002188 |
事業内容 | 鉄道事業、倉庫事業、日本貨物鉄道株式会社の業務受託、不動産賃貸業、損害保険代理業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 𠮷澤 淳 |
資本金 |
19億4800万円 (2021年3月31日現在)[1] |
発行済株式総数 |
389万6000株 (2021年3月31日現在)[1] |
売上高 |
23億8039万1000円 (2021年3月期)[1] |
営業利益 |
1億2823万2000円 (2021年3月期)[1] |
純利益 |
1億7396万3000円 (2021年3月期)[1] |
純資産 |
45億3456万3000円 (2021年3月31日現在)[1] |
総資産 |
93億7354万7000円 (2021年3月31日現在)[1] |
従業員数 | 183人(2020年4月現在[2]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
日本貨物鉄道 33.94% 千葉県 31.31% コスモ石油 3.92% 出光興産 3.56% 住友化学 2.09% (2019年3月31日現在[3]) |
主要子会社 | 京葉臨海通運(株) 100% |
外部リンク | www.rintetu.co.jp |
京葉臨海鉄道株式会社(けいようりんかいてつどう)は日本最古の臨海鉄道で千葉県内で貨物鉄道の運営を行っている、日本貨物鉄道(JR貨物)・千葉県などが出資する臨海鉄道会社である。本社は千葉市中央区新町にある。
日本国有鉄道(国鉄)・沿線自治体・沿線進出企業が出資する第三セクター方式の臨海鉄道会社として1962年に設立された[4]。総営業キロ数は23.8km、1日16往復(2022年現在)。現在貨物駅として機能しているのは、北から千葉貨物駅、浜五井駅、甲子駅、北袖駅、京葉久保田駅の5駅である。同社は千葉県内の鉄道貨物取り扱いを一手に引き受けていて、主な扱い品目は石油・コンテナである。近年は鉄道事業以外にも倉庫事業や不動産事業も行っている[4]。
歴史
[編集]- 1962年(昭和37年)11月20日 - 会社設立[5]。
- 1963年(昭和38年)9月16日 - 臨海本線が開業[5][6]。
- 1975年(昭和50年)5月10日 - 食品北線[7][6]・食品南線[7][6]が開業。
- 1978年(昭和53年)3月 - 本格パイプラインが整備されていなかった新東京国際空港(現・成田国際空港)への航空燃料輸送(暫定輸送)が開始される[8]。
- 1983年(昭和58年) - 千葉港 - 新東京国際空港間のパイプライン完成に伴い、同空港への航空燃料輸送を終了[4]。
- 1984年(昭和59年) - コンテナ車両による輸送を開始[4]。
- 1994年(平成6年)1月20日 - 食品北線[6]・食品南線[6]を廃止。
路線
[編集]- 臨海本線
- 食品北線(1994年廃止)
- 千葉貨物ターミナル駅 - 食品北駅(1.2 km)[7][6]
- 食品南線(1994年廃止)
現有車両
[編集]2017年3月31日現在、ディーゼル機関車の種類は3種類、7両が在籍する[9]。下記9両のうち、KD55 105は2012年に仙台臨海鉄道に譲渡されており[10](その後2021年3月下旬に廃車になった)、残る8両のうちKD55 102[11]・103[12]・201[13]とKD60 1[14]・2[15]・3[16]・4[17]の7両が2007年以降に検査を受けていることが確認されている。
全般検査は自社で施行されている。京葉臨海鉄道で最も古い機関車は「KD55形 103号機」で1967年製造された液体式ディーゼル車である。同車は京葉臨海鉄道のコーポレートカラーである青色に塗装されている。
- KD55形(101-103・105・201号)
- 左:KD55 102 自社発注機で、無線操縦装置を搭載するほか、車体各部形状が0番台や国鉄DD13形とは異なる
- 中左:KD55 103 元国鉄DD13 346の機関更新機
- 中右:KD55 105 元国鉄DD13 366の機関更新機
- 右: KD55 201 自社発注機。冷房装置を搭載するため200番台に区分。無線操縦装置はアンテナと台座のみの準備工事にとどまっている。
- KD55101:KD5510を1991年に機関更新した車両
- KD55102:1992年に新潟鉄工所で製造された車両。この車両から現在の塗色となった。
- KD55103:KD5513を1992年に機関更新した車両
- KD55105:KD5515を1994年に機関更新した車両
- KD55201:1995年に新潟鉄工所で製造された車両。無線操縦装置の準備と冷房装置が取り付けられているため200番台に区分。
- KD60形(1-4号)
- 左:KD60 1 2001年5月日本車輛製[18]。その後鹿島臨海鉄道KRD64形・神奈川臨海鉄道DD60形・名古屋臨海鉄道ND60形が共通仕様で製作されている。
- 右:KD60 4 試作的要素のあった1号機に対し、量産型の2号機以降は各部形状が異なる。
- KD601:2001年に日本車輌で製造された車両
- KD602:2002年に日本車輌で製造された車両
- KD603:2004年に日本車輌で製造された車両
- KD604:2008年に日本車輌で製造された車両
- 国鉄DD13形ディーゼル機関車をベースとしつつ、機関を三菱製の小型のものとして機関室の高さを低くし、運転室からの視界を拡大させた[18]。
- DD200形
- 従来のKD55形の置き換え用として、JR貨物に導入されているDD200形を京葉臨海鉄道でも導入した。2021年6月に到着し、「RED MARINE」の愛称が発表された[19]。
過去に保有していた車両
[編集]受託業務
[編集]JR貨物から次の業務を受託している。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “第59期報告書” (PDF). 京葉臨海鉄道株式会社. 2019年7月25日閲覧。
- ^ 会社概要 - 京葉臨海鉄道
- ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ^ a b c d “乗れない鉄道、工業地帯の「名脇役」 京葉臨海鉄道・創立60周年 節目迎え、さらに進化”. 千葉日報 (2022年7月18日). 2022年7月25日閲覧。
- ^ a b 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成18年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.91
- ^ a b c d e f g h i j 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳』3号 関東1、新潮社、2008年、pp.33-34
- ^ a b c d 池田光雅『鉄道総合年表1972-93』中央書院、1993年、p.37 同書では「食品線」
- ^ “石油パイプライン事業法に基づく諸規則の運用の実態に関する質問主意書”. 衆議院 (1978年10月6日). 2017年10月8日閲覧。
- ^ 平成28年度鉄道統計年報 - 国土交通省
- ^ KD55 105,仙台臨海鉄道へ - 交友社
- ^ KD55 102・ED75 140が同時に出場 - 交友社
- ^ 京葉臨海鉄道 KD55 103が全検出場 - 交友社
- ^ KD55 201が甲種輸送される - 交友社
- ^ 京葉臨海鉄道KD 601が出場 - 交友社
- ^ 【JR貨+京葉臨海】KD602大宮出場 - ネコ・パブリッシング
- ^ 鉄道京葉臨海鉄道KD603が大宮へ - 交友社
- ^ KD60 4が大宮車両所に入場 - 交友社
- ^ a b 『RAIL FAN』第49巻第4号、鉄道友の会、2002年4月1日、7頁。
- ^ 『新型機関車の導入について』(PDF)(プレスリリース)京葉臨海鉄道、2021年6月10日。オリジナルの2021年6月10日時点におけるアーカイブ 。2021年6月12日閲覧。