同人誌
同人誌はぜひ警視庁さんが、販売自粛ではなく、製造した人間自体を取り締まって頂きたい。
〜 同人誌 について、吉川誠司
同人誌(どうじんし)とは、ユーザーが持つ作品への愛が頂点に達し、結晶化されて現世に具現化された精なる芸術作品である。
同人誌とは同じ人。つまり十人十色とはいえ本質的には同じ愛を持つ者を指しており、かつては「同人本」と呼ばれていた。しかし、同人本とは「自らの志を強く表現し、見るものに訴えかける本である」という考え方が生まれ、「志を言う者」を冠する漢字、すなわち「誌」という漢字が使われるようになり、「同人誌」という言葉が使われるようになって、現在に至る。
もっぱら同人誌と呼ばれるのはマンガと小説が主であるが、ゲームも存在する。同人誌的な属性を持つゲームは同人ゲーと呼ばれ、同人誌同様に愛されている。
作成[編集]
同人誌を練成することは神聖なる行為。心を無とし、神の声を受け入れ、原作を崇め、自らの心を器とすることによって、初めて出来上がる物質なのだ。 まず、多くの人たちは製作する作品に対する感情を高めることからはじめる。作品に対する感情の表現は人によって違い、愛や萌えや小宇宙など、様々な表現がある。この感情が、筆に篭る魂の強さと作品に対する愛の表現力に直結し、作品の質が左右されるといっても過言ではない。なので、作家はこぞって感情値を極限まで高めている。
この儀式とも言える行為は必須の条件であるが、高めることに時間をかけすぎてしまい、締め切りに間に合わせることができないという致命的なミスを犯す作者が後を絶たない。時間が足りずに原稿を落としたり、落丁本同然の同人誌が出来上がったりしてしまい、楽しみにしていた購入者は勿論、作者も不完全燃焼を起こしてしまうケースが非常に多い。ゆえに、如何に短時間で作品に対する感情を高め、作品に注入するか。そのバランスが非常に重要である。
簡単に言えばアニヲタのオナニー本である。
問題点[編集]
同人誌は本来、作品に対する愛の表現の場であるため多くの人達に見てもらいたいと考えるのは当然である。しかし多くの人が見てくれる表現=正しい表現ではない。 古今東西エロに反応しない人間はいない。一般的な作品よりエロい作品のほうが多くの人が見てくれるのは明らかであるものの、最近では見てもらうためにエロを描いていたのにやりすぎて、起承転結の無いエロしか見るものが無い無残な萌えとエロの残骸のような代物が溢れ返ってしまう自体が発生している。ニコニコ動画において東方あたりの漫画をあげている同人作家の動画を見ると、その傾向が強くなっているのがわかるだろう。 その上、そのエロも展開が速くて楽な陵辱物が大半を占め、堅気には「ヲタは性犯罪を肯定している、というより奨励しているキモイ連中」と白眼視され、公権力には法規制と表現の自由への干渉の口実を与え、「日本は性奴隷大国だった。今でもそうだニダ」と言い張る某国にまで塩を送る形となっている。
さらに性質が悪いのが、運悪くそんなものを描いている同人作家が萌え系雑誌の編集の目に止まってしまった場合である。雑誌の性質上、購買層は萌え豚であるため、『萌えさえあればいい、女出せ、おっぱい出せ、肌色出せ、男出すな』という風潮から、商業デビューを飾った後は某サッカー漫画のごとく、ハンコ絵で肌色全開な中身の無いエロ漫画と代わりない代物しか描けなくなってしまう危険性が高くなる。
なお、「著作権法的には限りなくグレー、内容的にもグレー(つーかピンク」)という結構危険なアイテムでもある。すこし用心した方がよくね?
同人誌の作り方[編集]
用意するもの 日本刀.塩.和紙.筆
1.まず、地上に大いなる欲望とそれを成しえる妄想の神を呼び起こす為、大なり小なり、同人作家は身近な場所に異空間を形成する。その為に必要なのがこの日本刀。
2.これで左右の空を切る。
3.そして、塩を撒く。(この時の目安は各自で決めてよい)
4.更に、未来を指し示す長針の通りに、部屋にある物質を並べ替え、神殿を作る。
5.その中心に正座し、目を閉じ、祈る。
目を開けば完成だ!!!
販売[編集]
同人誌を売る場所は様々であるが、コミケ(同人誌即売会)が代表される。コミケでの購入者は数多い。しかし、購入者にも予算があり、選ぶ権利を持つ。購入者は当然、質の高い作品を選んで購入するので、作品の出来で売り上げが変わるのだ。多くの同人誌の作者は非営利で作品を販売しているが、作品の売り上げが多いか少ないかは単純に自身の作品へのクオリティが他の作者よりも高いか低いかに直結する。他ジャンルならまだしも、同じ作品を源とする同人誌相手に売り上げで負けることは、すなわち自分自身の人生が敗北することを意味する。そのため、多くの作者は自分自身の愛と志を誇示するために様々な手段をとる。声かけでの客引きは勿論、コスプレやぬいぐるみなどがコミケ全体にあふれ、購入者と混じってカオス空間となる。その混沌と満ちたコミケを戦いと評している関係者は数多い。
しかし、戦いの場所とはいえそこに殺意はなく、あるのは元になった作品に対する「愛」ただ一つであるという意見がある。毎年近場地方問わず、多くの作者や購入者がコミケに参加し、多くの人が笑い合い、楽しんでいる。その証拠に、コミケに足を運ぶ参加者は年々増え続けている。日本のアニメやマンガが、世界に誇る一つの文化であると言われるようになったのは、同人誌とそれを創った作者のたゆまぬ努力と愛が根底にあったからであると分析する専門家もいる。
起源[編集]
2009年11月、同人誌研究の分野に衝撃が走った。世界最古の同人誌が中央大学の池田和臣教授によって発見されたのである。彼が発見したのは源氏物語の幻の続編「巣守帖(すもりのじょう)」の一部である。この作品は、作者紫式部の死後に源氏物語のファンによって書かれた同人誌であると考えられている。これが事実だとすれば、同人誌の起源は平安時代にまでさかのぼることになる。ぶっちゃけ夢小説である。