対空竹槍
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対空竹槍(たいくうたけやり)は上空にいる敵航空機を撃墜するために作られた竹槍。1912年に日本が物干し竿を改造して使用したのが始まりである。主なものとして第二次世界大戦で使用された旧日本軍の三式50mm対空竹槍が挙げられる。兵隊のうち、対空竹槍を主装備としたものを特に対空竹槍兵と呼ぶ。そのコストの低さのため、対人攻撃にも使用された。人力で投擲するだけでよいため、低コストでかつ取り扱いは容易である反面、その威力は投擲する者の体力に依存する欠点がある。
概要[編集]
航空機を砲撃対象とするために、構造面で対地・対人の竹槍と異なっている部分がある。素材が支那竹から妄想竹へ変更され、飛距離の延長、威力の増幅を企図してより長い作りになった。航空機の高速化や高高度飛行が行われるようになると、投擲する兵隊の体力の向上が求められるようになり、室伏広治を学長とした専門の教育機関が設けられることとなる。
第二次世界大戦で日本本土へ無差別爆撃を敢行した米軍は、対空竹槍による自軍の被害を懸念していた。そして対空竹槍対策として、高高度爆撃が可能な新型爆撃機B-29を開発したが、日本軍はこれに対抗して対空竹槍にホーミング機能を常備させ、蒼穹を音速で疾駆するB-29は対空竹槍に次々と撃墜され、156機撃墜の被害を受けた。
対空竹槍の一覧[編集]
日本[編集]
- 三式50mm対空竹槍
- 四式7.5cm対空竹槍
- 五式20mm機関竹槍