フルグラ
フルグラは、カルビー株式会社が1991年(平成3年)から製造・販売しているオーツ麦、ライ麦などの穀物を主原料とした朝食グラノーラ[1](シリアル)で、同社の登録商標(第4788975号ほか)である。
オーツ麦、ライ麦などの穀物にシロップを混ぜ合わせて焼き上げたものに、ドライフルーツを加えて混ぜ、袋に入れて販売されている【2017年(平成29年)7月現在】。
商品の戦略マーケティングが成功したこともあり[1][2]、シリアルブランドでは売上1位になっている[3]。
概要
[編集]ザクザクとした食感で、簡単に食べられて時間短縮になり、ヘルシーで栄養がとれることから、主に朝食に用いられる。
1988年(昭和63年)にカルビー株式会社がシリアル食品市場に参入、シリアル『カルビー グラノーラ』として販売、1991年(平成3年)にドライフルーツを入れた『フルーツグラノーラ』が販売され、2004年からカルビー子会社のオイシア株式会社がシリアル業務を行い、発売20周年の2011年(平成23年)に、以前から社内外で呼ばれていた愛称の『フルグラ』に商品名称を変更し、カルビーの主力商品になっている[3]。機能性表示食品としても展開。[4]
2020年から福原遥がイメージキャラクターをつとめている。
同品は2021年に30周年をむかえ、30周年中期戦略を発表している[5]。
フルグラには定番品、季節限定品、企画品という3種類のカテゴリが存在し、うち定番品には基本となる「フルグラ」、子ども向けのチョコバナナ味、そして健康が気になる人向けの「糖質オフ」などが該当する[6]。季節限定品は、定番品の補完するためのものであり、メープル(秋季限定)といった季節限定品が該当する。企画品は数量・期間限定で販売する製品群であり、2024年にセイカ食品とのコラボレーションとして発売された「フルグラ 南国白くま風味」などが該当する[6]。
製造工程
[編集]- オーツ麦、ライ麦粉、玄米粉、米粉、小麦ふすま、小麦粉、コーンフラワー、アーモンド、ココナッツを細かくしたものに、シロップを混ぜ合わせる。
- 機械にかけて、生地を平たく延ばして1枚のシート状にする。
- オーブンでシート状のまま焼き上げ、それを砕く。
- ドライフルーツ(イチゴ、リンゴ、パパイヤ、レーズン)や、かぼちゃの種などを加えて混ぜる。
- そして包装して出荷する。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “売上を7倍にした「フルグラ」から学ぶ!マーケティングの目標設定とは? | BRANDINGLAB - ブランディングラボ”. www.is-assoc.co.jp. 2021年4月8日閲覧。
- ^ “カルビー フルグラ、「朝食市場」参入で売上が35億から300億円規模へ | 宣伝会議 2018年3月号”. 宣伝会議. 2021年4月8日閲覧。
- ^ a b インテージSRIデータ:シリアル2016年1月〜2016年12月売上金額
- ^ フルグラ食後の血糖値の上昇が気になる方へ(G606)
- ^ 株式会社インプレス (2021年3月24日). “カルビー「フルグラ」中期戦略、時代にあった朝食・どこでも楽しめる間食を提案”. グルメ Watch. 2021年4月8日閲覧。
- ^ a b “フルグラ、「南国しろくま」とコラボ “マンネリ化”防ぎ昨年は売上伸長”. ITmedia ビジネスオンライン (2024年6月19日). 2025年1月2日閲覧。