RIZIN DECADE(ライジン・ディケード)またはYogibo presents RIZIN.49(ヨギボー・プレゼンツ・ライジン・フォーティーナイン)は、日本総合格闘技団体「RIZIN」の大会の一つ。

RIZIN DECADE
イベント詳細
シリーズ RIZIN
主催 RIZIN FF事務局
開催年月日 2024年12月31日
開催地 日本の旗 日本
埼玉県の旗 埼玉県さいたま市
会場 さいたまスーパーアリーナ
開始時刻 午後1時
試合数 全22試合[注 1]
放送局 スカパー!
ABEMA
U-NEXT
RIZIN 100 CLUB
RIZIN LIVE
入場者数 23,010人
イベント時系列
RIZIN LANDMARK 10 RIZIN DECADE RIZIN.50

2024年12月31日埼玉県さいたま市さいたまスーパーアリーナで開催された。

概要

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10回目を迎えた大晦日大会。10周年記念大会として大会名は『RIZIN DECADE[1]。2部構成 [注 2]で行われた[2]

第1部は、Bellatorとの合同企画が検討されていたが[3][4]、興行としてのBellatorが事実上消滅したことでプラン変更。BreakingDown CEOの朝倉未来と協業し[5]、朝倉未来推薦選手(チーム朝倉未来)と平本蓮推薦選手(BLACK ROSE)による対抗戦「雷神番外地(ライジンばんがいち)」が行われ、チーム朝倉未来が4勝、BLACK ROSEが3勝でチーム朝倉未来が勝利した[6]

第2部は、RIZINのナンバーシリーズであるRIZIN.49が行われた。全試合が総合格闘技(MMA)の試合となり、メインカードとして5大タイトルマッチが行われる予定だったが、王者と挑戦者の怪我により3大タイトルマッチとなった。メインイベントでは現RIZINフェザー級王者の鈴木千裕と第3代RIZINフェザー級王者クレベル・コイケによるRIZINフェザー級タイトルマッチが行われた。結果は激闘の末、クレベルがフルマークで判定勝ちを収め、約1年半ぶりに王座返り咲きを果たした[7]。また、現RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと第4代RIZINフェザー級王者のヴガール・ケラモフによるRIZINライト級タイトルマッチ、現RIZINフライ級王者の堀口恭司と現EFCフライ級王者のエンカジムーロ・ズールーによるRIZINフライ級タイトルマッチが行われ、ライト級タイトルマッチは、ソウザがケラモフに1R三角絞めで一本勝ちを収め、RIZIN史上最多となる4度目の王座防衛に成功、フライ級タイトルマッチでは、堀口がフルマークで判定勝ちを収め、王座初防衛に成功した。その他、現RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花ルシア・アプデルガリムとノンタイトルで対戦し、1R一本勝ちを収め、無敗記録を15連勝まで伸ばした。現RIZINバンタム級王者井上直樹の怪我による欠場のため、元谷友貴秋元強真がRIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦にて対戦、結果は元谷がフルマークで判定勝ちを収め、RIZIN.50のバンタム級タイトルマッチにおける井上への挑戦権を獲得した。

大晦日の1日を通して格闘技のビッグマッチが行われ続ける2部構成の記念イベントとなり、当日は11時半開場。13時に第1部、17時頃に第2部が開始。第2部のメインイベントの3R開始とともに年が明け、終了時刻は2025年1月1日の0時頃となった[8]

PPVは第1部・第2部それぞれを分割して配信するほか、第1部から第2部までをセットにしたものも配信された。

当初、第1部として世界的なトップボクサーたちのボクシングマッチが中心となり、メインイベントでは元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシア安保瑠輝也による2分8Rボクシングルールのエキシビションマッチや将来ボクシング界のスーパースター候補として期待されているアマチュア156勝・全米アマチュア選手権18度優勝・プロ6戦無敗の新星カーメル・モートンや、ライアン・ガルシアの弟のショーン・ガルシアなどの参戦、総合格闘技(MMA)ルールの試合も2~3試合ほど行われる予定であったが、ガルシアの練習中の怪我により、ガルシア vs. 安保を含むボクシングのエキシビションマッチが延期、MMAルールでの試合がRIZIN.49にスライドすることになった[9][10]。これらの試合の延期に伴いチケットの払い戻しも実施した[11]

対戦カード

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雷神番外地

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第1試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
  五明宏人 vs.   赤田プレイボイ功輝 ×
5分3R終了 判定2-1
第2試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
  安井飛馬 vs.   黒薔薇くん ×
5分3R終了 判定3-0
第3試合 キックボクシングルール 66.0kg契約ワンマッチ 3分3R
×   YURA vs.   朝久泰央
3分3R終了 判定0-3
第4試合 MMA特別ルール 63.0kg契約ワンマッチ 5分2R
  冨澤大智 vs.   三浦孝太 ×
1R 1:53 KO(左膝蹴り)
第5試合 オープンフィンガーグローブキックボクシングルール 58.0kg契約ワンマッチ 3分3R
×   野田蒼 vs.   篠塚辰樹
1R 2:04 KO(3ダウン:左フック)
第6試合 オープンフィンガーグローブキックボクシングルール 77.0kg契約ワンマッチ 3分3R
×   細川一颯 vs.   宇佐美正パトリック
2R 2:59 TKO(左ボディブロー)
第7試合 スタンディングバウト特別ルール 100.0kg契約ワンマッチ 2分6R
  安保瑠輝也 vs.   シナ・カリミアン ×
2分6R終了 判定3-0

Yogibo presents RIZIN.49

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第0試合 RIZIN甲子園 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分2R
RIZIN甲子園 決勝戦
  横内三旺 vs.   ⻫藤健心 ×
1R 3:03 リアネイキッドチョーク
第1試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
×   大雅 vs.   梅野源治
5分3R終了 判定0-3
第2試合 MMAルール 120.0kg契約ワンマッチ 5分3R
×   貴賢神 vs.   エドポロキング
1R 3:22 TKO(スタンドパンチ連打)
第3試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
  武田光司 vs.   新居すぐる ×
3R 4:07 テクニカル判定3-0
第4試合 MMAルール 71.0kg契約ワンマッチ 5分3R
×   矢地祐介 vs.   桜庭大世
1R 0:26 TKO(左フック→パウンド)
第5試合 MMAルール 59.0kg契約ワンマッチ 5分3R
×   神龍誠 vs.   ホセ・トーレス
5分3R終了 判定1-2
第6試合 MMAルール 120.0kg契約ワンマッチ 5分3R
  上田幹雄 vs.   キム・テイン ×
2R 2:31 KO(左膝蹴り)
第7試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
  福田龍彌 vs.   芦澤竜誠 ×
1R 0:54 KO(左フック)
第8試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
×   YA-MAN vs.   カルシャガ・ダウトベック
5分3R終了 判定0-3
第9試合 MMAルール 66.0kg契約ワンマッチ 5分3R
×   久保優太 vs.   ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
2R 2:30 TKO(グラウンドパンチ)
第10試合 MMAルール 61.0kg契約ワンマッチ 5分3R
RIZINバンタム級王座次期挑戦者決定戦
  元谷友貴 vs.   秋元強真 ×
5分3R終了 判定3-0
※元谷がバンタム級王座次期挑戦権を獲得。
第11試合 MMAルール 49.0kg契約ワンマッチ 5分3R
  伊澤星花 vs.   ルシア・アプデルガリム ×
1R 2:21 腕ひしぎ十字固め
第12試合 MMAルール 71.0kg契約 5分3R
RIZINライト級タイトルマッチ
  ホベルト・サトシ・ソウザ vs.   ヴガール・ケラモフ ×
1R 4:45 三角絞め
※サトシが4度目の王座防衛に成功。
第13試合 MMAルール 57.0kg契約 5分3R
RIZINフライ級タイトルマッチ
  堀口恭司 vs.   エンカジムーロ・ズールー ×
5分3R終了 判定3-0
※堀口が王座初防衛に成功。
第14試合 MMAルール 66.0kg契約 5分3R
RIZINフェザー級タイトルマッチ
×   鈴木千裕 vs.   クレベル・コイケ
5分3R終了 判定0-3
※クレベルが第6代王座を獲得。

カード変更

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カード変更は以下の通り。

→第1部として開催予定だった上記3試合は、ガルシアが練習中に手を怪我したため試合延期。

脚注

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注釈

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  1. ^ 第1部:全7試合、第2部:全15試合。
  2. ^ 当初は3部構成を予定していたが、後述の理由により、2部構成に変更された。

出典

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  1. ^ RIZIN大晦日大会名は「DECADE」(ディケイド)“年越し&3部構成”榊原CEOが表明/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年11月5日). 2024年11月5日閲覧。
  2. ^ 【RIZIN】大晦日は2部構成で5年ぶりのカウントダウン年越しイベントに「この10年間の集大成」「朝からこれでもかってくらい格闘技づくしの大晦日」(ゴング格闘技)”. Yahoo!ニュース. 2024年11月5日閲覧。
  3. ^ 【RIZIN】榊原CEO『ベラトール大みそか日本大会』について言及「全面対抗戦の可能性も…」UFCとも交渉継続”. ORICON NEWS (2024年3月23日). 2024年12月19日閲覧。
  4. ^ 【RIZIN】榊原CEO、Bellator日本大会開催に言及「年越しをしてから行う可能性もある」”. eFight【イーファイト】格闘技情報を毎日配信! (2024年11月5日). 2024年12月19日閲覧。
  5. ^ 【RIZIN】大みそか第2部に朝倉未来が参加!「僕の推薦選手とRIZINの対抗戦とか…」榊原CEOと会談”. ORICON NEWS (2024年12月7日). 2024年12月8日閲覧。
  6. ^ 【RIZIN】朝倉未来vs.平本蓮の”代理戦争”推薦ファイターの対抗戦6試合が決定”. ORICON NEWS (2024年12月22日). 2024年12月22日閲覧。
  7. ^ 【RIZIN】大晦日に王者・鈴木千裕にクレベル・コイケが挑戦! 1年半ぶり因縁の再戦「私はチャンピオンに戻りたい」(クレベル)「大晦日にリベンジして本当のチャンピオンに自分は...”. ゴング格闘技 - GONKAKU. 2024年11月5日閲覧。
  8. ^ RIZIN DECADE 大会情報/チケット”. RIZIN公式サイト. 2024年12月3日閲覧。
  9. ^ 【RIZIN】“ボクシング界の問題児”ライアン・ガルシア、大みそかに安保瑠輝也と対戦決定”. ORICON NEWS (2024年11月19日). 2024年11月19日閲覧。
  10. ^ Fanmio - Experience what's next”. fanmio.com. 2024年11月19日閲覧。
  11. ^ “RIZIN DECADE チケット払い戻しに関するお知らせ - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト” (英語). https://jp.rizinff.com/_ct/17739370 2024年12月19日閲覧。 

外部リンク

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