猫単位系

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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猫単位系(ねこたんいけい)とは、原器とした単位系である。

概要[編集]

猫単位系は、猫を原器として「長さ」「重さ」「容積」「時間」を計る単位系である。この単位系は、一定の誤差を含むことで多大なる「柔軟性」を獲得し、より流動的かつソフトに、これらを計測する事を目的としている。

単位は長さ・重さ・容積が「」という漢字を使って表され、その下位単位としては「仔猫」と表記される。時間の単位は「猫の目」・「猫昼寝」・「猫くしゃみ」が用いられる。アルファベット圏では長さ・重さ・容積が「Cat」あるいは「C.」(読み方は“シードット”)、その下位単位が「Kitten」ないし「K.」(読み方は“ケードット”)、時間の単位は「C.eye」・「C.nap」・「C.sneeze」である。

計測方法[編集]

この単位系の最大の特徴は、原器となる猫を、たまたま近くを歩いているモノをつれて来て利用するところにある。もちろん、この調達される猫原器は自前で飼っている猫でも構わない。だが、原器になるのは猫のみであり、猫耳少女は含まれないとされている。

勿論、コレも猫原器には適さない

なお国際猫原器協会では、以下のような猫原器を推奨している。

  • 生きていること
  • 毛並みがよく、健康であること
  • 従順で、計測中に引っ掻かないこと
  • ノミがいないこと
  • 温和で、他の猫原器と喧嘩しないこと

なお上のような理由から、発情中の猫と目の明かない仔猫及びその母猫は、猫原器として利用しないことが推奨されている。また計測前に幾らかの餌を与えることが奨められている。

長さ[編集]

この長さが「1猫」である(尻尾は足の裏に隠れてしまっている)
これも長さ「1猫

猫単位系で長さを計る場合、その鼻の頭から尻尾の先までの長さを「1猫」と定め、これを基準に長さを計測する。このためかつて日本地域ではジャパニーズ・ボブテイルしかいなかったため、日本の猫原器は欧米諸国に比べて短いとされていた。今日ではグローバリズムのための猫原器共通化もあって、日本国内の猫原器も欧米並に尻尾の長いものが町内を闊歩するようになっている。

計測では、猫の首筋と腰の辺りの皮をつかんで持ち上げ、計測対象にそっとあてがう。長さが1猫以上の場合は、前に宛てた位置から1猫分移動して、更にあてがう。1猫に満たない長さでは下位単位の「仔猫」を利用する。この作業を繰り返して、長さを計測する。しかしこの単位は、家の間取りなど長い距離を計測することには向かない。この場合は「無限猫」として諦めるか、あるいは他の単位で計測するか、三角法を利用し計算するなどして求めるべきであろう。また1仔猫に満たない短い長さも計測には向かない。このため猫単位系での1仔猫未満の長さは、0仔猫として扱われる。

ちなみに猫原器は気温によって伸縮率に差が発生することが知られている。摂氏30度前後の猫原器は最も長く、20度を下回る環境の猫原器は余り伸びず、10度を下回る環境での猫原器は丸くなって、30度前後の半分前後になってしまう。しかしそれでも1猫は1猫である。猫原器で長さを表記する場合は、計測時の気温を併記すべきであろう。

重さ[編集]

簡易測定器による重さの計測

猫単位系における重さの計測はやや単純である。左右同じ長さの天秤棒の中央を吊って片方に測定対象を、もう片方には猫をおく。手を離しても棒が水平ならその測定対象の重量は1猫である。

こうして天秤がつりあうまで天秤の片方に1ないし複数の猫を乗せることで計測する。どうしてもつりあわない場合は、下位単位の「仔猫」を利用する。天秤棒が折れるほどの重量物は猫原器による計測に向かない。天秤棒が折れる重さを猫単位系で表す場合、「無理猫」と表現される。

この単位はとても分かりやすいため、SONYなどでも 当り前のように正式採用されている。

容積[編集]

容積の計測。1猫以上のようである。

猫原器は自動的に狭い場所に入り込むため、容積の計測は簡単である。猫原器が一匹入っている空間の容積が「1猫」である。より小さい容積には下位単位の「仔猫」が利用される。これは概ね「パン屋の紙袋」一つ分だとされているが、その一方で猫一匹が納まっているなら「ティッシュの空き箱」や「の空き箱」も1猫と勘定される。しかしこれらの箱は大抵、2~3仔猫程度である。なお「みかんの空きダンボール箱」は概ね2猫である。

炬燵などは概ね3~4猫前後である。しかし猫が入りたがらない場所は、幾ら空間があるように見えても、「0猫」である。この辺りは観測問題にも絡んでくるが、猫が入っていない空間は、常に0猫である。

時間[編集]

瞳孔が細いので「昼猫の目」である
猫原器の精度を保つための専用の餌

時間の単位では、正午頃の最も猫の目の瞳孔が細くなる時間のことを「昼猫の目」と表現し、夜間の目の瞳孔が最も開いている時間帯を「夜猫の目」と表現、更にその中間を「朝猫の目」・「夕猫の目」として、一日を4分割する。「猫昼寝」は概ねこの4分割された1日の更に4分の1程度である。このため16猫昼寝が1日でもある。

猫くしゃみ」は概ね200~300猫くしゃみが1猫昼寝である。猫くしゃみは猫昼寝の下位単位として便宜的に定められた単位なので、余り厳密には定められていない。「だいたい猫のくしゃみ一回分」という短い時間を感覚的に計る際に利用される。

他の単位系との比較の問題[編集]

猫単位系は、かなり曖昧である。これは一定の誤差を容認するという性質のためで、他の単位系への変換を困難なものにしている。これはメートル法との比較においても同様である。

しかし猫単位系はあくまでもこの誤差を予測の範疇内であるとして扱い、これによって柔軟性を獲得しており、この単位系支持者らによれば「癒される」という性質をもつ。このため他の単位系への変換は、常に「誤差 ○猫○仔猫」とするか、「パーセントで誤差の範囲を表記する」のが通例となっている。

メートル単位系との比較[編集]

この猫単位系では、公式に他の単位系への変換に関する値を設定していない。これは「常にその場にいる猫原器を利用する」という方針のためである。

ただ、一般には猫の長さ・重さに関しては統計上の平均的な値が出ているため、これを参考に記述する。

長さ
猫:60~115cmくらい
仔猫:25cm前後
重さ
猫:約2.5~7.5kg
仔猫:たぶん300g~1kg
  • これより小さく軽い仔猫は目が明いてないので猫原器に適さない場合が多い。

なお、この値を使って猫単位に変換しては行けない。そのような計測は公式には猫単位としては認められない。このためこれらの値を参考に猫単位で表記する場合は「(仮)」などの接頭詞が利用される。

また他の単位系では小数点なども使って表記される(例:0.4km)が、猫単位系では常に0ないし自然数で表記する。ただし、猫をひっくり返した場合にはマイナスで表記しても良いことになっている。

特殊相対性理論との相性[編集]

猫長さを利用すると特殊相対性理論の実験結果を簡易に確かめる事が出来る。

特殊相対性理論から導かれる結果の一つに

物体が移動するとその長さが変化する

と言うのがあるが、猫長さを利用すると理論が導く結果は簡単に目で確かめられる。

移動中の猫は長さが変化するし、走ってる場合はなおさらその長さは縮む(正確に言うと伸縮が見られる)。 しかも、走ってる猫を捕獲して、その長さを計る事は難しい、と言う辺りも特殊相対性理論を彷彿とさせる。 第一に、走ってる猫自体が一つの慣性系であり、捕まえてしまえば移動している慣性系ではなくなる、と言うところ。 第二に、猫の移動速度は人間に比べても遥に光速に近く捕獲するのは困難だ、と言う事でもあり、第三に、捕まえても貴方は恐らくひっ掻かれるだろう、と言うことだ。

関連項目[編集]

Gedou baby.jpg
歴史的文書
猫単位系は、何故か見逃されていた記事として、アンサイクロペディアの創設に尽力し、歴史的な意義があろうと「面白くないものは全部消してしまえ」という乱暴な人たちと、全く面白くなかろうが、「歴史的に価値があるなら残してしまえ」という横暴な人たちとの、血で血を洗う醜い抗争を残した記事です。
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