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カーリ (衛星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カーリ
Kari
仮符号・別名 仮符号 S/2006 S 2
別名 Saturn XLV
分類 土星の衛星
軌道の種類 北欧群
発見
発見年 2006年3月6日[1]
発見者 スコット・S・シェパード
デビッド・C・ジューイット
ジャン・カリーナ
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 22,093,000 km[2]
離心率 (e) 0.4756[2]
軌道周期 1231.18 日 (3.371 年)[2]
軌道傾斜角 (i) 156.067°[2]
近日点引数 (ω) 163.935°[2]
昇交点黄経 (Ω) 281.211°[2]
平均近点角 (M) 286.021°[2]
物理的性質
直径 6 km[3]
平均密度 2.3 g/cm3[3] (仮定値)
自転周期 7時間42分[4]
アルベド(反射能) 0.04[3] (仮定値)
Template (ノート 解説) ■Project

カーリ (Saturn XLV Kari) は、土星の第45衛星である。逆行軌道で土星を公転する不規則衛星で、北欧群に属する[5]

2006年3月6日に、スコット・S・シェパードデビッド・C・ジューイットジャン・カリーナ (Jan Kleyna) らの観測チームによって発見された[6]。観測にはすばる望遠鏡が用いられている[7]。発見は同年6月26日に小惑星センターのサーキュラーで[8]、6月30日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/2006 S 2 という仮符号が与えられた[6]

2007年4月5日に、北欧神話に登場するの支配者カーリに因んで命名され、Saturn XLV という確定番号が与えられた[9]

カーリのアルベドを 0.04 と仮定すると、直径は 6 km と推定される。土星からの平均距離は約 22,093,000 km で、大きな軌道離心率の軌道で1231日ほどかけて土星を一周している。2013年3月に土星探査機カッシーニによって自転周期が測定され、7時間42分であることが判明している[4]

出典

[編集]
  1. ^ NASA (2017年12月5日). “In Depth | Kari – Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局. 2018年12月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月25日閲覧。
  3. ^ a b c Jet Propulsion Laboratory (2015年2月19日). “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月25日閲覧。
  4. ^ a b Irregular Saturnian Moon Lightcurves from Cassini-ISS Observations: Update”. DPS meeting #45. アメリカ天文学会 (2013年10月). 2018年12月25日閲覧。
  5. ^ Scott S. Sheppard. “Saturn Moons”. Carnegie Science. 2019年11月2日閲覧。
  6. ^ a b Daniel W. E. Green (2006年6月30日). “IAUC 8727: Sats OF SATURN; 2006dj, 2006dk, 2006dl; C/2006 J12, C/2006 K6”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月25日閲覧。
  7. ^ No.220: “すばる望遠鏡”が土星に新衛星9個を発見 | 国立天文台(NAOJ)”. 国立天文台 (2006年7月7日). 2018年12月25日閲覧。
  8. ^ Brian G. Marsden (2006年6月26日). “MPEC 2006-M45 : EIGHT NEW SATELLITES OF SATURN”. 小惑星センター. 2018年12月25日閲覧。
  9. ^ Daniel W. E. Green (2007年4月5日). “IAUC 8826: Sats OF JUPITER, SATURN; RING OF URANUS; 2006 VV_2”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月25日閲覧。