生徒
生徒(せいと、Student)とは、人生における若干短い特定の時期にのみ大人から呼ばれる称号であり、もっとも楽しい時期に呼ばれる称号でもある。
時期[編集]
小学生[編集]
俗に、小学生までは生徒というよりも児童と言われる。小学生も高学年になると、児童公園、児童館、児童文学など、児童と呼ばれるものに幼さを感じ始め、生徒という称号に憧れるようになる。
中学生[編集]
この時期には大半が生徒という呼び方を好む。生徒会などが主な例である。生徒というと多くが幼さを感じるが、もう成熟している中学生にとってはきわめて残酷な現実を突きつけられているのである。
基本的にこの時期までを生徒と呼ばれる。高校では、生徒と呼ばれても生徒だという自覚を持つ生徒は少ない。
高校生[編集]
高校生になると、生徒と呼ばれても何も嬉しくない。生徒手帳もいつしか見慣れ、生徒会に時間を割くほど暇でなくなってくる。むしろ自主を重んじる行動主体という意味で、学生という呼び方が好まれる。しかし学生運動を起こすほどのバイタリティは備わっていないし、酒を飲みつつ学生歌を口ずさむという楽しみもまだ知らない。
ぶっちゃけて言ってしまえば、とりわけ女生徒にとっては女子高生という呼び方が最も親しみが湧き、またしっくりと来るのである。男子については、男子高生という呼び方はほとんど用いられず、「男子校生?」と聞き返される始末であるが、中二病から卒業した彼らにとって呼び方などどうでもよく、「面倒だから高校生でいいよ」といった具合である。
大学生[編集]
大学生になると、家庭教師や塾講師のアルバイトに精を出すものも多くなり、生徒というのは金づる指導の対象である。自らのことは専ら大学生または学生と称する。
やはり女性に限っては女子大生という呼び方がしばしば用いられる。女子高生や女子大生という呼び方は、テレクラなどで大きな価値を持つためである。意味は同じでも、職業=生徒では、鼻の下を伸ばしたおじさんたちの興味を引くことが出来ないのだ。