モスキート音
モスキート音とは、ジジイ、ババア、及び気の触れた人間にしか聞こえない音のこと。
概要[編集]
人間が耳で聞くことができる音の周波数の範囲は20hz~20khzまでである。この範囲の外の音は聞くことが出来ない。また高周波数の音については、年齢を経るごとに聞こえなくなってゆく。だから年を取るとピーターパンにも会えなくなるし、ピカチュウに何の愛着もわかなくなる。若い子達は20khz付近の高い周波数の音でピーターパンやピカチュウと会話しているのである。
しかし、歳を取ることで聞こえるようになる音がある。それはGGhz~BBhzの周波数の音である。これは最早高いとか低いとかそういう次元を通り越しており、寿命が迫って神に近づいた人間の耳にのみ聞こえるようになる荘厳で崇高な音なのだ。こういう、老人にしか聞こえない周波数の音を「モスキート音」と呼ぶ。
モスキート音の典型[編集]
典型として、演歌がある。若い人達には、演歌は何やらさほど歌が上手くもないジジイやババアが不必要に、無意味に声を振動させながら意味不明な戯言をほざいているだけにしか聞こえないが、歳を取った神に近くなった人間には、演歌から発せられるGGhz~BBhzの崇高な周波数の音が確実に届いている。ゆえに演歌はジジイやババアを魅了する。というか演歌の良さはGGhz~BBhzの周波数の音を聞くことが出来るジジイやババアにしか原則として分からないのである。
他には軍靴の足音なども挙げられる。若い人達の耳には軍靴の足音は全く聞こえないが、歳を取り円熟の極みに入った人々には、GGhz~BBhzの周波数を出す軍靴の足音は生々しく聞こえる。彼らはこれに呼応する形で「戦争反対」「過ちを繰り返すな」と、壊れた蓄音機の如く連呼するが、これはコウモリが音波でコミュニケーションを取っているようなもので、軍靴の足音に対して反応をしているだけなのだ。
また国家が腐敗してゆく音も聞こえる。石原慎太郎などは度々著書で「この国が腐ってゆくモスキート音が聞こえる。その音源は左翼と三国人だ」などと妄言を吐いているが、これは彼の耳が敏感で極めて強くモスキート音を聴覚で感知できることの証左である。
若者にも聞こえる[編集]
モスキート音は一般的に年寄りにしか聞こえない音であるが、稀に若者にもこのGGhz~BBhzの周波数の音が聞こえる人間が出てくる。典型として、芥川龍之介がいる。彼は30代で自殺したが、晩年モスキート音が顕著に聞き取れるようになっており、「歯車の軋む音が聞こえて止まない」とモスキート音を形容していた。このモスキート音は芥川の精神を極めて強く引っ掻き回したようであり、彼の自殺の要因の一つだと言われている。
他には、夏目漱石、太宰治、北原白秋などもモスキート音を若くして聞き取れていたようである。ジル・ドゥルーズやミシェル・フーコーも若い頃からモスキート音が聞こえていたが歳を取ったらさらに煩く聞こえるようになったようで、ドゥルーズは煩すぎるモスキート音に耐えきれず飛び降り自殺をしてしまった。
危険性[編集]
モスキート音は極めて刺激性の強い音であり、人間の精神に様々な悪影響を及ぼす。前述の芥川やドゥルーズなどは、ついにモスキート音の為に死へと追いやられてしまった最悪の事例である。モスキート音が聞こえすぎてしまった人間は、たとえ鉄の精神を持っていようが、精神崩壊する。結果、彼らは老人ホームや精神病院にぶち込まれて、奇声を張り上げながら徘徊することとなる。