コンテンツにスキップ

うつみ宮土理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うつみ みどり
うつみ 宮土理
うつみ 宮土理
2022年2月24日撮影
本名 井川 三重子
内海 三重子(旧姓)
別名義 うつみ みどり(旧芸名)
生年月日 (1942-10-01) 1942年10月1日(82歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都世田谷区
身長 156cm
血液型 A型
職業 タレント
女優
司会者
小説家
エッセイスト
ジャンル バラエティ番組
テレビドラマ
活動期間 1966年 - 2015年
2016年 -
配偶者 愛川欽也1978年 - 2015年〈死別〉)
事務所 株式会社愛川企画室
主な作品
バラエティ・情報番組
ロンパールーム
シャボン玉こんにちは
3時のあなた
すてきな出逢い いい朝8時
テンプレートを表示

うつみ 宮土理(うつみ みどり、1942年昭和17年〉10月1日 - )は、日本タレント女優作家。本名、井川 三重子(いかわ みえこ)。旧姓、内海。旧芸名は、うつみ みどり(読み同じ)。株式会社愛川企画室所属。

愛称はケロンパ[1]

人物

[編集]
  • 東京都世田谷区出身。世田谷区立弦巻小学校実践女子学園中学校・高等学校を経て、1965年実践女子大学文学部英文学科首席で卒業[2][3]朝日新聞社の入社試験を通過し[4]英字雑誌ディス・イズ・ジャパン」編集部に勤務する[3]
  • 1966年、取材のために面接会場を訪れたことがきっかけで[5]日本テレビ系列で放送されていた子供向け番組『ロンパールーム[6] の2代目お姉さんとしてタレントデビュー。「鏡よ鏡よ鏡さん、みんなに会わせてくださいな」というフレーズなどで視聴者に強烈な印象を残し、3代目以降のお姉さんの芸名もすべて「みどり」と名付けられたほどだった[2]
  • その後、テレビ情報番組バラエティ番組に進出し、女優としてもテレビドラマに多数出演する。『おくさまは18歳』の劇中でうつみ演ずる花咲ユメ子が発した「悔しいわ、悔しいわ、なんだかとっても悔しいわ[7]」という台詞は流行語にもなった。また、『紐育マサオ』などの小説や『うつみ宮土理のカチンカチン体操』などのハウツー本を執筆するなど、文筆家としても活動している。
  • 1974年、「うつみみどり」から「うつみ宮土理」に改名。一番変わった字にしようと思い、自ら「宮土理」という字を選んだという。この時に「宮土理」の名前を姓名判断の先生に診てもらったところ、「芸能界によく合う名前で結婚運も良くなる」と言われたとのこと。名字は「結婚すればすぐ変えられるから、このままでいい」として変えなかったという[8]
  • 1978年、当時『シャボン玉こんにちは』のコンビ司会をしていた愛川欽也と結婚[9][10]
  • 2005年、「いい夫婦の日」(毎年11月22日)にちなんで著名人の夫婦が選ばれる「パートナー・オブ・ザ・イヤー」(1999年開始)に、愛川・うつみ夫妻が選出される。決定に際し、夫・愛川のどこが好きなのかと訊ねられたうつみは「仕事がすごく好きなところ、食べるときの表情が実に嬉しそうなところが好き」と回答した[11]
  • 2007年、愛川が当時28歳だった女性との不倫を報じられたが、うつみは「カッコいいじゃん」と一蹴、愛川を擁護した[12]
  • 韓流ドラマに魅せられたことをきっかけに「もっと深く理解したい」と考え、2007年4月からの約3か月間、大韓民国慶熙大学校語学学校へ語学留学した。学校の授業を受講する以外にも現地の家庭教師をつけ、日々勉強に勤しんだ。インタビューでは「歴史的に見れば、日本人はもっと日韓の歴史的関係や韓国そのものについて知らなければならない」とコメントしている[13]
  • 2011年6月10日、コメンテーターとして出演していた『ひるおび!』で東日本大震災の話題が取り上げられた際、政治家は被災地の実情を体感していないのではないかと発言し、ゲスト出演していた衆議院議員小野寺五典らを批判した[14][注 1]。これによりうつみのブログが炎上し、小野寺は「うつみさんの発言は私に向けられたものではなく政治家全般に向けられたものだと思っています」とコメントした[15]
  • 2012年、東日本大震災で親を亡くした子供たちの進学支援に役立てるため、親友であるシンガーソングライター加藤登紀子とともにCD『青いこいのぼりと白いカーネーション』を制作する[16][17]
  • 2014年に愛川が末期の肺がんと診断された際、愛川の意志を尊重し、病気の事実を徹底して伏せ続けた。重篤期になってからは、自宅療養の体制で愛川をつきっきりで看病した。2015年4月15日午前5時11分に愛川が亡くなると、ショックの大きさから芸能活動を休止する。さらに同年7月、所属事務所のプロデューサーを務めていた義妹(弟の妻)が交通事故死した[18]。悲しみの連続から活動再開は白紙となったものの、2016年8月より仕事に復帰している[19]

主な出演作

[編集]

テレビドラマ

[編集]

映画

[編集]

バラエティ・情報番組

[編集]

CM

[編集]

ラジオ番組

[編集]

インターネット番組

[編集]

インターネット配信ドラマ

[編集]

吹き替え

[編集]

舞台

[編集]

著書

[編集]

小説

[編集]

エッセイ・健康法

[編集]
  • 『幸せの赤いリボン ケロンパの夢みるエッセイ』(1978年、学習研究社
  • 『うつみ宮土理の根こんぶ健康法 肌がすべすべ美しくやせる』(1985年7月、扶桑社
  • 『うつみ宮土理のニョイトン健康法 体のすべてが生きかえる』(1987年10月、扶桑社)
  • 『うつみ宮土理の根こんぶ健康法 シミ、シワ、シラガ、脂肪がなくなる 肌がすべすべ美しくやせるカチンカチン体操つき』(1988年、扶桑社)
  • 『私の読書日記』(1990年10月、毎日新聞社)
  • 『うつみ宮土理のカチンカチン体操 ヤセたいところがすぐヤセる』(1994年8月、扶桑社)
  • 『うつみ宮土理の超ブランド大作戦』(1996年9月、芸神出版社・芸神集団Amuse)
  • 『うつみ宮土理の足の裏健康法 体のすべてが生きかえる』(1996年12月、扶桑社)
  • 『脳のアンチエイジング体操』(2007年6月、主婦と生活社、監修:久保田競
  • 『うつみ宮土理の新カチンカチン体操』(2010年8月、サンマーク出版

翻訳

[編集]
  • わんぱくやぎ(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • アルプスの少女ハイジ(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • ゴルジロックスと三びきのくま(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • ずるいきつねと赤いめんどり(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • こびととくつ屋(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • 町のねずみといなかのねずみ(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • ラプンツェル(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • ピーターとおおかみ(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • 魔法の石(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • ハーメルンの笛吹き(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • ジャックと豆の木(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • しょうがクッキー人間(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • ヘンゼルとグレーテル(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • 三びきの子ぶた(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • みにくいあひるの子(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • 赤ずきんちゃん(1990年1月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • 秘密の花園(1990年9月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:フランシス・ホジソン・バーネット
  • ジャングル・ブック(1990年9月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:ジョセフ・ラドヤード・キップリング
  • シンデレラ(1990年9月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • 魔法使いの弟子(1990年9月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:Sue Ullstein)
  • トム・ソーヤーの冒険(1990年9月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:マーク・トゥエイン
  • ピノキオ(1990年9月、南雲堂レディバード・リーダーズ、原著者:カルロ・コッローディ

音楽作品

[編集]

シングル

[編集]
作詞・作曲:中山大三郎
作詞:保富康午、作曲:小林亜星、編曲:馬飼野康二
作詞:秋元康、作曲:浜圭介、編曲:馬飼野俊一
作詞:イルカ、作曲:山田パンダ、編曲:徳武弘文
作詞・作曲:加藤登紀子
収録曲:あの道 この道 / うつむいて歩こう[注 10] / 明日に生きる 〜Way To Tomorrow〜

コンパクト盤

[編集]
  • ゴーゴー・マーチ(1968年12月、キング SS(H)-284) ※『ロンパールーム』より
収録曲:ゴーゴー・マーチ / おもちゃのくに / 足なみそろえて一、二、三 / たのしい動物園
  • みんなであそぼう(1969年3月、キング SS(H)-294) ※『ロンパールーム』より
収録曲:みんなであそぼう / ダンスをおどろう / 夜空に坊やのおやすみが / ローズちゃん / ママとパパ / たのしいのりもの

ソノシート

[編集]
  • ロンパールーム(エルムレコード) ※『ロンパールーム』より
収録曲:にこちゃんのうた / ありときりぎりす / かごのせ / みんなであそぼう / よぞらにぼうやのおやすみが

CDアルバム

[編集]
全曲アレンジメント:島健
収録曲:花の行方 / Boys & Girls / 素敵な女優になりたくて / ばったりどっきり Duet With 堺正章 / 情事 / スキャットライフ / BOYA / 嘘つき上手 / うつむいて歩こう[注 10] / あなたに逢いたい / 風に咲く歌人よ

インターネット配信限定曲

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 小野寺は被災地である宮城県気仙沼市出身で、実家や自宅は津波で全壊の被害に遭っている。
  2. ^ 当初は準レギュラーだったが、1972年4月 - 1973年3月には3枠、1973年4月 - 9月には5枠のレギュラー解答者を務めた。
  3. ^ この年の制作局は東京12チャンネル(現:テレビ東京)で、うつみは石坂浩二とともに番組の総合司会を担当した。
  4. ^ 正答率は4割7分7厘(平均4勝5敗 - 5勝4敗ペース)と歴代2枠レギュラー解答者の中ではトップだったが、急病による入院のため降板した。
  5. ^ テレビCM・ポスター・カタログ・新聞広告にイメージキャラクターとして登場していた。
  6. ^ 夫・愛川欽也が2012年4月に開局したインターネットテレビ局「kinkin.tv」(2015年4月閉局)で放送されていたバラエティ番組。一週間のうちに何度か再放送されたが、新作初回の放送時間は毎週月曜8:00 - 11:00と決められていた。
  7. ^ 第1話は地上波のフジテレビで放送され、第2話以降はフジテレビが2000年夏季に開催したイベント「お台場どっと混む!」の公式サイトでストリーミング配信された。同年12月にはポニーキャニオンから完全版のVHSソフトが発売されている。
  8. ^ 関西ジャニーズJr.の一部メンバーをフィーチャーした2部構成の公演。第1部の演劇「翔べ翔べ!女たち」では村上信五福原一哉大堀治樹安田章大が4兄弟役を演じ、うつみは彼らの母親役を演じた。第2部の「歌と踊りと爆笑トークのバラエティーショー」ではうつみが座長として村上らをサポートするとともに、自身も歌やダンスを披露した。
  9. ^ 2013年6月から始まったコンサート形式の公演。うつみの夫・愛川欽也が建立したキンケロ・シアターにおいて、1年に1〜2回のペースで公演を重ねている。
  10. ^ a b うつみの夫・愛川欽也が主演した1976年の映画『キンキンのルンペン大将』(東映)の主題歌のカヴァー。

出典

[編集]
  1. ^ “俳優・タレントの愛川欽也氏が死去 「アド街」司会者”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年4月17日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17H18_X10C15A4000000/ 2015年5月10日閲覧。 
  2. ^ a b ZAKZAK あくまで人名事典-昨日の友は今日も友-:うつみ宮土理「無限の優しさ」の持ち主(2011年2月16日、高平哲郎連載)
  3. ^ a b スポーツ報知 【人生七転八起】うつみ宮土理、記憶を失う激しい喪失感に襲われて 夫・愛川欽也さんの死から7年(2022年6月19日)
  4. ^ うつみ宮土理著『私の読書日記』 p.142(1990年11月10日 第一刷発行、毎日新聞社
  5. ^ うつみ宮土理☓宅間孝行 | SUZUKI presents「極上空間」小さなクルマ、大きな未来。| BS朝日
  6. ^ 読売新聞読売新聞社。1966年3月20日、同日付の朝刊・テレビ欄[ニュース・コーナー]「並木翠先生の後任 決まる」より。10頁
  7. ^ 木原圭翔、『おくさまは18歳』における変容の論理 -テレビドラマの形態に関する一考察-」『演劇映像学』 2014年 2013号 p.1-23, NAID 120005618424, 早稲田大学演劇博物館
  8. ^ 週刊TVガイド 1974年7月5日号 172〜177頁「特集・うつみみどりはナゼうつみ宮土理に変えた?」
  9. ^ “キンキン、ケロンパ おしどり夫婦37年”. 中日新聞 (中日新聞社). オリジナルの2015年4月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150418102320/http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2015041802000189.html 2015年5月10日閲覧。 
  10. ^ “愛川欽也さん肺がんで死去 亡くなる直前まで「仕事に行こう」”. ORICON STYLE (オリコン). (2015年4月17日). https://www.oricon.co.jp/news/2051668/full/ 2015年5月10日閲覧。 
  11. ^ 2005年度 いい夫婦の日 パートナー・オブ・ザ・イヤー|11月22日は「いい夫婦の日」
  12. ^ “不倫”で株を上げた妻たちの秘訣 「スカッとさせることが大切」(2016年3月30日、ZAKZAK
  13. ^ なぜ?『韓国だ~い好き』…うつみ宮土理さん(2007年1月1日、民団新聞
  14. ^ うつみ宮土理(ケロンパ)が生放送中に超ブチギレ大激怒!(2011年6月13日、エキサイトニュース)
  15. ^ @itsunori510 (2011年6月10日). "本日のひるおびへの出演に対し、各方面から色々とご心配を頂きありがとうございます。". X(旧Twitter)より2021年7月12日閲覧
  16. ^ これからの人生:[うつみ宮土理さん]韓国語修業で友人の輪(2012年6月4日、yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞))
  17. ^ うつみ宮土理 / 青いこいのぼりと白いカーネーション(avex) - YouTube
  18. ^ うつみ宮土理 自責の涙…傷心支えてくれた義妹が交通事故死,女性自身,2015年8月18日
  19. ^ うつみ宮土理がラジオで本格復帰「キンキンも見守ってくれている」,スポーツ報知,2016年8月26日
  20. ^ 毎日新聞夕刊 1975年4月5日の新番組広告より
  21. ^ うつみ宮土理 - オリコンTV出演情報
  22. ^ 『東京ガス 暮らしとデザインの40年 1955→1994』1996年2月1日発行、株式会社アーバン・コミュニケーションズ。128頁〜131頁
  23. ^ “愛川さん死去で…うつみ宮土理の番組休止 再開未定”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2015年4月27日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1467679.html 2015年5月10日閲覧。 
  24. ^ 「今はまだ、楽しいおしゃべりできない」 うつみ宮土理さんのラジオ番組終了 産経ニュース 2015年5月11日
  25. ^ “うつみ宮土理、1年9か月ぶりラジオ番組にレギュラー復帰”. スポーツ報知. (2016年12月9日). https://web.archive.org/web/20161209155515/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20161209-OHT1T50078.html 2016年12月9日閲覧。 
  26. ^ “【人生七転八起】うつみ宮土理、記憶を失う激しい喪失感に襲われて 夫・愛川欽也さんの死から7年”. スポーツ報知. (2022年6月19日). https://hochi.news/articles/20220618-OHT1T51216.html 2022年9月29日閲覧。 
  27. ^ “大衆演劇・門戸竜二が今日から30周年公演。「瞼の母」でうつみ宮土理と共演”. スポーツ報知. (2024年6月14日). https://hochi.news/articles/20240614-OHT1T51013.html?page=1 2024年7月19日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]