IS02
dynapocket IS02(だいなぽけっと あいえす ぜろに)は、東芝モバイルコミュニケーション社(以下東芝MC社)および東芝が国内向けに開発した、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話のISシリーズのひとつで、CDMA 1X WIN対応フルスライド式スマートフォンである。製造型番はTSI01でメーカー型番はRP8-J01。NTTドコモ向け同型端末のdynapocket T-01B同様、東芝製世界モデルWindows Mobile端末K01の日本モデルとなる。東芝MC社が2010年10月に富士通の子会社である富士通東芝モバイルコミュニケーションズ(当時、現・FCNT)に移管されたため、au向けとしては唯一の東芝MC社が開発・製造・発売したスマートフォンとなった。
キャリア | au |
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製造 | 東芝 |
発売日 | 2010年6月24日 |
概要 | |
OS | Windows Mobile 6.5.3 Professional 日本語版 (Windows Phone) |
CPU | Qualcomm Snapdragon S1 QSD8650 1GHz (アプリ用・モデム用共用) |
音声通信方式 | 3G:CDMA 1X (CDMA2000 1xMC) (800MHz/新800MHz/2GHz) |
データ通信方式 | 3.5G:CDMA 1X WIN (Packet WIN) (CDMA2000 1xEV-DO Rev.A/Rel.0) 3G:CDMA 1X (CDMA2000 1xMC) その他:無線LAN (IEEE 802.11b/g) |
形状 | フルスライド式PDA型 スマートフォン (QWERTYキー/ タッチパネル対応) |
サイズ | 123 × 66 × 12.9 mm |
質量 | 約158 g |
連続通話時間 | 約230分 (国内) |
連続待受時間 | 約280時間 (国内・移動と静止の組合せ) |
充電時間 | 約160分 |
内部メモリ | RAM・384MB ROM・512MB |
外部メモリ | microSD (最大2GB・KDDI公表) microSDHC (最大16GB・KDDI公表) |
日本語入力 | Microsoft IME ATOK for Windows Mobile |
FeliCa | なし |
赤外線通信機能 | なし |
Bluetooth | あり (Ver2.0+EDR) |
放送受信機能 | なし |
備考 | 1. 無線LAN機能を搭載 (IEEE802.11b/g) 2. カメラ用モバイルライトは非搭載 3. SAR値:0.532W/kg 4. 製造国: 中国 |
メインディスプレイ | |
方式 | 有機ELディスプレイ |
解像度 | VisualワイドVGA (240RGBG×800ドット)(ただし、擬似的に480×800ドット表示可能) |
サイズ | 4.1インチ |
表示色数 | 約26万色 |
サブディスプレイ | |
なし | |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 約322万画素画素CMOS |
機能 | オートフォーカス (手ぶれ補正機能非対応) |
サブカメラ | |
なし | |
カラーバリエーション | |
ブラック×ホワイト (Black×White) ×1 | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
概要
編集同キャリア向けとしてはE30HT以来およそ1年1ヶ月ぶり、個人向け(ISシリーズ)としては2022年(令和4年)7月現在、最初にして最後のWindows Mobile 6.xに対応したスマートフォンである。同キャリア向けとしては初めてWindows Mobile 6.5.3 Professionalが工場出荷時から搭載される。 このほか、ユーザーインタフェースとしてドコモ向け同型端末のT-01B同様、東芝独自の「NX! UI」(エヌエックス ユーアイ)を搭載する。
2011年6月時点で、QWERTYキーボード付のスライド式スマートフォンとしては世界で最も薄い。
法人ユーザー向けだったE30HTとは異なり、基本的に個人ユーザーも意識した機種である。
本体の充電は同キャリア向けの他のスマートフォンと同様に、au専用の共通充電アダプタに付属品であるmicroUSB-18芯変換ケーブルを接続して行う。
沿革
編集- 2010年(平成22年)3月30日 - KDDI、および東芝より公式発表。
- 2010年4月7日 - テュフ・ラインランド・ジャパンより設計認証[1]。
- 2010年4月27日 - 連邦通信委員会(FCC)を通過[2]。
- 2010年4月30日 - Bluetooth認証機関を通過。
- 2010年6月24日 - 全国にて一斉発売。同時発表されたスマートブックのIS01より6日早く発売されたため、au向けの個人向けスマートフォンとしては事実上本機が最初となった。
- 2010年11月 - 関東地区にて販売終了。
- 2010年12月 - 北海道・北陸・中部・関西・中国・四国・九州地区にて販売終了。
- 2011年(平成23年)2月 - 東北地区にて販売終了。
- 2011年9月 - 沖縄地区にて販売終了。
- 2011年10月18日 - Microsoft My Phoneのサービスが終了。
- 2012年(平成24年)3月1日 - au Wi-Fi接続ツールに対応した。
- 2012年5月17日 - Windows Mobile 6.x Marketplace のサービスが終了[3]。
- 2012年7月22日 - L800MHz(旧800MHz帯・CDMA Banclass 3)帯エリアによる音声・通信サービスの停波によりそれ以降はN800MHz(新800MHz帯・CDMA Bandclass 0 Subclass 2)帯エリアおよび2GHz(CDMA Bandclass 6)帯エリアの各音声・通信サービスで利用する事となる。
- 2022年(令和4年)3月31日 - 同キャリアにおける3Gサービスの全面終了・全面停波により当端末は利用不可となる(Wi-Fi接続時除く)。
主な機能・サービス
編集ソフトウェアは内蔵のアプリの他、様々なサイトで公開されている。ダウンロードサイトにアクセスし、インストールすることも可能だが、PCでアプリをダウンロードし、Microsoft ActiveSync(Windows XP)またはWindows Mobile デバイスセンター(Windows VistaおよびWindows 7)を使い、USB経由でIS02へインストールすることも可能である。なおスマートフォンとしては世界初の緊急地震速報に対応している。ただしCメールを経由する。
- Microsoft My Phone
- Internet Explorer Mobile6
- Outlook Mobile(連絡先、予定、仕事)
- Office Mobile - Word Mobile、Excel Mobile、PowerPoint Mobile
- Mail、Messenger - Windows Live Messenger Windows Live メール Outlookメール等
- Windows Media Player Mobile - WMA(WMA9を含む)・WMV(ASFを含む)・MP3・MP4・AAC・M4A・M4A・M4V・H.264・AMR対応
- 自動ログイン機能
- 電卓
- 世界時計
- 天気予報アプリ
- ActiveSync - アプリケーションのインストールのほかに、PC上のMicrosoft OutlookとIS02のPIM(メール、予定表、連絡先、仕事)との同期ができる。企業利用であれば、Microsoft Exchange Serverとのリモートでの同期が図れる。その他に、音楽、動画、WordやExcelなどのファイルのPCとの共有などができる。
- Adobe Reader LE
- PhotoBase
- VideoEditor
- Bluetooth
- ボイスレコーダー
- タスクマネージャ
- 伝言メモ
- RSS・Hub
- ボイス短縮ダイヤル
- SIMマネージャ
- 手書きメモ
- ClipBook
- 名刺OmCR
- スマートフォンアドレス帳移行ツール
- いつもNAVI - GPS・電子コンパス対応。
- eBook Japan
- SPB Backup
- Cyber-SIGN - 発売時は未インストール、別途ダウンロードにて対応。
- Cメール - au独自の絵文字に対応。発売時は受信のみ、送信は2010年10月22日以降のアップデートにて別途対応[4]。ただし、ソフトウェア更新はWindowsがインストールされたPCからのみ可能で、IS02単体では行う事ができない。また、PCを利用できないユーザーには、auお客様センターに問い合わせることで、microSDカードに更新用データファイルが収録されている「IS02ソフトウェア更新ツール」が別途送付される。
- PCメール
- PCデータ通信機能
- NX ! UI
- au Wi-Fi接続ツール - 別途ダウンロードにて対応[5]
主な機能・対応サービス | |||
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(着うたフル) (着うたフルプラス) (LISMOビデオクリップ) (LISMO Video) (LISMO Book) |
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Run & Walk Karada Manager ゴルフ フイットネス カロリーカウンター |
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緊急地震速報 |
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Bluetooth対戦 |
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マルチプレイウィンドゥ クイックアクセスメニュー |
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EZチャンネルプラス EZニュースフラッシュ EZニュースEX |
Bluetooth | ||
グローバルパスポート (CDMA |
(IrDA) 無線LAN機能 auフェムトセル |
- 安心セキュリティパック、およびauスマートパスは非対応。
注
編集- ^ [1]
- ^ [2]
- ^ Windows Mobile 6.x Marketplace のサービス終了について - 日本マイクロソフト 2012年5月18日、2013年3月1日閲覧。
- ^ IS02 ソフトウェア更新
- ^ auスマートフォンIS02 | 利用方法| au
関連項目
編集- 東芝製のスマートフォン
- E30HT - 同キャリア向け初のスマートフォン
- biblio(TSY01) - タッチパネルやテンキー/QWERTYキーによるマルチモードキーボードを搭載した同キャリア向けの携帯電話
- T-01A - NTTドコモ向けWindows Mobile搭載スマートフォン
- X02T - ソフトバンクモバイル向けWindows Mobile搭載スマートフォン
- T-01B - IS02の兄弟機種にして同型機種
- dynabook
- IS01(SHI01/NB30) - 同時発表されたISシリーズのひとつ。
- E31T(SS11-J01) - 同機をベースにしたヤマト運輸のセールスドライバーおよび法人向けスマートフォンで、防水対応。テンキーパッド付のストレート式を用いる。
- REGZA Phone IS11T(TSI11) - IS02の思想を受け継ぐフルスライド式PDA型スマートフォン。IS02と大きく異なりAndroid 2.3やワンセグ、おサイフケータイなどが搭載される。au向けにおける東芝ブランドの最終機種。富士通東芝製。
- Windows Phone IS12T(TSI12) - 事実上の後継機種。世界初のWindows Phone 7.5(コードネーム「Mango」)を搭載。富士通東芝製。
外部リンク
編集- dynapocket IS02(東芝)
- Windows Phone IS02(au) - ウェイバックマシン(2010年6月29日アーカイブ分)