コンテンツにスキップ

五代高之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ごだい たかゆき
五代 高之
本名 大木 富夫(おおき とみお)[1][2][3]
生年月日 (1956-07-01) 1956年7月1日(68歳)
出身地 日本の旗 日本東京都世田谷区
身長 180 cm[4][5]
血液型 O型[4][5]
職業 俳優声優
ジャンル テレビドラマ映画舞台
活動期間 1976年 -
配偶者 香野麻里
事務所 キャストパワー
公式サイト 五代塾ホームページ
主な作品
テレビドラマ
太陽戦隊サンバルカン
教師びんびん物語
暴れん坊将軍
忍者戦隊カクレンジャー
義経
映画
月光仮面 THE MOON MASK RIDER
仕掛人梅安
潮騒
陰陽師II
声の出演
甲虫王者ムシキング 森の民の伝説
テンプレートを表示

五代 高之(ごだい たかゆき、1956年7月1日[4][5][6] - )は、日本俳優[5]声優。本名は大木 富夫おおき とみお[1][2][3]

東京都[4][5][2][6]世田谷区出身[2]。相模工業大学附属高等学校(現・湘南工科大学附属高等学校)卒業[1][2]キャストパワー所属。

来歴・人物

[編集]

学生時代に、日本テレビで放送されていた『金曜10時!うわさのチャンネル!!』『テレビ三面記事 ウィークエンダー』などで大道具のアルバイトを経験[7]。そのときの先輩からの紹介で、滝恵一出演の養毛剤のCMに出演したことがきっかけとなり、俳優を志すこととなった[7][3]。滝が主宰する俳優養成所「タキ塾」を経て、時代劇を学びたいと思い大川橋蔵の付き人となる[7][8][3]

1979年、『西部警察』のオーディションに合格し、石原プロモーションに所属。大門軍団の最若手の兼子刑事役で本格デビュー[7][8][6][3]。芸名の「五代高之」の名付け親は石原裕次郎であり、1969年に石原プロで制作された映画『栄光への5000キロ』で、石原裕次郎が演じた主演の「五代高行」の「行」を「之」に変えた上で与えられている[7][8][3]

1981年、川崎龍介に代わって演じた『太陽戦隊サンバルカン』でのバルイーグル / 飛羽高之役で初主演を果たす[9][3]。同年『月光仮面 THE MOON MASK RIDER』で映画デビューし、『仕掛人梅安』に浪人・小杉役で助演[2]

その後、映画テレビドラマ舞台のほか、NHK-FMラジオドラマ『プラチナプラチナ』に主演するなど活躍[2]。『教師びんびん物語』では、主演の田原俊彦紺野美沙子ふんするヒロインを巡って恋のさやあてを展開する実業家役で出演[2]。『暴れん坊将軍』シリーズではパート3からパート5まで5年間に亘って御庭番・才三役を演じた[2][10]

また、俳優養成所「五代塾」の塾長も務めている[6]

2022年ヒロ・プロダクション時代から所属してきたハーキュリーズからキャストパワーに移籍した。

特技は、剣道[5](三段[11][3])、合気道[5]乗馬[5]スキュ-バダイビングライセンス、小型船舶2級資格を所持。

エピソード

[編集]

学生時代はパイロットを志望していたが、視力低下を理由に断念した[3]

西部警察』のオーディション時、「君は喧嘩に自信があるか?」という質問に対し、「何だったら今からやりますか?」と答えたという[12]。また、ロケで劇用車を連ねて現場を移動する際、信号待ちでふざけて前の劇用車に軽く追突する遊びをやっていた。あるとき間違えて本物のパトカーに追突してしまい、降りてきた警察官に事情を説明しようとしたところ、懐に入れていたモデルガンが見えてしまい、身構えられてしまったという[12]。撮影時に高所から飛び降りるシーンで足の指を骨折した際は、一週間後に同じシーンの再撮影に挑んだものの足の痛みのため走り出したら止まることができなかったが、カメラマンの金宇満司から毛布を持ったスタッフの元に飛び込むよう指示され、無事撮影を終えることができた[3]。五代はこのとき自身を支えてくれたスタッフに感謝するとともに、石原軍団の思いやりを実感し、後に『サンバルカン』に出演した際もスタッフ・キャストが一丸になれるようチームワークを作り上げることに腐心したという[3]

『サンバルカン』では、シリーズの約半分を過ぎてからの参加であったため、気を遣ったという[13]。また、参加にあたってはあえてそれまでの作品は観ず、新任として新しい場所に参加するという設定にリアリティを持たせた[3]。周囲からは子供番組の方が『西部警察』よりもアクションが楽だろうと言われることもあったが、実際には常にヒーローとしての動きを意識していなければならないため、『サンバルカン』の方が大変であったという旨を語っている[13][9]。2代目バルイーグルが剣で戦うという設定は、五代が剣道三段の腕前であったことから東映プロデューサーの吉川進によって提案されたものである[9][3]

妻は『科学戦隊ダイナマン』で王女キメラを演じていた元女優の香野麻里[11]、2子あり[14]

出演

[編集]

テレビドラマ

[編集]

配信ドラマ

[編集]

映画

[編集]

オリジナルビデオ

[編集]

舞台

[編集]
  • 花の幡随院(1990年、新歌舞伎座
  • 暴れん坊将軍(1990年、新歌舞伎座)
  • ジンギスカン(1996年、大阪・泉の森ホール)
  • 恋伝説 愛すればこそ(1998年、新宿コマ劇場中日劇場
  • わんぱく姫奉行 駆け込み寺てんまつ記(1999年 - 2000年、新宿コマ劇場・中日劇場)
  • 深川恋キツネ(2000年、新宿コマ劇場)
  • 木曽義仲と三人の女(2000年、明治座
  • 不死鳥よ波濤を越えて(2002年、新宿コマ劇場)
  • ありがとうサボテン先生(2002年、日生劇場
  • 爆笑喜劇 恋や恋・浮かれ死神(2003年、新宿コマ劇場)
  • 六月の奇跡(2010年・2017年、サンハートホール)

テレビアニメ

[編集]

太字はメインキャラクター。

吹き替え

[編集]

ラジオドラマ

[編集]

バラエティ

[編集]

音楽

[編集]

シングル

[編集]
  • 心配するなよ(2002年、PLACE RECORDS) - C/W 痩せっぽちのお前に

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ a b c 「大木富夫」名義。

出典

[編集]
  1. ^ a b c 『日本タレント名鑑2004』VIPタイムズ社、2004年、148頁。 
  2. ^ a b c d e f g h i 『日本映画人名事典』 男優編〈上巻〉、キネマ旬報社、1996年、611-612頁。ISBN 978-4873761886 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 「SPECIAL INTERVIEW'81 五代高之」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1981 太陽戦隊サンバルカン》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年8月25日、18-19頁。ISBN 978-4-06-509606-2 
  4. ^ a b c d 五代高之”. ハーキュリーズ. 2017年4月27日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 五代高之”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年4月27日閲覧。
  6. ^ a b c d 「LEGEND CAST INTERVIEW_02 五代高之」『海賊戦隊ゴーカイジャー公式読本 豪快演義』グライドメディア〈グライドメディアムック73〉、2012年6月1日、99頁。ISBN 978-4-8130-8173-9 
  7. ^ a b c d e 刑事マガジン 2004, p. 88
  8. ^ a b c 炎神戦隊ゴーオンジャー”. 東映ヒーローネット. テレビ朝日. 2013年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月23日閲覧。
  9. ^ a b c 超世紀全戦隊大全集 1993, p. 185, 「戦隊シリーズ キャストインタビュー 五代高之」
  10. ^ 刑事マガジン 2004, p. 87
  11. ^ a b 「SPECIAL TALK SESSION 五代高之×新堀和男」『東映ヒーローMAX』 Vol.8、辰巳出版〈タツミムック〉、2004年、90-93頁。ISBN 4-7778-0104-7 
  12. ^ a b 「五代高之SPECIALインタビュー」『西部警察LEGEND』 14 (大門軍団、電光石火の戦い!)、青志社、2015年、48-55頁。ISBN 978-4-86590-005-7 
  13. ^ a b スーパー戦隊大全集 1988, p. 201, 「スーパー戦隊シリーズINTERVIEW CAST編」
  14. ^ 「戦隊ヒーロー NOW & THE 第1回『太陽戦隊サンバルカン』 新・レッドのリーダー学 五代高之」『電撃特撮通信』 Vol.8、メディアワークス、2002年、33頁。ISBN 4-8402-2141-3 
  15. ^ 登場キャラクター”. 金田一少年の事件簿リターンズ. 東映アニメーション. 2016年2月29日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 大全集シリーズ(講談社
    • テレビマガジン特別編集 スーパー戦隊大全集』講談社、1988年4月25日。ISBN 4-06-178408-0 
    • 『テレビマガジン特別編集 戦隊シリーズ20周年記念 超世紀全戦隊大全集』講談社、1993年11月14日。ISBN 4-06-178416-1 
  • 「70年代刑事ドラマ・スペシャル2」『刑事マガジン』 Vol.2、辰巳出版〈タツミムック〉、2004年。ISBN 4-88641-970-4 

外部リンク

[編集]