虫掛駅
かつて日本の茨城県土浦市虫掛にあった筑波鉄道の駅
虫掛駅(むしかけえき)は、茨城県土浦市虫掛にあった筑波鉄道筑波線の駅(廃駅)である。
虫掛駅 | |
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ホーム(1979年、岩瀬方面のりば) | |
むしかけ MUSHIKAKE | |
◄新土浦 (2.2 km) (1.9 km) 坂田► | |
所在地 | 茨城県土浦市虫掛 |
所属事業者 | 筑波鉄道 |
所属路線 | 筑波線 |
キロ程 | 3.9 km(土浦起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
99人/日 -1977年〜1979年当時[1]- |
開業年月日 | 1918年(大正7年)4月17日[2] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)4月1日[3] |
備考 | 業務委託駅[4] |
歴史
編集当初は当地より北にある常名地区を通る予定であったが、1688年創業の醤油メーカー「柴沼醤油醸造」が誘致運動を行ったことにより、虫掛地区に駅が建設された[4]。
年表
編集- 1918年(大正7年)4月17日:筑波鉄道 (初代)の駅として開業[2]。
- 1945年(昭和20年)3月20日:会社合併に伴い、常総筑波鉄道筑波線の駅となる。
- 1965年(昭和40年)6月1日:会社合併に伴い、関東鉄道の駅となる[5]。
- 1979年(昭和54年)4月1日:事業譲渡に伴い、筑波鉄道の駅となる[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:筑波線の廃線に伴い廃止[3]。
駅跡は、茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線(つくば霞ヶ浦りんりんロード)の休憩所となっている[注釈 1]。
駅構造
編集対向式ホーム2面2線の地上駅。駅の入口は南側の下りホームにあり、上りホームへは土浦方にある踏切を渡る[1]。下りホーム上には簡素な旅客上屋と「送電室」の札がかかった小屋がある[1]。以前はこのホームに木造の入母屋造風の差し掛け屋根を有した駅本屋があった[1][注釈 2]。上りホーム上には大きな樹木が植えられていて、旅客上屋や待合室はなかった[1]。
駅周辺
編集虫掛集落の北端。駅北側には木造の倉庫があり、上りホーム北側は蓮田(レンコンの田んぼ)であった。岩瀬方には常磐自動車道(当該区間は1982年開通)があり、土浦方には国道6号土浦バイパス(同)が通る。「柴沼醤油醸造」の工場が駅の近くの桜川沿いにあり、同社は当駅から醤油を出荷していた[4]。
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e 寺田裕一「第3章 施設・駅」『筑波鉄道 : 三度の社名変更を経たローカル私鉄』 下(初版)、カルチュア・エンタテインメント〈RM LIBRARY〉、2021年10月1日、5頁。
- ^ a b 『軽便鉄道運輸開始. 官報 1918年4月27日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ a b 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 21号 関東鉄道・真岡鐵道・首都圏新都市鉄道・流鉄、曽根悟 監修、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年8月7日、9-11頁。
- ^ a b c 笹盛治平 編『常陽新聞シリーズ』常陽新聞、1967年2月1日、16頁。
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』 21巻、6号、鉄道ジャーナル社、1987年5月、111頁。
- ^ “旧筑波鉄道・つくばりんりんロード”. つくば新聞. 2024年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月23日閲覧。
参考文献
編集- 伊藤良一、宮代博之「関東鉄道のストラクチャーを求めて」『シーナリィ・ストラクチャー ガイド』 1巻、機芸出版社、1988年4月25日。